景気回復が謳われていますが、生活レベルでの実感はありません。企業の設備投資が牽引役になっていると言われていますので、そのデータを調べてみました。下表のデータは、(社)日本産業機械工業会のデータを再編成したもので、平成14年度から平成18年度(見通し)の産業機械機種別受注額のデータです。
受注量の金額の大きさでは、「ボイラ・原動機」「化学機械」が各年度とも1兆を超える規模にあり、その伸びも大きくなっています。特徴的なのは、外需が伸びていることで、内需の伸びは目立ったものにはなっていません。
外需の伸びが大きな機種は他にもあり、「プラスチック加工機械」「ポンプ」「圧縮機」「運送機械」が挙げられます。受注額の合計をみても、内需の伸びは小さく、外需が伸びています。
これらのことは、今回の景気回復は国内生産が輸出によって支えられているのが実態で、内需が増えていないことを表しています。別なデータを見ると、輸出先はアジア(主要には中国)比率が高いようです。
景気回復が謳われていますが、国民の実感と合わない理由はこの辺にもありそうです。(by コスモス)
何はともあれ↓↓↓↓