こんばんは。私も便利データサイト [1]にある電猫で経済の循環図 [2]を見た一人です。
私は平成10年と平成14年で比較してみました。特に気になったのは付加価値の部分です。
H10年|H14年|比率
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付加価値 497.1|493.1|-0.8%
(↓内訳)
営業余剰・混合所得 90.6| 91.5| 1.0%
雇用者報酬 282.5|265.4|-6.1%
純間接税 40.8| 37.7|-7.6%
固定資本減耗 83.2| 98.6|18.5%
付加価値全体としてはあまり減っていませんが、雇用者報酬と純間接税の減りを固定資本減耗が補う形になっています。
これってどうなの??と思って調べてみました☆
そこで出会った言葉がコレ↓
景気の指標「労働分配率」
この指標には2通りの見方があること、みなさんご存知ですか?
ここから先はこちらのサイトを参考にさせていただきました「景気を語るこの指標:Biz-Plus [3]」
労働分配率とは
企業が生み出した付加価値を従業員に報酬として回した率で、下の2通りの計算方法があります。
①雇用者報酬/国民所得
②雇用者報酬/国内総生産GDP(国民所得から固定資本減耗を除いたもの)
①と②の違いは固定資本減耗を含むか含まないか。
その問題の固定資本減耗ですが、日本では、年々増えています↓↓
96年度 83兆円(GDPの約20%=資本係数)
00年度 99兆円(GDPの約24%=資本係数)
04年度 106兆円(GDPの約21%=資本係数)
しかもGDPの中でも無視できない大きさ!これって普通?
…ではないようです^^;この資本係数は、他の国(米、仏、英、独、伊、日、加)では10%台前半だそう。
つまり世界的に見ても、日本の資本係数は際立って高いということ!!
資本に投資した分、収益[:オッケ:]も上がれば問題ないのですが、
資本へのリターンを示す資本収益率(=営業余剰÷資本ストック)も極めて低くなっています。要するに効率が悪いということですね[:ぐす:]
また、資本分配率(=資本収益率×資本係数=1−労働分配率)という指標があります。書き換えると、
労働分配率=1−資本分配率
労働分配率を上げるには資本分配率を減らさなくてはなりません。
資本ストックが年々大きくなって資本係数がUPしている(設備投資リスクはある程度必要)ならば、収益を上げる(効率化する)しかありませんよね。。
そんな労働分配率を、前述の①と②の指標で見たグラフがこちら↓。
[4]
①(赤ライン)では90年代頃と同じくらいまで景気が回復したように見えますが、
②(黄緑ライン)では80年代後半頃と同等です。。
こんなんで景気が良くなっていると言えるのかなぁ??
数字よりも中身[:星:]。指標によって何を加味し、何を切り捨てているのか。そこまで追求していきたいですね[:ソレダ:]
BY チウエ*