- 金貸しは、国家を相手に金を貸す - http://www.kanekashi.com/blog -

米議会に追込まれるFRB

Posted By pipi38 On 2009年8月25日 @ 11:01 PM In 05.瓦解する基軸通貨,09.反金融支配の潮流,10.経済NEWS・その他 | 3 Comments

◆世界経済は回復?
FRBのベン・バーナンキ議長は8月21日、ワイオミング州ジャクソンホールで講演し、世界経済は景気後退から脱しつつあるとし、短期的成長見通しは良好との見方を示した。

議長は「前年の急激な収縮の後、経済活動は国内外ともに横ばい状態(leveling out)にあるようだ。短期的な成長への回復見通しは良い」と述べた。
ただ、過去60年で最悪の世界的景気後退からの回復は緩慢なものになるとの見方を示した。
バーナンキ議長は金融崩壊の危機は大きく遠のいたとしながらも、米国のサブプライムローン問題に端を発し経済成長にブレーキをかけた金融危機に世界が立ち向かうなか、困難な課題は依然残っていると指摘した。 AFPBB News [1]より 


こう宣言するバーナンキ議長の発言とは裏腹に、FRBに対する監視圧力が米議会を中心に高まりつつある。これまで、FRBは政府からの(中央銀行の)“独立性”の名の下に、市場の旨味を吸い上げてきたわけだが(過去記事参照:FRS(連邦準備制度)創設にみる米国の金融権力 [2]基軸通貨の衰退過程と金貸しの動き 〜その1〜 [3])、そこにメスが入ろうとしている。
[4]
写真は、ニューヨークで見つかった(左から)
 ヘンリー・ポールソン前財務長官
 FRBのベン・バーナンキ議長
 証券取引委員会のクリストファー・コックス委員長
を「悪の枢軸(Axis of Evil)」と評した落書き(2009年8月18日撮影)

AFPBB [5]より
るいネット [6]


◆FRB(連邦準備制度)は闇権力者か? [7]
アメリカ経済ニュースBlog [8] より)

以下、映像の概要(同上より)。

連邦準備制度(Federal Reserve)はメディアにカバーされない、闇の権力者である. [9]
オバマは、金融機関を規制する権限を与えたい方針を発表.
FRBに金融機関をリスク監視.規制をする権限を与える前に、議会がFRBを監査するべきだ(ロン・ポール)
FRBのバーナンキ議長は、「中央銀行の独立性を失う.金融政策に影響を与える」ため、FRBへの監査を拒否している.
FRBは、金融機関救済のために使われた1兆ドル資産の損失を誰も把握していないことが判明.
「Secret of the temple」の著者.「もし国民がFRBのシークレットを知れば、より多くの人が激怒することになるだろう」
(1913年の)発足以来、FRBは大手金融機関・政府ととても密接な関係を維持している」 FRBは、連邦銀行の株主の公開を拒否し続けている.いくつかのリーク情報ではBank of America, J.P. Morgan, Citigroup, AIG, Bear Stearnsとされている.
「J.Pモルガンの、ジェーミー・ダイアモンドCEOは、ベアースターンズ救済にFRBとかかわっていた.もし、ベアースターンズが破綻すれば、一番の損失をこうむるのはJPモルガンだった.FRBが300億ドルの不良資産を保証することになり、JPモルガンは喜んでで救済することになった.注目すべきことは、JPモルガンのジェーミーダイアモンドCEO NY連銀の役員であり、当時のNY連銀総長は現オバマ政権のガイトナー財務長官.NY連銀の密室で、ベアースターンズが特別救済されることになったようなものだ」
現在、議会はFRBを監査する動きがあるが、FRBはあきらめていない.前エンロンのロビイスト(リンダ・ロバートソン)がFRBのロビイストに就任した.
アメリカの中央銀行(以下 FRB)は、12地区の連邦準備銀行から構成され連邦準備制度(Federal Reserve Systems)によって運営されています.FRBが発足された1913年、連邦銀行の発行株式で、米政府は1株も所有することができず、すべて民間銀行(ロスチャイルド系)が握ることになり、現在もアメリカは、同じ制度を継続しています.
民間銀行に所有されている連邦銀行は、公共の利益に反して行動する金融カルテルだという批判があります.
バーナンキFRB議長は、公共テレビPBSのニュース番組で、(当然ですが)これを否定しています.
PBS: Bernanke on the Record [10]
FRBの役割について、「わたしは米国民に対する説明責任を負っている」と述べ、FRBの役割は「神秘的」なものではない Source: ロイター [11]


ロン・ポール下院議員の以下の主張内容、
「FRBはなぜ独立的であるべきなのか。かれらにとっての独立性は秘密を意味し、望むことはなんでもできることになり、数十億ドルを使い、彼らの友人を救済することを意味する」 ロイター [12]より】
に対し、バーナンキFRB議長は、
「この法案について私が懸念しているのは、GAOがわれわれのプログラムの運用や詳細に加え、政策決定の判断まで監査することになれば、実質的には議会が金融政策を乗っ取ることになることだ」
「それはFRBの独立性の否認であり、金融システム、ドル、わが国の経済状態にとって非常に破壊的なことを意味する」
 【同上】
と述べている。
一体、中央銀行の“独立性”とは何を示すのだろうか?

◆なぜ中央銀行が政府から独立した機関でなければならないのか?
教科書的には、政治家がその人気取りのために、際限なく紙幣を刷ることを防止することがその独立理由とされている。
しかし、実態はどうかと言えば・・・


この、連邦準備制度透明化法案が成立すれば、1913年の設立以来、米ドルの支配者として君臨してきた組織が行っている、秘密行為の数々が白日の下に晒されるのですから。その監査項目は、貸し出し業務、公開市場操作、世界中の中央銀行との密約、などが公開されます。バーナンキが就任早々停止したマネーサプライ報告M3も、公開されます。世界はどんな反応を示すでしょうか・・・。
『えぇ?米ドルはそんなに市中に出回っているのか・・』と唖然となるのは必至。それは瞬時に米ドルへの信認が消し飛んでしまうことになるでしょう。
ロンポールたちの最終目標は、ズバリFRBの解体。通貨発行権を連邦政府に取り戻すまで戦い抜く決意ですが、抵抗勢力たちの反撃も激しさを増すでしょう。それは霞ヶ関の比ではありません。ケネディもこの戦いで命を奪われたと言われているのですから。 【るいネット [13]より】


FRB(中央銀行)自体が資本主義社会、市場を支配するためのシステムの中心に君臨していることが最大の理由である。このブログ名にもなっているように、『国家に金を貸す』行為は、中央銀行が国家から紙幣発行権を奪取しているからこそ、可能なのである。
FRBが諸外国(欧州の金主)から嵌められたと考えられるB/Sの“2兆ドル(200兆円)の枠”、米国債の買支の“3000億ドル(30兆円)の枠” [14]とも併せて考えると、FRBは国内外から追い込まれている形になる。
事実を求める意識潮流が、徐々に金貸しによる市場支配の終焉に向わせている。


Article printed from 金貸しは、国家を相手に金を貸す: http://www.kanekashi.com/blog

URL to article: http://www.kanekashi.com/blog/2009/08/1017.html

URLs in this post:

[1] AFPBB News: http://www.afpbb.com/article/economy/2633046/4482510

[2] FRS(連邦準備制度)創設にみる米国の金融権力: http://www.kanekashi.com/blog/2008/02/000469.html

[3] 基軸通貨の衰退過程と金貸しの動き 〜その1〜: http://www.kanekashi.com/blog/2008/10/000679.html

[4] Image: http://www.kanekashi.com/blog/AXISofEvil.html

[5] AFPBB: http://www.afpbb.com/article/economy/2633799/4481801

[6] Image: http://www.rui.jp

[7] ◆FRB(連邦準備制度)は闇権力者か?: http://ryuzaburo.seesaa.net/article/124440056.html#more

[8] アメリカ経済ニュースBlog: http://ryuzaburo.seesaa.net/

[9] 連邦準備制度(Federal Reserve)はメディアにカバーされない、闇の権力者である.: http://ryuzaburo.seesaa.net/article/124440056.html

[10] Bernanke on the Record: mailto:http://www.pbs.org/newshour/video/share.html?s=news01pa98

[11] ロイター: http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-10228420090727

[12] ロイター: http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-21305120090709

[13] るいネット: http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=210535

[14] B/Sの“2兆ドル(200兆円)の枠”、米国債の買支の“3000億ドル(30兆円)の枠”: http://www.kanekashi.com/blog/2009/08/001011.html

Copyright © 2014 金貸しは、国家を相手に金を貸す. All rights reserved.