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G20の可能性を探る G20な国々①南アフリカ

G20の可能性を探るシリーズとして、G20参加国を一つずつ紹介していきます。
今回は、G20な国々①南アフリカ共和国の紹介です。

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■南アフリカ共和国(みなみアフリカきょうわこく) Republic of South Africa
■首都:プレトリア、最大の都市:ヨハネスブルグ
■面積:122万平方キロメートル(日本の約3.2倍)

 かつては有色人種に対する人種差別で知られ、それらは1994年に至るまで、アパルトヘイトと呼ばれる合法的な政策によるものであった。鉱物資源に恵まれ、金やダイヤモンドの世界的産地であり、民主化後の経済発展も注目されている。(Wikipediaより)

 


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 南アフリカといえばダイヤモンド  これはキンバリーにあるダイヤモンド鉱山跡。
            『人類が掘った最大の穴』だそうです。
 南アフリカの世界GDP順位は29位。順位だけからいくとG20には入れないことになりますが、アフリカ諸国の中ではダントツ1位のため、アフリカ諸国代表という位置づけのようです。
  ■名目GDP総額 : 1兆9,938億9,400万ランド(2,830億811万ドル) 2007年
             一人あたりのGDP(名目) 5,906ドル
  
  ■成長率 : 5.0%(2005年)   5.4%(2006年)   5.1%(2007年)
  
  ■貿易収支 : -402億2,100万ランド(-57億886万ドル) 2007年
  
  ■外貨準備高 : 295億8,860万ドル
  
  ■アメリカ国債保有額 : 不明 (対外債務残高 706億1,797万ドル)
  
  ■自給率(食料、資源)
                   自給率(%)
    ・食料品     穀類    78.3
              米       0.4
              小麦    58.1
              野菜   100.8
              くだもの 166.3
              肉      90.3
              魚介類   42.6
              卵     101.2
              砂糖   163.2
  
    ・一次エネルギー自給率 : 124%
  
    ・資源      生産品目    生産量  世界順位
                金       483t     1       
               石炭    20,659万t    4
               ウラン      144万t    7   
                銅        19万t   11   
               ニッケル   3483万t    7   
               鉄鉱石    2047万t    9  
  
  ■人口 : 4,740万人(2006年)
        黒人(79%)、白人(9.6%)、カラード(混血)(8.9%)、アジア系(2.5%)
  
  ■金融危機に対する政策(公金投入など) 
 とりたてて、今回の金融危機に関する情報は特に入ってきていません。経済が堅調というより、物価上昇によるインフレ懸念が強く、他の国のような金利下げ、バラ撒き政策とは逆方向に進んでいるようです。 

  【政策金利を12%のまま据え置く】2008年10月15日 ヨハネスブルク発
 南アフリカ準備銀行は10月9日の金融政策委員会(MPC)で、政策金利のレポ・レートを12%のまま据え置くことを決めた。8日に欧米の主要中央銀行が協調利下げを実施するなど世界的な利下げ傾向の中、南ア準備銀行は国内経済に対する世界金融危機の影響は限定的で、依然として物価上昇率が高いので利下げしないと説明した。http://www.jetro.go.jp/world/africa/za/biznews/48f548811f400

 とはいえ、隣国であるジンバブエでは、インフレ率がなんと16万5000%/月、 1ドル=2京2410兆1010億3930万2100ジンバブエドルなんていうとんでもない状態になっているので、それに比べればナンボかまし… というよりむしろ優等生の部類に入るでしょう。
  
 ■その他、治安や最近の事件や話題、経済状況等
 アパルトヘイト政策が撤廃された後、高学歴の白人層が国外流失したことによる経済の停滞、及び、上記のような状態のジンバブエから脱出してきた難民が都市部に流入し、旧市街の治安の悪化はすさまじいことになっているようです。
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 ■外務省のホームぺージより
   
 ヨハネスブルグのダウンタウン地区(カールトンセンター付近からヨハネスブルグ中央駅及びヒルブローに至る地区)では、殺人、強盗、強姦、恐喝、暴行、ひったくり、車上ねらい、麻薬売買等の犯罪が時間、場所を問わず発生しています。
   
 上記地区に位置するヨハネスブルグ中央駅付近や長距離バスターミナル等においては、邦人旅行者が付近を通行中に路上強盗(突然背後から首を絞めて複数で襲い所持品を奪う等)に襲われる事件が頻発しています。これらの事件は白昼、人通りが多い所でも発生しており、中には長距離バスから下車した直後に襲われた例もありますので、可能な限り公共輸送機関の利用は避け、同地区には立ち入らないようお勧めします。なお、タクシーの利用については、信頼できる業者が少ないため、旅行者の方にはお勧めできません。
   
 また、タウンシップ(いわゆる黒人居住区)内においては、他のアフリカ諸国からの不法移民をねらった襲撃事件が発生しており、暴動などが発生する危険性もありますので、立ち入ることは極力避けてください。
   
 比較的安全とされてきたヨハネスブルグ郊外においても、ショッピングセンター内の銀行や宝石店に武装強盗団が押し入り、警備員や駆けつけた警官との間で銃撃戦となった事例が増えています。
   
 また、在留邦人がよく利用するレストランの営業時間中に拳銃強盗が押し入り、店からだけでなく客からも金品を強奪する事件も発生しています。

 ヨハネスブルグで検索すると必ず引っかかってくるコピペ
  『中心駅から半径200mは強盗にあう確率が150%。一度襲われてまた教われる確率が50%の意味 』 というのもまんざら嘘でもなさそうです。何しろ、車は赤信号でも決して停まってはいけない(強盗に襲われるから)と注意されるそうですから。
 その一方で、郊外では比較的治安が安定しており、観光スポットも多く外国人観光客も訪れているようです。2010年のワールドカップ開催も予定されており注目度も高まっています(ヨハネスブルグでの開催というのがかなり不安ですが…)。
  
 天然資源にも恵まれ、エネルギー・食料の自給率も高く、経済成長率も堅調ということで、国としてのポテンシャルは高そうです。
  
  
◎参考HP
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD
http://www.mofa.go.jp/Mofaj/area/s_africa/index.html
http://www.jetro.go.jp/world/africa/za/stat_01/
http://www.h3.dion.ne.jp/~win-tom/page20.htm
http://www.eccj.or.jp/investigation/world/pdf/4-2.pdf
http://www.jetro.go.jp/world/africa/za/biznews/48f548811f400

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