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日本金融史6 〜三菱財閥躍進を裏から支えたアメリカ〜

iwasaki.jpg岩崎 弥太郎
 
今回は、先日の日本金融史5 〜三菱財閥はどのように誕生したのか?〜
に引き続き、その後新興三菱財閥が三井と肩を並べるまでに急成長した背景を探ってみました。
 
三菱財閥が大躍進したのは、1877年の西南の役の時です。西南の役を鎮圧するために政府軍に武器を供給したのが、三菱の前身である九十九商会なのです。この時九十九商会は、艦船から大砲、弾薬まで、戦争物資を一手に引き受けて明治政府に納品し、その年の国家予算のなんと1/3を受け取ったのです。
 
なぜそんなことが可能だったのか、実は、こんな背景があったのです。
 
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新興勢力である九十九商会が、戦争物資を一手に引き受けることが出来たのは、それを支援した一大勢力があったからなのです。
 
武器を供給したのはアメリカで、アメリカでは1861年に南北戦争(内乱)が勃発し、それは1865年まで続きました。戦争のために大量に武器を製造したものの、南北戦争の終結によって武器が大量に余ってしまいました。そこに目をつけたのがロックフェラーで、二束三文で買い叩いたものを三菱商事を通して日本に売りつけたといのが実情です。
 
なにはともあれ、影で支えるロックフェラーの力によって三菱は巨万の富を得ることができ、短期間で三井と並ぶ大財閥として日本に君臨することができました。
 
そして、三菱と三井は財界での争いに留まることなく、三井は与党の政友会、三菱は最大野党の民政党を支援することによって、それ以降も対立しつつ政界を動かしていくことになるのです。
 
 
余談になりますが、三菱と敵対する三井物産にはロスチャイルドが支援していると言われています。現在でも、日本でのリストラ企業買収ファンドを共同で立ち上げ、ニッセンの経営てこ入れや、「ハナエモリ」ブランドの再建などを行っています。(参考)FX The Gate [1]
 
 
今回は、副島隆彦さんの「仕組まれた昭和史」を参考にさせていただきました。副島さんの著作を読むと、幕末から明治維新にかけて、日本も世界の金貸したちの覇権争いに巻き込まれて行く様子が垣間見れます。
 
by Watami

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