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日本の未来・・安倍晋三でいいの?3【格差問題】

シリーズ 日本の未来・・安倍晋三でいいの?今回は格差問題です。
参議院補欠選挙、2連勝で浮かれる安倍政権。実際は無党派は動かず、公明党だのみの安倍政権であることがはっきりしまいた。無党派は今のところ、静観中のようです。そして、無党派を惑わしているのが安倍の殺し文句「再チャレ」でしょう。今日はここを考えてみます。
再チャレンジ制度の具体化、そして「フリーターをピーク時の80%に削減する」と所信表明では明言しています。


安倍氏の著書「美しい国へ」に書かれている、ニートの若者たちが働かないのは「‘自分に向いた仕事がない’とか‘自分に何が向いているのかわかいらない’という人が多いから」「生まれたときからモノに囲まれて育った彼らは父親たちの世代のように経済的に豊かになることを希望だと思っていないから」という安倍の原因分析は正しい。そしてその突破口が若者の持つ「人の役に立ちたい、世の中をよくしたい」という想いにあることも安倍が「美しい国へ」で書いている通りだ。(詳しくは「美しい国へ」文春文庫226頁230頁参照)
しかし、安倍が掲げる再チャレンジ制度は、若者のこうした想いに応えたものといえるだろうか?再チャレンジ制度とは自由競争と自己責任という小泉が進めたグローバルスタンダード化=欧米化を基本的には認めた上で、その上につくるセーフティネット策でしかない。しかし、欧米化するということは基本的には「自分さえよければいい」「自分のために働く」ことを強要するということ。これでは、若者の「みんなのために」という想いが実現されるとは思えない。
ようは安倍政権はいってること(観念)とやってること(政策)が違うのである。「再チャレ」などといった奇麗事に騙されてはならない。
次回は、少子化問題にアプローチします。

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