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日本銀行の創設の経緯

★日本銀行の成り立ちは、 三重大学人文学部 櫻谷勝美氏 『日本経済史』 [1] より、時系列に追っていくと、明治初期の政府の財政基盤の弱さ が日本銀行の創立に繋がっていったことが分かります。

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 ★日本銀行の創設の経緯
 明治維新以降、日本は積極的な殖産興業政策を展開していましたが、財政的基盤のまだ固まっていない政府は、その資金の調達を不換紙幣の発行に依存せざるを得ませんでした。
 そうした中、明治10年(1877年)2月に西南戦争が勃発し、大量の不換政府紙幣、不換国立銀行紙幣が発行されたことから、激しいインフレーションが発生してしまいました。
 そこで、明治14年(1881年)大蔵卿(現在の財務大臣)に就任した松方正義は、不換紙幣の整理をはかるため、正貨兌換の銀行券を発行する中央銀行を創立し、通貨価値の安定を図るとともに、中央銀行を中核とした銀行制度を整備し、近代的信用制度を確立することが不可欠であると提議しました。
 こうして、明治15年(1882年) 6月、日本銀行条例が制定され、同年10月10日、日本銀行が業務を開始するに至りました日本銀行HP [2]より
 当初は西南戦争による経済破綻を治める為に日銀が創られ、通貨供給の安定化を図ったり、紙幣の一元化するために必要であったといえますが、現状の日銀の立場と照らし合わせて言い換えれば政府の資金調達の為に創られたといっていいのではないでしょうか。
  今、日銀は国と一蓮托生となって、国は借金の垂れ流し日銀はそれに加担して暴利をむさぼっている
 国も、日銀も何も手出しをしなければ現状信用創造でお金が流通しなくなっているので、景気は今以上に冷え込み失業者が増える ことになる。
そうならないように、国がお金をどんどん流しているという事が建前なのでしょうが、実質的には金融屋だけが儲けてそのぶんのGDPはあがっているだけ、GDPの数字の景気具合に比べて、全く景気がいいとは思えないというのが庶民の実感ですね。

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