- 金貸しは、国家を相手に金を貸す - http://www.kanekashi.com/blog -

アメリカGDPが3四半期連続マイナス

%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E.jpg
アメリカのGDPがオイルショック以来、3四半期連続のマイナス成長となってる。

米1−3月期GDP、6.1%減 3期連続マイナス成長
 【ワシントン=大隅隆】米商務省が29日発表した1—3月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、前期の08年10—12月と比べ年率換算(季節調整済み)で6.1%減少した。3期連続のマイナス成長で市場予測の平均(4.7%減)も下回ったが、縮小幅は前期(6.3%)より小さかった。
 3四半期連続のマイナス成長はオイルショック後の1974年7月—75年3月以来。
 GDPの約7割を占める個人消費は2.2%増で08年4—6月期以来3四半期ぶりにプラスに転じた。昨秋の金融危機で消費に急ブレーキをかけた反動が出た格好で、GDPを1.5%押し上げた。自動車などの耐久消費財、日用品、サービスがそろって減少が止まっている。(29日 21:41)

上記はNIKKEI NET [1]より
現在、アメリカは国債の発行も10億ドルを突破。その国債もついにFRBの引受けが60%に急増(参照) [2] 。アメリカ経済もそろそろ限界に近づきつつある。


アメリカの国債は、01年の同時多発テロ以降、急上昇を見せている(参照記事) [3]
この国債の急激な発行増は、グラフからもわかるように、イラク戦争の長期化とそれに注ぎ込まれた多額の戦費にある。
るいネット「アメリカが戦争を繰り返すのは、金貸し→特権階級の支配力が強大だから」 [4]参照。
また、経済状況を大きく左右するこれまでのバブルも彼らに仕掛けられたわけだが、アメリカのバブルは実はまだ進行形にあるようだ。

(前略)破綻の可能性があるバブルには以下の7つがあり、いまは①、②、④だけがはじけた状態だが、残りの③、⑤、⑥、⑦はまだ破綻していないという。
①サブプライムローン関連バブル
(1.5兆ドル 150兆円)
②新興国市場のバブル
(5兆ドル 500兆円)
③クレジットカードバブル
(2.5兆ドル 250兆円)
④商品先物バブル
(9兆ドル 900兆円)
⑤商業不動産バブル
(25兆ドル 2500兆円)
⑥外国為替デリバティブバブル
(56兆ドル 5600兆円)
⑦CDSバブル
(58兆ドル 5800兆円)
以上引用
今現在は、⑤がやばくなっている
商業用不動産ローンもやばい  アメリカ観察日記 [5]
では、最初にバブルがはじけた①サブプライムローン関連バブルが完全に解決したかというと、全然解決はしていないのである。
滞納、更に増える アメリカ観察日記 [6]
そのひとつ、Equifax Incっていう会社によると、
アメリカの住宅保有者の7%が、2月の時点で30日以上、住宅ローンの滞納しているんだって。
1年前から50%増。汗
サブプライムの人たちは特に高く、39.8%が30日以上の滞納。 去年から、23.7%も上がったと。
まあねえ。。。サブプライムだから。。。ほとんどはいずれ差し押さえんになるんじゃないの?
以上引用
①②③位までなら、何とか解決できようが、⑥⑦に至っては金額からして、解決法が存在しない恐れさえある。
これまで、アメリカ当局は、金融機関に資金投入をしてきたが、財政的な限界が見えてきた。これ以上の赤字を垂れ流せないわけではないが、ますますリスクが政府やFRBに移転することになり、アメリカ政府、FRBの信用、格付が維持できないこととなる。
仕方がないので、時価会計を緩和し、事実上粉飾決算を容認するしか手立てが無くなって来ているのではないか。
しかもこれから、⑤⑥⑦が絶賛崩落したら、打つ手がなく、国家破綻、デフォルトだ。(後略)

以上、るいネット「かすかな希望の光がまったく見えないアメリカ〜これから破綻の可能性があるバブル」 [7]より
FRBが国債の過半を引き受けている現実とあわせて、今後まだ残っているとされるバブルが崩壊すれば、アメリカの崩壊がいよいよ現実のものとなる。そのタイミングは、国際金融資本家達が見計らっているのだろう。今後のアメリカ情勢、国際情勢の追跡が欠かせない。

[8] [9] [10]