- 金貸しは、国家を相手に金を貸す - http://www.kanekashi.com/blog -

■アメリカ金融史12〜共和党から民主党になった背景には?〜

%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%81%A8%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E.jpg [1]
前々回 ■アメリカ金融史10〜アメリカ(人)の意識を統合する観念=自由 [2]
前回 ■アメリカ金融史11〜孤立主義と膨張主義は表裏一体 [3]
では、アメリカ(人)の思想を中心に見てきましたが、
今回はそれらを踏まえて、共和党と民主党の特徴をまとめてみます
さらには、アメリカ危機の最中に、民主党のオバマが大統領になった
その背後に何があるのでしょうか
続きを読む前にポチっとお願いします


共和党と民主党の違い
 
よくまとめているページがあったので引用させていただきました
(『日本を守るのに右も左もない』 [4]より)

建国からニューディールに至るまでは、アメリカの意識は共和党に反映されている
 
冒頭で上げたアメリカ(人)の意識は、WASPを形成した「プロテスタントのカルヴァン派ピューリタンの分離派」を主流に、共和党に反映されている。このことからも、ニューディールまでの共和党は、
 
膨張・拡大主義の反映から、、北部→西部(一部東部)が基盤になる。
 
イギリス・ヨーロッパを価値的に否定する意識からは、『孤立主義』であり、反ヨーロッパの裏返しとして、『アジア主義』の面をもつ。
 
またそれ以上に、裏表にある孤立主義と膨張主義と、アメリカの大義=世界の大義の意識からみて、『世界主義(世界的に価値観を染め上げる)』の面がある。
 
産業資本をもとに膨張・拡張してきたことから、もともと産業資本家であるロックフェラーとの繋がりも深いだろう。

新しい移民受け入れの場としての民主党
移民国家アメリカにおいて、イギリスからの移民が主流を占めていたが、時代と共に変容する。
 
民主党は、伝統的に南部下層農民層を中心にしながらも、19世紀におけるタマニー・ホール(民主党政治団体)をはじめマシーン(政党の下部組織)を発達させ、都市を中心とする新移民の受け入れの場となり変容していった。
 
民主党は、共和党の精神に反する、カトリック、ユダヤ、都市労働者を取り入れていく。
 
そのことからも見て、南部→東部を基盤にしている。
 
また、カトリック・ユダヤの色合いがでてくるなかで、『親ヨーロッパ(イギリスなどプロテスタントを除くカトリック系=フランス・南欧など)』で、ヨーロッパを対象にしているという意味で、『国際(=ヨーロッパ)主義』であり、『反アジア主義』の面をもつ。
 
鉄鋼、石油など主要産業はWASPに占められるなかで、遅れて移民してきてなりあがってきた移民が民主党に入り込んでいく面から、
産業資本より東部を中心にした金融資本の『経済系』の面がある。
 
その意味では、イギリスのロスチャイルド系金融資本とのつながりも深いのではないだろうか。

共和党と民主党の歴史

イギリス・ヨーロッパの価値観を否定し、国内市場拡大を目標としたアメリカは、南北戦争で産業中心の北部が勝利して以降、北部を基盤とする共和党の時代だった。

1930年頃から国内市場が飽和してくるにしたがい、低所得者層、都市大衆が福祉を重視する民主党を支持するようになった。

ニクソンやレーガンなど、国外への市場拡大に活路を見出した、グローバリズムの共和党が政権をとることもあったが、議会も含めると1990年頃まで基本的には民主党が多数党を占める。

1990年後半頃から、民主党の転換組の“新保守主義(ネオコン)”と“キリスト教右派”を取り込むことで、共和党が多数党を占める。

2009年民主党のオバマが大統領就任。

は、イギリス・ヨーロッパとの距離をとり、アメリカの孤立化を進めていった時代。
ところが、その行き詰まりから国外の侵略へと方向転換したのがの時代。
そして、金融危機アメリカ崩壊の危機の最中に登場したオバマの時代的背景は何なのでしょうか
 
 
こうして歴史を俯瞰してみてみると、勝手に反発して孤立していったアメリカが、ニクソンの時代以降はイギリス・ヨーロッパに対して牙を向けてきたことがわかります 👿
イギリス・ヨーロッパにとっては、苦々しかったに違いありません
今回の金融危機は、「自由」を旗印に横暴極まりない振る舞いをするアメリカに対し、機を見たイギリス・ヨーロッパが制裁に入ったと思われます
しかも、軍事力で侵略しようとしているロックフェラーはもちろん、金融資本で経済侵略をするロスチャイルドの牙城さえも破壊しようとしていることを考えると、
黒人初の大統領となったオバマの背後には、新興金貸し(ロックフェラー、ロスチャイルド)ではなく、イルミナティ等イギリス・ヨーロッパの本家が動いている可能性が高い
のではないでしょうか

[5] [6] [7]