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危険な中国産食品 ! ! 日本の食は大丈夫か?

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まずは最近の中国産食品・製品をめぐる数々の事故例を列挙してみましょう。
・北京:段ボール肉まん偽装事件、さらにそれはヤラセ報道だった…………(7月)
・ウナギのかば焼きから発がん性が指摘されるマラカイトグリーンを検出…・(7月)
・中国製の練り歯磨きから有害物質ジエチレングリコール…………………・(7月)
・モンゴル:下水溝油を使った即席ラーメンを食べた学生2人が中毒死……・(7月)
・米国:ウナギ・エビなど魚介類から抗菌剤検出、輸入規制へ………………(6月)
・パナマ:咳止めシロップからジエチレングリコール、300人以上が死亡……(6月)
・米国:中国産原料を使ったペットフードで犬や猫が相次ぎ中毒死…………・(3月)
このほかにも中国の国内情報がたくさん報道されました。
 ◇広州で茶葉から殺虫剤のメタミドホスやDDT、鉛を検出、不合格33%に
 ◇遼寧省で桃、サクランボなど、くだものに基準超える残留農薬を検出
 ◇北京で肉製品の細菌数など品質不合格2割超える 等々。
アメリカ・香港などでは「China-Free(中国産食品は使ってない)」と言う看板のお店が人気で、日本でも不買運動にまで発展しています。最近、スーパー内での中国産食品はめっきり減少傾向にあるし、主婦たちの話を盗み聞きするとかなり食の安全性には敏感なようです。
ここまで来た中国産食品や製品に対する不信感。それはどのようにして起こり、どのような顛末を迎えるのでしょうか?
そして、単に中国産食品を除外すれば済む話なのでしょうか? 日本の食は大丈夫なのでしょうか?

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■なぜ、急に中国産食品が問題に?
いえ、急に今年になって中国産食品の安全性が問題になったわけではありません。
数年前からさまざまな中国食品の問題が指摘されてきました。主なものを挙げてみましょう 。
・中国産冷凍ほうれんそうで残留農薬を検出、輸入を自粛(02年)
・偽粉ミルク(04年):安徽省で60人以上が巨頭症を発症し栄養失調で死亡
・スーダンレッド(05年):発がん性があり使用禁止されている赤色着色料スーダンレッドを
 ハインツ・ケンタッキーフライドチキンが中国国内で使用
・発がん性のヒラメ(06年):養殖ヒラメから発がん性のあるニトロフラン検出
・農薬まみれの野菜(06年):グリーンピースの香港抜取検査で70%以上が汚染

■原因は中国の環境汚染
下の写真をご覧ください。
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中国の湖沼、河川の汚染状況です。これがなにより中国の農業の状況を示しています。(「アジアの安全な食べ物 [1]」 から拝借しました。 こちら [2] では動画でも紹介しています。)
中国全土の河川の6割が水銀など危険な重金属や農薬で汚染され、こうした水質悪化が疾病の8割、さらには病死の3割に関係していたと、中国食品薬品監督管理局の内部資料が指摘しています。
また、同資料は中国の化学肥料の年間使用量が4100万トンに達し、黄河や長江、珠江を経て流れ込んだ無機窒素が中国近海の赤潮の主な原因になっているとも指摘してます。毒性の強い農薬使用で汚染された土壌は、元に戻すのに最長で33年間が必要だと言います。
このように中国の大地と大気と水は、激しく汚染されています。近年、日本における黄砂の被害が甚大で、さらには沈静化していた光化学スモッグが、ここ数年、関東地方を中心に再発しているのも、中国からの汚染した大気の流入が犯人だと推定されています。

■根本原因は人心汚染(拝金主義=私権主義)
この内部資料は、加工食品についても作業員による衛生管理の質が悪く不衛生としたほか、偽ブランド食品の安全性に特に問題があると警告しています。衛生より利益優先のため、重さをごまかすのに牛や豚に水を注入したり、大量の食塩を食べさせるなどのほか、ペンキの材料など極度に毒性の強い添加物や防腐剤を使用するケースが多いと、その危険性を指摘しているのです。
『金銭不是万能的、没有金銭是万万不能的』(金は万能ではないが、金がないと絶対だめだ)、これが今の中国でのお金に関するもっともポピュラーな考え方なのです。お金を求め、偽造にも罪悪感がなく、環境汚染や農薬への知識は乏しく、あるいは知っていてもそんな自分の得にならないことにお金を費やす価値観などなく、見つからなければ何をしても構わない…。
るいネットに「中国の社会規範の構造 [3]」でわかりやすく紹介されています。
中国社会の中心にあるものは「私権」であり賄賂のシステムなのです。中国の環境汚染、食品衛生の改善は当局の取締りのもと、強力に進められるでしょうが、とても末端まで浸透するとは思えません。
■なぜ日本のマスコミは中国の実態を報道できないのか?
日本は野菜の約4割を中国から輸入している。
野菜の種類(ニンニクの芽など)によっては、全面的に中国に頼っているものもある。
つまり、この中国野菜の問題はすでに、日本の問題なのである。
マスコミも「知らなかった」は通用しない。少なくとも2001年には問題が表面化していたわけだから、
追跡・深堀り取材は可能だ。
狂牛病(BSE)問題の時にマスコミは日本政府やアメリカを批判しまくったのに、中国野菜については静かなものである。
まともに報道したら中国野菜よりも冷凍食品とかの加工食品の方がヤバイ、外食産業がヤバイ、と言うスポンサーの圧力でしょうか?
それもあるでしょうが、どうやらこの中国野菜が報道されない背景には、「日中記者交換協定 [4]
が絡んでいるようだ。この協定は、wikipedia の解説にもあるように、日本の報道機関に対して
1. 日本政府は中国を敵視してはならない
2. 米国に追随して「二つの中国」をつくる陰謀を弄しない
3. 中日両国関係が正常化の方向に発展するのを妨げない
という、中国が日本政府に課したのと同じ足かせを課し(政経不可分の原則)、中国が報道内容がこの協定に違反したとみなした場合は北京からその報道機関を追放するというものだ。
つまり、日本の報道機関は中国政府による事実上の検閲を許すという、一方的な不平等条約を結んでいるのである。
だから、読者や視聴者にとって重要な情報を提供するという使命よりも、北京に支局を置いて中国政府から提供される政府発表を垂れ流すほうを重視したい報道機関は、中国政府が許しになりそうにない内容の情報はそもそも集めないし一切報道もしない、というわけだ。
だから、日本のほとんどの報道機関は、中国の食材の危険性について、事実上ほとんど何の報道もしてこなかったのだ。逆に言えばマスコミから報道される内容は中国の意図、スポンサーの意図などにより調整されたものなのである。
■中国食品の汚染に対する日本の責任
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日本における野菜の自給率は年々どんどん低下しており、憂うべき状況に至っています。一方、野菜の輸入量はこれと反比例する形で急増し、2004年には238万トンで、 そのうち中国からの輸入が約6割を占めています。
これほどまでに輸入野菜が急増した理由は何だったのでしょうか?
輸入の急増は1980年代後半から始まりました。この背景は次の通りです。
・中国の賃金が安い:厚生労働省による『海外情報報告』によると1999年に製造業で働く労働者の
一ヶ月の平均給与は、日本が 282,117円(ボーナス含まない)であるのに対し、
中国は8,937円にすぎず、なんと30分の1以下なのです。
・1985年以降の急激な円に対する元安:1元=120円→1元=12円
・輸送コストが安い:中国〜日本1kg=10円→高知〜東京1kg=30円
このように中国からの野菜の輸入を推し進めた張本人は、日本のスーパー等の量販店やコンビニを含む外食産業です。特に外食産業での伸びが大きくなっており、背景に食の外部化比率の急増があります。実に食の43%程度(30兆円規模)が外食あるいは中食化しています。
つまり、
中国野菜の急増を招いた本当の張本人は、家庭食を放棄しつつある私たち一人一人だといえます。
前述したように
中国野菜の問題はすでに、日本の問題なのです。我々は当事者なのです。
事実を知り、考え、話し合って世論形成しなくては一行に改善されていかないのです。

長くなってしまいましたね次回に「危険なのは中国産だけ?日本産は大丈夫なの?」について投稿させていただきます。もうしばらくお待ちください。
参考にさせていただいたブログ等は以下です。こちらも併せてご覧ください。
〇中国在住のジャーナリスト五十嵐らんさんのブログ [6]です。
以下、中国の現状についてWEBに掲載されている情報です。
中国の環境汚染 動画 [2]
中国産食品・恐るべき汚染実態 [7]
中国格差社会 富裕層→日本米/貧困層→下水リサイクル油 [8]
中国:年間40万人が食中毒、汚染食品が深刻 [9]
危険な中国食品! [10]
危険な中国産野菜 [11]
下水油ラーメン…下層直撃、中国「食の危険」 [12]
中国食品は危険?動画 [13]
今、中国で何が?動画 [14]
中国食品 都が緊急調査 動画 [15]

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