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「格差社会」その中身は?

「格差社会の実態って?」
 nakahideさんが書いて下さってましたが、少し前までよく耳にしていた「勝ち組・負け組」というフレーズが、「格差社会」という社会問題として、よく取り上げられています。
しかし、実態はどうなのか?については、テレビや新聞を見ていても詳しく報道はされていないような感があります。 🙄
言葉だけが一人歩きしている?
で、今回は、データをもとに実態を見てみたいと思います。
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まず家計調査(2人以上世帯に絞った)上記のグラフを見てみると、近年の所得格差は拡大傾向では無く、明らかに「縮小傾向」にあることが分かる。
 また、同じく2人以上の世帯に絞った低所得世帯に対する高所得世帯の所得倍率(下図)を見ても、2人以上世帯に限って言えば、所得格差は縮小基調にあると示すことができると思う。リンク [1]
しかし、一方で国民生活基礎調査(単独世帯を含む全世代を対象)によると、近年の所得格差は「拡大傾向」であることが分かる
リンク [2]
2つの統計資料で、格差拡大の傾向が異なること点から
・1980年以降の低所得者層(単独世帯=老人、若者)の急増と格差拡大がリンク
・低所得者層が増えることによる、結果としての所得格差の自然増
ということが分かると思う。
マスコミや、政治家の発言では「所得格差拡大」が、あたかも「貧困層の拡大」であるかのように、社会問題化されて取り上げられているが、実態としては単独世代の拡大が主要因。
しかも、低所得者層といえど、例えば老人であれば年金が最低限保障されているわけで、所得格差の拡大それ自体を殊更主張して不安感を煽る言動には、違和感を覚えます。
むしろ、問題とすべきは、所得格差拡大が示す
・老人の社会的役割の喪失
・フリーター、ニートの増大
といった、人々の活力低下問題(役割不全をどう突破するか?)ではないかと思います。
※参考資料 社会実情データ図録
http://www2.ttcn.ne.jp/~honkawa/4664.html [3]

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