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「デイトレーダーはバカで強欲で浮気」発言で喧々諤々!!経済産業省の北畑隆生事務次官ってどんな人?

<経産省>北畑次官が「デイトレーダーはばかで強欲で浮気」

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 経済産業省の北畑隆生事務次官が1月に開かれた講演会で、短期に株式売買を繰り返す「デイトレーダー」や投資ファンドについて、「ばかで強欲で浮気で無責任で脅す人」などと発言したことが8日、分かった。北畑次官は「不適切な発言で、申し訳ない」と釈明したが、甘利明経産相が同日の閣議後会見で「若干過激な、誤解を生むような表現を使った」などと苦言を呈した。
 講演会は、経産省所管の財団法人・経済産業調査会の主催で1月25日に東京都内で開かれ、会員の企業関係者ら約130人が出席した。
 北畑次官は講演会でデイトレーダーについて「競輪場か競馬場に行っていた人が手数料が下がったので、パソコンを使って証券市場に来た」と批判。「会社の重要な議決権を与える必要はない」と指摘し、デイトレーダー向けとして「無議決権株式」の上場を主張したという。
 また、株式を長期保有する機関投資家と、高額な配当を迫る投資ファンドなどを引き合いに出し、「同じ株主でも、いい株主と悪い株主に分かれてきた」と発言した。(リンク [1]



 経済産業省の北畑隆生事務次官の発言をめぐって、市場からネットまで賛否両論が興っているようです。


まずは市場から

【北畑発言に市場から批判 「投資家軽視」「投機も必要」】リンク [2]

 経済産業省の北畑隆生事務次官が、個人投資家のデイトレーダーを「バカで浮気で無責任」などと発言したことについて、株式市場の関係者に失望が広がっている。国土交通省の空港施設会社への外資規制の動きに続く「投資家を遠ざけるメッセージ」に、市場からは「日本株に買い材料はない」(大手証券)との悲鳴も聞こえる。



 まぁこのあたりは当然の反応。ネットでもこんなかんじ。

【バカで無責任な北畑隆生次官】リンク [3]

問題は、この発言よりも、これまで当ブログで紹介してきた、彼の一貫して反資本主義的な姿勢にある。



 これだけ叩かれているのは北畑次官のこの手の発言が今回だけではないから。


1月24日に財団法人経済産業調査会が主催した講演会では「危ない表現をすると、株主は(企業経営の)能力がないうえに浮気者、それから無責任、有限責任であり、配当を要求する強欲な方。さらにスティール・パートナーズとなると、(他の)株主や経営者を脅す。つまり、七つの大罪のうちかなりの部分がある(ソース:2008年2月5日 日経朝刊 一目均衡)」と発言している。


 さらにスチール・パートナーズがらみではこんな記事もある。


【「画期的」経済産業省の北畑隆生事務次官が「乱用的」認定を絶賛】

米系投資ファンドのスティール・パートナーズ・ジャパンをブルドックソースに仕掛けたTOBに対し「乱用的買収者」と認定した 9日の東京高裁決定について、経済産業省の北畑隆生事務次官は13日の記者会見で「画期的」という言葉を計7回も交え、絶賛した。北畑次官は早くから「グリーンメーラー的」と批判してきた宿敵。事実上の勝利宣言で、力が入った様子だった。 (asahi.com リンク切れhttp://www.asahi.com/)



 しかし、ここまで読んでくると私には「北畑隆生事務次官」の発言の方が的を射ているとしか思えなくなってきた。1日のうちに売買が成立するデイトレーディングなんてまさにギャンブルそのものだし、ブルドックソースに対するスティール・パートナーズのTOBは乗っ取り以外の何者でもなかったろう。(実際サッポロビールなんかはかなり雲行きが怪しくなってるし)


 当然、これらに対して賞賛の声を上げている人もいる。


【「スティール・パートナーズはハゲタカ」と国益を考え骨太な発言を続ける経済産業省・北畑隆生事務】リンク [4]


  このブログによると、北畑次官は「国産ICタグ」を世界標準にしようと頑張ったり(リンク [5])、「ダイエー自主再建」を援護したりリンク [6])と国益のためにかなり尽力している人のようだ。


 そんな北畑次官の名前をググッて度々出てくるキーワード、それは…









   「ノーパンしゃぶしゃぶ」

                           [7]






 当時、通産省の総務課長だった北畑氏、しっかり顧客名簿に載ってます。・・・ il||li _|‾|● il||li (ノーパンしゃぶしゃぶ楼蘭顧客名簿 [8]


 しかし、ノーパンしゃぶしゃぶと言えば、るいネットでもお馴染みの猛獣王Sさんが紹介している記事にもあるように、今考えるとどうも陰謀臭い。(リンク [9]当時日本の銀行を外資から守ろうとしていた官僚に対して仕掛けられた妨害工作だったというのが真相のようだ。

 大蔵省には伝説的に頭のいい、優れた官僚がいたという。この人は、最後まで、銀行をつぶすことに反対したそうだ。つまり日本経済を最前線で「外資から」守っていたのである。
 当時、竹中が暗躍しており、銀行をつぶすべきだという、虚偽学派の説を唱えていたという。そしてそのために引き起こされたのが、「ノーパンしゃぶしゃぶ」の問題という報道だった。あれを仕掛けたのは、外資だったという。「ノーパンしゃぶしゃぶ報道」というのは、優秀な大蔵官僚を攻撃して日本の銀行を守らせないようにするための「地雷」であった。【国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」】 [10]



 だとすると、今回の騒動も北畑氏の動きを牽制する勢力が発言の一部を切り取って騒ぎを大きくしようとしているのかも知れない。今後の北畑氏の周辺動向に注目したい。

[11] [12] [13]