といってもマチ金・サラ金で借金しまくり、というパターンではありません。
ごく普通に暮らしていたんだけど、金貸しは意外に近くにいた、という話です。
「どういうこと?」と思ったかた、ポチっとしてから本文へどうぞ。
さきごろ実家に帰ったときのエピソードです。
うちの母親にいきなり尋ねられました。
「付き合いの長い銀行の営業マンに勧められ、運用型貯蓄というモノに入っていた。」
「それが、最近になって損が出た。」
「以前もそういうことがあったが、そのときは営業マンが謝りにきて、理由も教えてくれた。」
「だけど今回は顔すら見せに来ない。」
「知り合いにも同じケースが多発している。」
「どうゆうことかわかる???」
そこで、運用型貯蓄がどういう仕組みか、なんで普通の貯蓄より金利がいいのかをまず説明。
「運用型貯蓄は、銀行自身が客から預かったお金を運用して、その利益を客に分配する。」
「だから、普通貯金より金利がいい。」
なんで損益が出たりするの?
「運用というのはバクチみたいなもの。」
「うまく行くときもあるし、失敗するときもある。」
「今回、というか現在はこうしたバクチ経済が世界的に崩壊しつつある状態。」
具体的に言うと?
「色々あるけど、たとえばサブプライム問題。」
「アメリカの貧乏な人をそそのかしてローンで家を買わせ、その借金証書を金融商品にする。」
「ハイリスク・ハイリターンなので、ある意味魅力的。」
「ただ単独だと買う側が引くので、他の低リスク商品と一緒に福袋状態にして売られてきた。」
「これが大々的に世界中にばら撒かれた。」
「アメリカの貧乏な人全員が借金を返せるはずはないので、返金が滞る時がやってくる。」
「それが今。」
「返金が滞ると借金証書はただの紙切れに。」
「こうして世界のいたるところで“見えない不良債権”が存在することになった。」
その宙に浮いたお金はどうなった?
「サブプライムの入った福袋は日本の銀行も買っていた。」
「そうしないと銀行間の競争に勝ってゆけないから。」
「これが最初に言った、銀行の資金運用の一例。」
「当然、サブプライムで日本の銀行は損をしているはず。」
ということは?
「銀行はお客の貯金で運用しているので、当然これに穴があく。」
「これが運用型貯蓄の“損益”になる。」
「言い換えると、母さんらの貯蓄がサブプライムで焦げ付いた分の埋め合わせになってるってこと。」
「え゛っ、そういうことになってたの!!!」
とゆう感じで、
なにやら遠くに感じていたサブプライムなどの金融界がいきなり身近に感じられた様子。 じゃあ、どうすればいい?
「今の社会≒市場経済は今日話したように、借金を前提にして組み立てられている。」
「それは金貸しがガッポリ儲けるための仕組み。」
「こうした社会が当然だと僕らは思い込まされてきたけど、そろそろ考え直す時期ってこと。」 「地に足をつけた生活が大事ってこと?!」
その通り。
最後はなにやら可能性を感じた様子、でした。
今回の金融破綻が市場経済のおかしさを浮き彫りにした結果、
今後の方向性を考えさせるキッカケ=答え欠乏が一気に加速
したことを気付かせてくれた帰省、でありました。