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選挙公費廃止の動きは加速するか? パート2

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選挙公営に続いてまだまだ不思議なことが多いのが選挙。
そのひとつで、何であんなにうるさいの?
選挙公営制度で選挙カーのガス代が援助されているということが分かりましたが、それにしてもやたらうるさく走り回る選挙カー。ほかにやることないの?と感じているのは皆さんも同じでしょう。実は他の原因もありました。
その前に
  


>意外なことだが、地方選挙の場合、選挙期間中に「候補者個人の名前の入った広報チラシ」は配ってはならないことになっている。(なお、知事選・区長選には確認団体という制度があり、候補者名を書かなければ確認団体名でチラシを配ることができるが、区議選はいっさい配れない)
 これは「選挙にカネをかけるな」という趣旨のようである。つまり、カネの有無で当落が決まらないようにするためにできたルールのようである。
 とくに区議選の場合は、候補者数が多い(約70人ほどになる)こともあり、規制をなくすと、選挙中の街がビラであふれてしまう可能性もあると心配されている。
 こうした規制によって、区議選中に配布が認められているものは、「選挙公報」と「選挙はがき」2000枚の二種類だけとなっている。
 しかし、いずれもスペースには限りがある。あとは音声手段を使って活動するしか方法がないので、各候補は、選挙カーを乗り回して「名前の連呼」を繰り返すことになる。
 一例を挙げよう。かりに選挙中に室内で個人演説会を開催しようとしても、告知するためのビラが配れないので、日時や場所を周知する手段もない。(なお、公共施設で実施するには、さらに手続が必要になるうえ、そもそも区市議選では日曜日に実施することもできない。嗚呼!)。
 したがって、こうしたイベントを実施しても、口コミの効く範囲でしかなかなか周知することができないので、せいぜい知り合いがやってくるのみである。これでは何のための「選挙期間」なのか、さっぱりわからない。
 こうした背景もあって、とくに都議選や区議選は、ただひたすら名前や短い単語や標語を叫き散らすだけのイベントになってしまっている。こう考えると、ビラ配布の禁止は、よかれあしかれのような気がしてならない。他に活動できる手段が少ないから、逆に名前ばかり連呼しているともいえるのである。<
http://www.horibe-yasushi.com/Aaa/20030303.htmから引用
このように選挙期間の1週間はビラが配れない。伝達手段が音声のみと言うことだが、あれだけ騒ぎ立てるのがどれほど効果があるのだろう?
選挙前に誰に投票するかを決めていない人、浮動票に効果があるのかなと思っても、この昨今の投票率の低下からすれば、むしろますます選挙そのものへの嫌悪感を強くさせているだけではないのかと思う。
又候補者にしても怠慢である。普段何をしていいるのか?わずか1週間だけ名前を騒ぎ立てるだけで選挙に勝とうとするのはあまりではないか。
実際、選挙カーを使わずに選挙を戦っている候補者もいる。
さらにいえば、選挙公営の目的である機会均等を、選挙期間だけの金銭を中心にした援助で実現しようとすることがおかしい。
山県市以外にも選挙公営の見直しを図る動きは他行政でも出てきているようです。今後加速しそうですが、ただ公費見直しの視点だけで廃止すれば良いのではなく、選挙そのもののあり方から考えていかなければ片手落ちですね。

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