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政府紙幣が発行されると、何が変わる? 〜利払費ってどれぐらい支払われてるの?〜

seihu_sihei.jpg
いよいよ始まった“政府紙幣”シリーズ第②弾!
今日は、まず初歩の初歩から 🙄

また政府が資金調達する際には、国債を発行して、それと引き換えに日銀券を手に入れますから、政府にとっても借金です。
借金ですから、国債の償還(返済)時には、利息を支払う必要があります。
政府紙幣が発行されると、何が変わる?〜序章〜 [1]より引用

の部分に着目
国債の利息分=利払費ってよく問題になっているけれど、実際にどれぐらい払ってるか意外と知らないかも
と思って、気になって調べてみました 😀


■利払費って今どれぐらい支払われているの?
公債(国債+地方債)の利息分=利払費の推移を表したグラフです
ribaraihi_graph.gif [2]
年々公債の残高は右肩上がりに増えてく一方 なので、
絶対に右肩上がりのグラフになっているだろうと思っていたのですが、グラフを見てびっくり
1998年(H10年)ぐらいから下がってる んです
これは、『公債の残高は年々増加し、その発行規模も拡大していますが、利払費はバブル崩壊後、国債金利が低下しているため(→リンク [3])にほぼ10兆円で推移(参照:リンク [4])』しているからです。
2008年(H20年)にぐぐんと伸びている 理由は、小渕政権時代に単年度40兆円という大規模な新規国債発行が行われ、その借り換えが集中しているからです。(リンク [5]
2008年(H20年)では、一般会計歳出の11.2%に当たる9.3兆円が公債の利払費を支払っていることが分かります。
税金が利払費だけにこんなに使われているとは。

■今まで利払費ってどれぐらい払ってきているの?
さらに、このグラフから読み取れること。
1975年からどれだけ利払費を払ってきているのかを、計算してみると…!
なんと、34年間で、275.3兆円
日本の国家予算は85兆円ということだから、3年ちょっと分。
もし政府紙幣だったら、この275.3兆円分は有効に使えたってこと!!!
税金がこの利払いに使われていると思うと。。。って感じですf(^^;
これだったら、政府紙幣に代えて、税金をもっと有効な使い方があったのではないかと誰でも思ってしまいますよね。
そこでハタと思ったのですが、利払費がなくなったとして、困るところはあるのかな!?
利払費=利益としているのは、国債を保有している機関。
銀行とか日銀とか証券会社とか生保とか???
利払費がそれらの機関の収益のどれぐらいの割合を占めているのかが分かれば、
政府紙幣になった場合の影響度が分かりそう ってひらめいちゃいました
調べてみて、また報告しま〜す 😀

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