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エネルギーの生産力、消費量からみるアメリカ

02年の総務省の統計データーによると、アメリカのエネルギー生産量は石油換算で約17億トン、消費量は約22億トンで差し引き約5億トンの消費超過。

世界の統計・エネルギー [1]

他国はどうか。
観ていくと最近とみに元気がでてきたロシアは生産量が約10億トンで消費量が約6億トンと約4億トンの輸出余力を持つことが分かる。同じように中国は約9億トンの生産量に対して消費量も約9億トンとこの時点ではトントン。日本は周知のように生産量約1億トンに対して消費量が約5億トンと約4億トンの消費超過である。

また、国民一人当たりでみるとアメリカはダントツの一位で約7,700kg、日本はその半分の約3,700kg、次にロシアが予想に反し多くて約4,100kg、中国は約680kgとアメリカ約10分の一、日本の約5分の一である。但し、これは02年の数字で5年後、10年後は中国も・・と考えると恐ろしい。

話を元に戻して、アメリカのエネルギー消費量が多いのは限界知らずでガソリンを食い散らす車社会への過度の依存が大きい。例えば、標準的な日本の車は1.8L〜2.0L位である。それに対してアメリカで近年ブームとなっているユーテイリテイ・ビークル(日本風に言うと大型四輪駆動ワゴン)は4.0L〜5.0L位である。この大排気量の車で40〜50kmを通勤に使っている。当然、ガソリン使用は日本の4倍、5倍となっている。

*典型的なユーティリティ・ビークル、フォード・エクスプローラーは、累積販売台数500万台を誇るが、そのエンジン排気量は、V6エンジンが4.0L、V8エンジンは4.6Lである。
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更には、具体的な数字としては把握できていないが、世界中で絶え間なく起こしている戦争による石油の消費量もバカにならないようにも思う。

ドルが基軸通貨であるカラクリをいいことに世界市場から金を巻き上げて一人消費に現をヌカスのもいいが、ことエネルギーに関しては有限である。従ってこの問題ばかりはアメリカのヤリタイ放題は断じて許すことが出来ない。

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