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プライベートファンド=グリーンメーラー?

画像の確認 [1]

アサヒ、サッポロに統合提案…米系FとTOB戦も
ビール類出荷量首位のアサヒビールが、同3位のサッポロビールの持ち株会社、サッポロホールディングスに対し、経営統合を提案していることが、15日明らかになった。
米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドも同日、TOB(株式公開買い付け)によるサッポロの買収を提案した。

このニュースが何を示すか?
グリーンメーラーによる企業脅迫です。
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まずは
グリーンメーラーってなに?
悪質な仕手筋が狙いを定めた企業の株式を多数保有した後、企業を脅迫(同業の大手ライバルに買い取らせて子会社化させるなど)して自社株を買い取らせて莫大な利益をあげる行為である。日本では、(白木屋に対して行った)横井英樹、(阪神電気鉄道に対して行った)村上ファンドや(明星食品に対して行った)米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドがグリーンメーラーとして有名である。 [2]
要は、揺すりタカリのインテリヤクザである。
今回のサッポロビールの一件は、
1.グリーンメーラー(スティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンド→以下スティールJ)が、サッポロビールの株を所有。(2月1日現在でサッポロ株の18・64%を所有)

2.スティールJがサッポロビールに「会社を売ってくれ」と迫る。
3.サッポロビールは会社を乗っ取られたくないので、これ以上株を買われない様に助けを求める。

4.アサヒビール(白馬の騎士と業界では呼ぶらしい)がこの助けに応じてサッポロビール株を買い始める。

5.スティールJ、アサヒビールはもとより、(株価が上がるのを予見して)便乗して買いに入る投資家も少なくないので、株価が上がる。

6.株価が上がったところで、スティールJが売り抜ける。売りに入るタイミングはスティールJが握っている訳で、確実に売り抜ける。

7.スティールJに莫大な利益が残る。
今回、スティールJがここまで買い付けた平均株価が460円
TOBを実施する場合の買い付け価格を株価825円に指定しているので、最終的(=SPJSFが株を売り始める時)には825円以上になるので1株当り825−460=365円以上の差益となる。

スティールは、昨年10月には、即席めんメーカーの明星食品に対する敵対的TOBを実施。これに対し、即席めん最大手の日清食品が対抗TOBで応じて、日清は明星を子会社化した。スティールは日清のTOBに応じて、保有するすべての明星株を売却し、36億円の利益をあげている。 [3]

サッポロビールは、明星食品の後を追うのか????? 確率は高い!!!
ここで、スティールJの代表インタビュー [4](→チャチャ入れ)
「事業価値に対して割安な株を購入し、今後も事業価値向上を期待する」(→投機目的ではないってこと?)
「事業価値を上げるアイディアはない。今のままがんばって欲しい」(→それで事業価値上昇期待できるの?)
「だから将来的に売却を考える場合は、その事業計画次第で判断する」(→ホントか?そもそもTOBまで行き着くつもりある?)
「目的は、日本企業をネタに金儲けであり、その後どうなっても構わない」って言う本音が見え隠れ所か、ミエミエです。
思えば、不二家の一件も、不祥事にかこつけて外資(G.S.)がやった事は目くそ鼻くそコンコンチキって感じでしょう。
少し前には、この様な動き(=外資に対する危機感)を予見しての防衛策とも言われる、
王子製紙による北越製紙に対するM&Aがありました。
これももしや?と思ったのですが、外資の影は見て取れませんでした。故に、失敗したのでしょうか?
日本企業が色々もがいても防衛できず、外資の食い物にされている様が見えてきます。
しかも、このどう見てもインテリヤクザ・プライベートファンドに対して政府は優遇している。
しかも、彼らは既に日本企業20数社の株を数%保有していて、「どれにしようかな?」状態。
危機感 です。今後も目が離せません。

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