- 金貸しは、国家を相手に金を貸す - http://www.kanekashi.com/blog -

JTの食品メジャーへの道 〜その背後には〜

untitled.bmp [1]
みなさん、こんにちは。
「ドリンク」「冷凍食品」「たばこ」「カップラーメン」
これ並べて連想する会社は???
そうです。「JT(日本たばこ産業)」です 😮
JTと言えば「たばこ」ですが、実はいろいろやってるんですね!
昨今の禁煙の流れを受けたばこの売り上げは下がっているもののその分、食品部門で手広くシェアを確立して
います。JTは今や食品メジャーへの道を着々と進みはじめています。
今注目の企業「JT」ですが、昨年末から世を賑わせていますね。
ちょっと事実を振り返ってみると・・・。
↓続きを見たい方はポチッと 😀

2007年11月
以下 Forbes より
>JT(日本たばこ産業)が米タカ派投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパン・ストラテジック・ファンドからM&A攻勢を受けている日清食品と組んで、共同で加ト吉を買収することになった。
 株式公開買い付け(TOB)による買収が完了すれば、最終的にJTの保有数は51%、日清食品の株保有率は49%となり、加ト吉は上場廃止される。
 JTと日清はそれぞれの冷凍食品事業を分離、加ト吉に移管。08年4月に3社統合して新・加ト吉を立ち上げる。これによって冷凍食品事業の売上高は2600億円となり、国内最大の冷食メーカーが誕生する。

冒頭でのべた「カップラーメン」は日清食品の十八番ですよね 🙄
単に買収するのではなく、国内企業が外資に買われるのを必死に守っていることが大きな理由でしょうか。
こう考えると、かなり国のことを考えている企業なのでしょうね
もともと専売公社だったから・・・というのもるかもしれません。
どんどん規模を膨らましていくJTですが・・・ここで逆風が吹きます

2008年1月30日
>中国産冷凍ギョウザの中毒事件発覚。
recall_20080207.jpg [2]
コープで販売していたとのことですがこれがJTの商品でした。
ホームページでは現在、トップに謝罪文と自主回収の案内が載っています。
中国で混入されたのか。。これ一体、だれの仕業なのでしょうか???
不気味な事件ですね 8)

2008年2月6日
>2007 年11 月22 日に、株式会社加ト吉(以下、「加ト吉」といいます。)、日本たばこ産業
株式会社(以下、「JT」といいます。)、及び日清食品株式会社(以下、「日清食品」といいま
す。)にて公表しました「加ト吉、JT 及び日清食品における冷凍食品事業の統合について」
にかかる基本契約について、加ト吉、日清食品、JT の3 社で協議をした結果、当社冷凍食
品に端を発した現下の情勢に鑑み、当該基本契約にかかる日清食品との関係を、3 社合意の
上、解消することを決定しましたのでお知らせいたします。
(JTホームページより)

とうとう3社の冷凍食品事業の統合は解消 🙁
このギョーザ事件によって、JTは売り上げ低下、そして外資による買収をさけた事業統合は停止。
日清はまた、スティールの脅威におびえることになってしまうのでしょうか。
加ト吉は完全にJTの子会社化されたものの経営に与えた影響は大きいようです。

2008年2月7日
>JT、冷凍食品事業は売上高80億円減収の見通し
日本たばこ産業(JT)は7日、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件の影響により、2008年3月期連結決算で、冷凍食品事業の売上高が最大80億円、営業利益は最大30億円落ち込むとの見通しを発表した。
冷凍食品事業は赤字に転落する見込みという。JTによると、冷凍食品事業の月平均の売上高は40億円程度で、今年2〜3月の2か月間、JT商品が全く売れない場合を想定して試算した。
(読売オンラインより http://www.yomiuri.co.jp/feature/20080131-1068087/news/20080207-OYT1T00514.htm)

それにしても、3社の冷凍事業統合が解消されるのがタイミング的にも早い気がしませんか?
今回のJTに関する一連の流れをみてみると何か裏で力が働いているような・・・。
外資の勢力とギョウザ事件。
この2つ、あまりにタイミングが合っていて、つながっていないようにも思えませんね。。。
現在、毎日のように食品業界の不正発覚が多発していますがその背後には何があるのでしょうか。
今後の流れに目が離せませんね 🙄

[3] [4] [5]