- 金貸しは、国家を相手に金を貸す - http://www.kanekashi.com/blog -

経済破局が来るとどうなる!?

経済破局が来るとどんな状況になるのか?
大変な事になるという思いはあっても、具体的にどんな状況になるのかというと、なかなかイメージできない人も多いのではないでしょうか?
k746347039.jpg
でも、経済破局のイメージがつかめないと、ただでさえ実感からかけ離れた「経済」という問題を捉える事は余計に難しくなります。
そこで少し例を挙げてみましょう。
↓その前に押していってください。


経済破局がくると
1.貨幣価値(日本の場合は「円」)が下落する。
2.会社が倒産する。失業者が増える。
3.インフレになる。物価が上昇する。
4.犯罪が増える。治安が悪化する。
5.電気(石油、天然ガスなど)が使えなくなる。
どうでしょう?
1、2については、昨今のニュースで騒がれているアメリカ経済の状況をみれば容易に想像がつきますね。
それから、一般的に貨幣価値が下落すれば、物の値段は上がります。
ハイパーインフレというものは、次の日になれば物の値段が10倍にも100倍にもなるという状況です。
実際にこれを経験した国もあります。かつてのロシアやアルゼンチンなど。
また、失業して収入を失い、物価も上昇すれば、物が買えなくなりますから、強盗などの犯罪が増える事も考えられます。
2005年8月末アメリカ東南部に上陸した大型ハリケーン「カトリーナ」の時の状況は記憶に新しいところです。
次に、「電気(石油、天然ガスなど)が使えなくなる」ことについてですが、特に日本のように資源のほとんどを輸入に頼っている国は、貨幣価値の下落により輸入価格が高騰し、輸入量が減ります。
輸入量が減ると、国全体として使用量を制限せざるを得なくなります。
とはいえ、政府・国防機関、警察、医療機関等は優先して使用量を振り分けられますから、その他の部分で厳しい制限を掛ける事になります。
一般家庭ではほとんど使えなくなることも考えられます。
このように、これらの状況はすべてが関連しており、どれか一つだけが起こるというような事にはなりません。
これらの事だけでも大変な事ですが、それ以外にも起こる可能性のある状況が二つほどあります。
それは、
A.物流がストップする。
B.預金が封鎖される。
今回はAの「物流がストップする」ことについて少し触れてみたいと思います。
先にも触れましたが、貨幣価値が下落すると輸入業は大打撃を受けます。輸入価格の上昇により、輸入量が減少します。
また、 燃料の高騰により国内輸送コストが大幅に上昇し、物流が滞る可能性があります。
そうなるとスーパーでは物不足に陥る為、お金があろうが無かろうが物が変えない状況になります。
それ以上に深刻な問題が医療への影響です。
以下の表を見てください。
ファイルをダウンロード [1]
医薬品や医療機器も実はかなりの量を輸入に頼っています。
これが貨幣価値の下落により輸入量が減り、燃料の高騰により物流がストップすれば、医薬品や医療機器が医療現場に届かなくなります。
このように、物流がストップするという事は、単に輸送機関が止まるというだけではなく、様々なものが届かなくなるという大変恐ろしい問題なのです。

[2] [3] [4]