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「民主政権下で郵政民営化どうなる?」(3)小沢氏・鳩山氏と、その背後

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20日に亀井大臣は「郵政民営化見直しの基本法案」の閣議決定を行った(毎日JP・写真共) [1]
その後、郵政グループ西川社長は自ら辞任し、側近達も後を追って去っていく(毎日JP・写真共) [2]
「郵政民営化見直しの基本法案」は、26日からの臨時国会を経て、このまま成立できるのか?
一方で、ここに来てデビット側の不穏な動きもある。天木直人氏のブログ [3]によると、

前駐米大使から天下った加藤良三プロ野球コミッショナーがブッシュ大統領を日本シリーズの始球式に招待した。11月3日の第三戦で始球式を行い、小泉元首相とも旧交を温める事になっている。(中略)
もう一つ。これは10月18日の日経新聞「風見鶏」というコラムで編集委員の伊奈久喜氏がまじめに書いていた本当の論説。(中略)
「小泉純一郎元首相を駐米大使に推薦する。奇をてらったわけではない。鳩山由紀夫首相に対する、まじめな提案である・・・」

いまさら、何を企んでいるのか?
また、郵政民営化見直しの基本法案が成立したとして、日本人の郵政の金はどうなるのか?本当に国民の為に使われるのか?
これは、小沢氏・鳩山氏と、その背後にいる国際金融資本・欧州貴族の動きが、今後の鍵を握る。
では、その背後とは?
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まず先週のブログから日本の欧州貴族・金貸し達の力関係を復習してみる。
「民主政権下で郵政民営化どうなる?」(2) 欧米支配勢力による日本収奪の過程と今後のシナリオ [4]

1.ディビッド・ロックフェラー
主に戦争経済派の金貸し。CIAを握り、自民党清和会系のバックとなり、戦後日本の支配を進めてきた。
2.ロスチャイルド+ジェイ・ロックフェラー(ゴールドマン・サックスもこの系統)
主に金融派の金貸し、中央銀行を握る。1993年のクリントン政権成立前に手を握ることで、ようやくディビッド・ロックフェラーに対抗する勢力を形成し、金融をベースに次第に凌いでいく。日本では小沢と関係が深い。
3.奥の院:欧州貴族(いままで見え隠れしているのは、主にベルギー王室系):上記金貸しに出資している金主、双方に影響力を持つ。

現在の状況は、
欧州貴族がロスチャイルド、ジェイ・ロックフェラー系を下に組み込み、一大勢力となり主導権を握り、弱体化したディビッド・ロックフェラーを追い詰めている。
郵政民営化は、もともとデビット・ロックフェラーの指示のもと小泉・竹中により進められたが、金融危機の影響でデビットは力を失い、欧州貴族→ロスチャイルド、ジェイ・ロックフェラー系へと主導権が移っている。小沢氏・鳩山氏の背後には、この勢力がいるとみて間違いはないだろう
ここまでの状況は、以下「るいネット」及びブログ:「日本を守るのに右も左もない」に詳しい。
主要点がまとめてあるので是非参照してください。
「民主党政権での日本の状況と、その背後の、世界闇勢力の覇権交代」 [5]
では、小沢氏・鳩山氏の背後を詳細に見て行きます。
●小沢氏は、1993年「日本改造計画」(講談社)を出版

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この時、この書の英訳版にメッセージを寄せたのが今回主導権を握ったジェイ・ロックフェラー。
以下、るいネット「自民大敗の背後にあるもの②〜両天秤にかけられた自民と民主=二大政党制の罠」 [6]より

細川内閣発足に先立って、その立役者である小沢が著した『日本改造計画』(講談社93年6月刊)はCIAの手で英訳され、全世界で発売されたが、その英語版の序文は、なんとJ.D.ロックフェラー(4世)米上院議員が執筆した(講談社インターナショナル94年9月刊の英語版初版本のオビに「CIA訳」とある)

その中で「みんなが、お互いの存在を尊重し、共存できる社会でなくてはならない」と述べ、「自立と共生」を政治思想としている。これを後押ししているのが前民主党議員の平野貞夫氏。
そして平野氏は、今回「わが友、小沢一郎」を出版した。
●小沢氏・鳩山氏に共通するユニテリアン思想
小沢氏が発信する「自立と共生」と鳩山氏の「友愛」は、共にユニテリアン思想から来ているらしい。
以下、「わが友、小沢一郎」(講談社)平野貞夫著 より引用。(P193)

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もともと「友愛」の思想を日本に伝えた人物は、ユニテリアン第一号のジョン万次郎だった。その万次郎の活動を歴史に位置づけ、万次郎の生涯に「自立と共生」、そして「人間愛」の思想を見つけて、その啓蒙のために「ジョン万次郎の会」を作ったのが、小沢一郎だ。小沢から鳩山氏へのバトンタッチは、、まさにジョン万次郎から鳩山一郎に「友愛」の思想が受け継がれたことを象徴している

小沢氏は、「財団法人ジョン万次郎ホイットフィールド記念国際草の根交流センター」の会長及び理事を勤めている。平野氏も評議員として参加している。リンク [7]
●小沢氏の政権演説
平野貞夫「永田町漂流記」(友愛と共生社会」の実現へ)シリーズ [8]より引用。

平成18年(2006)4月、民主党代表選挙での小沢一郎氏の政見演説に
「小泉政治は自由と身勝手を混同した結果、弱肉強食の格差社会という妖怪を生み出してしまいました。本当の自由とは誰もが共に生きていける『共生』の理念が前提であり、それを保証する規律と責任を伴うものであります。その『共生』のル−ルが公正なのです」という文言がある。さらに同年9月、小沢氏が民主党代表選挙に再挑戦したとき、私の意見で、「私たちは『共生』を新しい国づくりの理念として、あらゆる面で筋の通った『公正な国・日本』をつくる。そのために、国民ひとりひとりが自立し、国家としても自立することを目指す。・・・・人間と人間、国家と国家、人間と自然の『共生』を国是とする」
と述べている。「友愛・共生社会」をつくる作業は始まっているのだ。

●ユニテリアン思想とは?

ユニテリアン信仰は、正統派キリスト教徒が信じる三位一体を否定し、神の唯一性を信じる人々だといわれている。万人救済を教義とし、人類愛や隣人愛を主張する。異宗教間の交流活動にきわめて積極的で、自由と理性と寛容を重んじ権威への盲従を嫌う。歴史的には、西暦325年の宗教会議で決定した「三位一体説」に反対し、キリストを神の子と認めない人たちを発祥としているため、異端視されていた。

異宗教間の交流活動にきわめて積極的とは、仏教でもロスチャのユダヤでも問題なしか?
●鳩山一郎氏の「友愛」とユニテリアン思想

 「友愛会」といえば、もう一方で戦前から知られているのが、鳩山由紀夫民主党代表の祖父・鳩山一郎元首相である。戦後の昭和27年(1952)、政界復帰後はじめての演説で「友愛革命」を提唱した。孟子の「惻隠の心」という言葉を引用したり、ユニテリアンの話を引用して、真の友情や隣人愛の必要性を説いている。さらに民主主義を確立するためには「智」がなくてはならないとし、これがないと衆愚政治になると論じている。ユニテリアン思想は、健全な保守主義者の中にも大きな影響を与えていた。

●鳩山家とフリーメーソン
鳩山一朗氏がフリーメーソンだったことは、既に有名。
以下、るいネット参照。
裏の支配勢力史4 ロスチャイルド〜スカル&ボーンズ〜ロックフェラー [9]
今だから出てきた『戦争屋=CIAを挑発する画期的な鳩山宣言』 [10]
鳩山一郎がフリーメーソンに入った理由 [11]
●ジョン万次郎フリーメーソン説
一方で、定かではないが、ジョン万次郎はフリーメーソンだった?と言う話しもある。
「ジョン万次郎は日本人最初のフリーメーソンだったのか?」 [12]

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だがよく見ると、右手は強く握りしめ、左手には、なんと直角定規とコンパスを持っているではないか!
直角定規とコンパスといえば、フリーメーソンのシンボル・マークである。あのトーマス・グラバー邸の石柱に刻まれていたものとまったく同じ直角定規とコンパスが左手に握られているのだ。ジョン万次郎はフリーメーソンだったのだろうか。

欧州貴族→(フリーメーソン?)ロスチャイルド・ジェイロックフェラー→小沢氏・鳩山氏の流れがあり、この後ろ盾があり、民主党政権は、デビット・ロックフェラー及びCIAに対して強く出れる。
小沢氏がイギリスへ訪問した後、ロスチャに関係の深いルパート・マードック氏他、様々な関係者がイギリスから来日している。参照「民主党とロンドン・シティ 」 [13]
イギリス訪問時に、何らかのロスチャ等との話し合いがなされたと思われる。
小沢氏については、書籍・マスコミ・ブログ界でも様々な評判があるが、平野貞夫氏の「わが友、小沢一郎」を読む限り、国益派として期待できると信じたい。
平野氏についても2005年8月郵政選挙後に毎日新聞に記事を掲載予定だった。しかし、何らかの圧力がかかり、掲載直前にボツになっている。最後にそのボツになった記事の一部を紹介する。
「9・11総選挙を斬る」 [14]

今民営化に必死なのは米国の意向を反映してだ。米国の保険会社は簡保分野への参入を強く求めている。一方、民営化後、株を取得できるのは外資だけ。国際的危機が起きれば、国民の懐が空になる内容だ。
これらを考えると、私には小泉首相の郵政民営化は私憤や利権から発したようにしか見えないが、首相自身は公のものだと信じ込んでいる。
一人勝ち状態の森派だが、森派を作った岸信介元首相の亡霊が動いているようだ。米国一辺倒でナショナリズムむき出しの外交、勝ち組と負け組を峻別する激しい資本主義。それを郵政民営化の是非を踏み絵に押し付け、有名人を擁立しメディアを利用して、大政翼賛会的な体制を作ろうとしている。

次回は、欧州貴族→ロスチャイルド・ジェイロックフェラー系の金融機関:ゴールドマン・サックスについて調べていく。ゴールドマン・サックスは、デビット勢が郵政民営化を仕掛けたころも、現在も郵政に関係している。また、この間の金融危機でも一人勝ちを続けている。ゴールドマン・サックスは、米財務長官や世銀総裁等へ主要人材を送り出している。
またイギリス王室に非常に近い銀行:HSBC(香港上海銀行)は、本拠地をアジア・中国に再度転換しようとしている。もともとゴールドマンも中国への投資をしてきている。欧州貴族の中国への狙いがあるか。
今後のゴールドマン・サックス動きは、郵政の350兆の行く末を大きく左右する。
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