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安心・安全を食べたい!(日本の食は大丈夫か?)

 『安心・安全を食べたい』(アエラの臨時増刊号〜2007/8/1)が大変な話題になり、
あっという間に売り切れになったそうです。(読んでもスッキリしませんでしたが…)
安心して安全なものを食べたいという気持ちは誰もが持っているということでしょうか。
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又、日経産業地域研究所が実施した「食の安全・安心に関する調査」では安全性の高い食材なら一般品より3〜5割高くても買ういという結果が出ており、安心できるものを食べたいという、消費者意識が浮き彫りになっています。
店頭でもこうした意識を反映し、「産地直送の野菜の販売が前年比四割増」(イトーヨーカ堂)だそうだ。
最近は特に中国食材に眼を向けられていますが、( 以前の投稿 [1]をご覧下さい。 )
危険なのは中国産だけでしょうか? 日本産は大丈夫なのでしょうか?
わたしたちがごく普通に口にしている加工食品などは安全なのでしょうか?

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[2] [3]
上のグラフを見て下さい。(図上でクリックすれば拡大します) 日本における食料自給率は世界でも
かなり低い国の一つです。 そして輸入食品の約6割が中国からなのです。
□危険なのは中国産だけ?
厚生労働省が7月23日に「平成18年輸入食品監視統計 [4]」を発表しました。統計報告によると、不合格食品は530点と中国の食品が最も多かったが、輸入量が最も多かったことから、不合格率は0・58%にとどまった。 
米国から日本に輸入された食品の不合格率は1・31%で、欧州の不合格率は0・62%だった。
つまり不合格率では決して中国が問題と言うわけではなく米国のほうが危ないと言えます。
□危険なのは輸入食品!?
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『ポストハーベスト』って知っていますか、聞いたことがある人はたくさんいると思います。
農作物の貯蔵や輸送に際して、害虫やカビの発生などによる損失を防ぐためにおこなう薬剤処理です。
日本から海外への輸出には禁止されていますが、海外からの輸入品は薬品処理されます。
農作物の輸入には、「検疫」という関所があり、病害虫を摘発しています。
驚くべきことに、データを見る限り、不合格のケースがとても多いようです。
不合格になれば殆どの場合、ポストハーベスト(実や穀物を長期保管する時、気化させた薬品を浴びせて殺虫や殺菌を計3回行います)されます。
このとき用いられる薬品は、臭化メチル、青酸化合物、EDBといった劇薬で、
いずれも発ガン性や催奇形性を認められています。
虫やカビが発生せず、伝染病が起きなければ、将来危険な発ガン物質を用いてもいい、と言っているのです。(あまりにも目先ではありませんか、行政の限界を感じます。)
□日本産はどうなのか?
 食べ物を買うときに「日本産なら安全」と思っていませんか?
外国産よりは安心だとは思いたいのですが、平成19年になってから発覚した事件だけでも「白い恋人」「牛肉ミンチ」「名古屋コーチン」「赤福もち」「比内地鶏」の偽装事件が後を絶たないと言う現状です。
農薬の専門家は、中国だけでなく、日本野菜の問題も指摘しています。
本当に「日本産なら安全」なのでしょうか?
  日本の状況もひどい状況のようです。農薬、化学肥料、食品添加物等人口の化学物質が使われているだけではなく、加工食品の原料には安物が選ばれ、増量材でさらに原価を下げようとしている。
  例えば味噌や醤油も、1キロ35円程度の脱脂大豆が使われ、1キロ600円の丸大豆はほとんど用いられていない。国産無農薬大豆は1キロ900円もするので、ごく一部で、究極のこだわり醤油として用いられるのみである。
一般に売られている醤油が脱脂大豆で作られているとは正気の沙汰とは思えませんが、それが日本の現実なのです。
  ハムやウインナーソーセージ、ミートボールなども、日本の物は飼料寸前の安物の原料を用い、
食品添加物をたくさん入れて作られています。
食品添加物の食品といえばなんと言っても王様は「カップめん」です。
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日清のホームページには、「当社の全ての製品について、合成保存料、合成着色料は使用していません。」との記載があります。確かにパッケージの表示をみても、ソーセージ等で使用されてウィルソルビン酸やソルビン酸カリウムの表示は見えません。しかし、食品添加物は沢山使用されています。
下記が「カップヌードル」に表示されている全てで、袋めん、他社製品についてもだいたい類似しています。
 かんすい:麺に”こし”を与える昔からの食品添加物
 増粘多糖類:天然由来の多糖類で、めんの粘性を高め、滑らかさを増す
 植物レシチン:製めん時に使用する油脂の分散をよくする乳化剤
 酸化防止剤(ビタミンE):めんに含まれる油脂の酸化を防ぐ
 ビタミンB1:栄養素の補給
 ビタミンB2:栄養素の補給
 炭酸カルシウム:意図不明
 調味料(アミノ酸等):グルタミン酸ソーダなどいわゆる化学調味料
 クチナシ黄色素:クチナシの果実から得られる黄褐色の色素
 カラメル色素:糖を熱処理して得られる茶色い色素
 カロチン色素:β-イオノンを原料に得られる黄橙の色素
 パプリカ色素:パプリカの果実から油脂か有機溶媒で抽出した赤橙色の色素

日清のホームページを見ると、合成保存料、合成着色料は使用せず、使われている色素は
自然食品から得たもの、ビタミンも添加され、とても気が配られているように思えます。
しかし、天然素材の色素を抽出するのに油脂や有機溶媒が使われます。
食品添加物は、多くの人がその安全性に不安を持ちながらも、毎日かならず食べていますが、最近の私たちの食生活は、手作りの料理よりも、加工食品が多くなってきています。
加工食品はとても便利で、価格も手頃なものが多く、料理をするにも簡単です。
また、それなりに味も、香りも、見た目もさまざまな添加物で消費者の購買意欲を高めるように作られています。常温でも腐らないのでとても重宝しますが、外国では禁止されている物質もあり、食べて安全とは言えないのです。
毎日大量の食品添加物を摂取して良いはずは無く、肉体破壊が進んでいくのです。
□食品添加物は誰のため?
ソルビン酸に比べてソルビン酸カリウムは安全な添加物であるとの評価が一般的です。性質からしても脂溶性の化学物質は体内に取り込まれやすく、水溶性の化学物質は尿などとして排出されやすいのです。
保存料や着色料って誰のためのものなのでしょう? 私たち消費者のため? いいえ、メーカと流通のためのものでしょう。日持ちがして助かるのは彼らで、美味しそうな色で売れれば助かるのは彼らだから。即死さえしなければ、彼らの視野に顧客の健康などないでしょう。ソルビン酸はさらに消化器の中で他の化学物質と反応する危険性が指摘されています。あえてリスクのみで健康にメリットのない添加物など取らないにこしたことはありません。
□食品が急速に悪化しているのはなんで?
 我々の食卓に並ぶのは砂糖漬け食品。
 栄養剤入りの飼料で無理矢理太らされた畜産動物。
 重金属等の有害物質を体内に溜め込んだ魚貝類。
 得体の知れない海外輸入製品…。
 栄養価の低下した量産野菜。 糖度ばかりを上げられた果物。
 土や海、川でとれた生鮮食料品といえども工場で大量生産された商品と同じ状態なのです。
なぜこのように質が悪化しているのでしょうか?
 ・国家は市場の活性化を望み、景気が良くなれば問題の殆どが解決すると勘違いしています。
 ・企業(市場)は利益獲得が第一優先なので、目先と分っていても根本問題に触れようとしません。
 ・マスコミは完全に市場に組み込まれて終い、スポンサーや視聴率を意識して相変わらず偏向報道
や捏造を繰り返しています。
 ・我々のような普通の人は「安全」を求めているものの事実が見えないので利便性を優先した判断を
しています。

□では、どうすればいいのだろうか?
1.添加物使用の食品をできるだけ買わないこと → 売れないものは無くなる
2.添加物を使用していない食品を買うこと → 売れるものは作り手が増える
3.安さにだまされない → 安いことには必ず恐い理由がある
4.できるだけ国内産のものを買う → 国内産ならば製造過程が見えやすい?
5.現状(事実)をできるだけ多くの人に広めること → 1〜4をする人が増える。
上記の1〜4が直ぐ思いつきますが、これでは解決しないことは簡単におわかりでしょう。
何が起きるか分からないから対策を、という方針では、ほとんどすべての物質がそうなのだから、実際、何をやったらよいか全く分からない。 正解や事実が分らないと規準化も判断も出来ない。
規準化できないまでもリスクの大小を評価して、大きなものから対策を取ると言うような優先順番が必要になる。
じゃあその『事実』はどこで得られるのか?
これは、もちろん皆さんの目的意識を持った「勉強の必要」から得られるものです。
皆さんの「勉強の必要」を手助けするサイトをご紹介しますので覗いてみて下さい。
  るいネット [5]  事実追求と共認形成のサイト
新しい「農」のかたち [6] 新しい「農」のかたちを、みんなで追求するサイト 
自然の摂理から環境を考える [7] 自然の摂理に立脚した社会のあり方を、みんなで考えるサイト
Biological Journal [8] 自然の摂理に立脚した社会原理を確立するための生物進化史を解明するサイト
そして、得られた事実は上記 5.で挙げたように、みんなが共有しなければ「市場」に圧力として
掛かりません。「事実の追求」と同時に「共認形成の場」も必要なのです。

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