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戦争商売

いや〜可愛いぬいぐるみですね。
でもこのクマについているロゴに注目してください。
          『BLACK WATER』 とかいてあります。
今日のテーマです。
ん??なんのこと?? と思った方、まずは応援お願いします。
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画像をお借りしたココ [1]にも書いてあるように、
『BLACKWATER USAはNAVY SEALSやグリンベレー出身者で構成される米国の民間軍事企業』 😈
なんです。
こんなマスコットを通販しているってことは、よっぽど儲かってないのか???
やっぱりアメリカは不況なんだな〜!!!

と思わずネット上で買い物かごに入れてしまいそうになりましたが、実はそうではないようです。
るいネット [2]でも紹介されていた、sankenbunritsu さんのブログ [3]より引用させていただきます。

対イラク戦争は、歴史上最も「民営化された戦争」だ。つまり、以前は米軍がやっていた仕事を、今は連邦政府に委託された企業がやっている。例えば、戦地に兵舎を建てたり、兵士達に食事を供給したり、郵便物を届けたり、といったことは、本来米軍自身がやっていたことだが、今はハリバートン社の子会社であるKBRがやっている。
戦争における民営化は、ロジスティック面だけに止まらない。戦闘自体も民営化されているのだ。ここでブラックウォーターUSAのお出ましというわけだ。ブラックウォーターUSAは、いわば傭兵派遣会社である。連邦政府からの発注により、兵器を始めとする戦術トレーニングを受けたタフな人材を、傭兵として対イラク戦争に送る会社なのだ。つまり彼らは、連邦政府ご用達の殺し屋たちだ。

う〜ん、何かとんでもない会社のようですね。冒頭のクマはなんだったのか、、、

ところで、こうした対イラク戦争の民営化は、同戦争が高くついている理由でもある。企業はこれでもかというくらい膨大な金額の請求書を連邦政府に送りつけるから、納税者に莫大な負担が掛かっている。つまり企業は、対イラク戦争という商品に至上最高の値を付けて売っているのである。これらの企業の経営者はみなブッシュ政権と密接な関わりがある人物だ。つまり、戦争民営化は、ブッシュ政権のお友達をがっぽり儲けさせるために起こっているようなものである。

戦争民営化って、、、
郵政民営化もそうですが、民営化=一握りの層が設ける仕組み、と考えたほうがいいかもしれませんね。
そこでブラックウォーターが担っている任務とは?

ブラックウォーターは、共和党の有力政治家たちと繋がりの濃い元米軍高官や元CIA高官によって経営されている。その人脈を使って、連邦政府からの発注をものにしている。

現在2000人あまりのブラックウォーター傭兵がイラクにいる。

イラクに派遣されたブラックウォーター傭兵1人当たりの「月給」は、約3万ドル(300万円以上)で、米軍兵士の「年給」額に相当する。もちろん傭兵の給料を払っているのは、アメリカの納税者だ。

ブラックウォーターの恐ろしい所は、法の外側で活動しているということである。ブラックウォーター傭兵は、軍人ではないので、軍法や軍の規則やジュネーブ国際条約には縛られない(と本人たちは主張しているし、みんなそう思っているようだ。)一方、連邦政府から委託されて戦地で仕事している企業は、その仕事に携わっている間にとったいかなる行動についても、イラク当局から起訴されない、と保証されている。

つまり、ブラックウォーター傭兵たちは、善良なイラク市民をお遊びで殺害しようが、虐待しようが、自由なのである。
実際、アブ・グレイブ収容所でのイラク人捕虜の拷問・虐待にも、ブラックウォーター傭兵が関わっていたと見られている。
もちろん米軍にも、イラク市民を虐待/レイプ/無差別殺害した兵士は沢山いると見られるし、米軍はその事実を隠し、兵士も罰せられないままということはよくあるだろう。しかし、国際社会や国内の人権擁護団体、またはジャーナリストたちがそういった情報を得て騒ぎ立て始めると、一応罪を犯した兵士は軍法会議に掛けられ、処罰される。
しかし、ブラックウォーター傭兵は、そのような心配もなく、イラクでやりたい放題やれる。彼らがイラクのどこで何をやっているか、誰も監視していない。彼らは野放し状態なのである。 

という状況です。クマ買わんでよかった。。。
他にも戦争請負産業は、
ハリバートン社の売上に貢献しているKBR社 [4]
市民権を餌に兵士を募るグリーンカード兵士 [5] 参考:世界の片隅でニュースを読む [6] さん
などがあるようです。
オルタナティブ通信さんにも記事 [7]があります。
なお、ブラックウォーターUSAについては、最近になってブッシュとの癒着をマスコミが報道 [8]し始めました。
どうやら、従前のアメリカ一国支配のカラクリを暴く動きがあるようです。
対抗勢力によってアメリカの息の根が止まるのか?はたまたアメリカが盛り返すのか?
指をくわえて眺めている場合ではありません。
双方からリークされてくる情報を吟味し『どうするか?』を考えて行くのが僕らの役割です。

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