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地熱発電は本当は有望??

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北海道電力ホームページよりお借りしました [1]

「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」による新エネルギーには太陽光、風力、バイオマス、燃料電池などで地熱は入っていません。
水力、火力、原子力と並んで既存のエネルギーとなっています。しかし存在自体が地味なのか、あまりメディアを賑わす事がありません。でもどうなんでしょう?
日本人であればむしろ地熱自体は身近なものです。温泉を知らない人はいないでしょう。そういう意味でももっと利用できないの?と思う人はクリッククリック。


地熱発電は1919年大分県で開発が始まり、1925年に初の地熱発電に成功しています、
と実は80年前から行われています。ですから歴史はかなり古いものです。仕組みは基本的には深さ数百〜3千mほどの井戸を掘ってセ氏200〜350度の熱水や水蒸気をくみ上げて発電機のタービンを回すものです。残った水は又地中に戻します。
現在の発電量は53万キロワットで実に原発1基の発電量に満たないほどのわずかなものといえます。これは20年ほど前から変わっていない。
なぜ増えていないのか
地熱を利用できる場所は、=温泉の多い場所=観光地=国立公園内という設置事態が難しい場所が多い。又掘削コストもかかりすぎる事が原因とされています。
発電コストは1kwあたり16円で、石油や石炭に比べると高めです。しかし、日本には火山が多いため、地熱エネルギーの利用が期待されています。地熱エネルギーを使用すると、輸入に頼らずに資源を確保できるという事です。
確かに原子力や火力に比べるとコストは2倍以上であり採算が取れないという事でしょう。しかし日本の地熱資源量は原発20基分に当たるという試算があります。これを利用しないては無いと思います。明らかに原子力に比べて将来に対する不安は少ないことがもっとアピールされてもよいのではないでしょうか。
更に、直接熱水を使うのではなく、熱媒?沸点の低い物質(アンモニアなど)を使って数十度の温度差で発電する技術や、高温岩体発電、更に地中熱ヒートポンプで直接地中の熱を使う事も実際には利用されています。
これ以上原発を増やさない(勿論減らしたいが解体にも問題がある原発をどうするかは別の課題としても)為には根本的な消費エネルギーの削減しかないですが、まやかしの太陽光や風力発電よりはずっとましな発電方式であると思います。
皆さんはどう思います?

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