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『商品市場の背後に性市場あり』 その2 ・・・ 壊れた男女規範がもたらしたものとは?

前回は、市場発生⇒繁栄の背後に捻じ曲げられた性が存在していたことを扱いました。
今日はその続きです。
まずは応援よろしくお願いします。
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写真は母系集団のモソ族。表情が穏やかですね。これが本来の女性なのですが、、、


応援ありがとうございます。
人類にとってなくてはならない本源集団とセットであった 本源の性』に対し、捻じ曲げられた性のことを、ここでは『自我の性』と名づけてみます。
この『 :twisted:自我の性』 および、これをエンジンとした繁栄し始めた市場はこのあとどうなっていったのでしょうか?
引き続き『実現論 第二部私権時代 ト.性市場→商品市場の発生と繁殖』 [1]より引用してゆきます。

市場拡大という新たな富の源泉を発見した国家(支配階級)は、自ら市場拡大へと可能性収束してゆく。とりわけ西欧列強は、南北アメリカ大陸・アジア大陸・アフリカ大陸の未開部族や後進民族を虐殺(アメリカでは皆殺しに)して世界中の富を掠奪し、掠奪した富を源泉にして市場を急拡大させる事に成功した。
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アメリカにおけるインディアン虐殺。画像はこちら [2]からお借りしました。
市場拡大競争は、生産性上昇への期待圧力を生み出すと共に、列強間の戦争圧力をも生み出し、両者あいまって(主要には戦争圧力が)科学技術の進展を促す。
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そして、科学技術の発展は更に市場拡大を促すという、拡大再生産を実現してゆく。
もちろん、それら全てが私権闘争⇒私権の強制圧力(とりわけ貧困の圧力)を大前提としていることは言うまでもない。
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画像はこちら [3]からお借りしました。

 
   
なんと 市場拡大をさらに加速させるために、戦争が勃発していたとは
『 😈 自我の性』の恐ろしさが理解できたような気がしますね

また、性市場の猛烈な繁殖は、自由な性(=恋愛)の称揚から個人主義と自由・平等・博愛の思想を生み出し、それらを下敷きにした市場の拡大=商人や労働者の拡大は、旧支配階級を打倒する必要から、民主主義の思想を生み出した。
%E8%87%AA%E7%94%B1.jpgフランス革命がその典型
それらに導かれて、近代社会=市場社会=工業生産社会=民主主義社会が形成されたが、しかし市場や工業生産や民主主義(という言葉)は、決して近代社会の真髄を語ってはいない。
それら全ては、規範破りの自由な性市場の繁殖に基づいており、そこにこそ近代の真髄がある。即ち近代とは、近世にはじまる規範破りの性闘争→性市場がそのまま繁殖し続け、それにつれて性権力=女原理が、共認を始め社会を全面侵触→全面支配してゆく時代である。 

 
   
自由⇒「自分の好き勝手に性市場を謳歌させてくれ」
平等⇒「あんたも同じように規範を破っていいから」
博愛⇒「すべての人がそうだからお互いに許しあおう」 ってことですね

そして、最も恐ろしいのは、武力闘争や身分序列が、基本的に力で目的を達成しようとする男の方法論(正攻法)なので、反撥を生み(活力を衰弱させることがなく)、問題が見え易い(対策を考えることが出来る)のに対して、私権の共認や市場の共認は性市場や男女解脱共認を母胎としており、従って基本的に懐柔して納得づくで目的を達成しようとする女の方法論(懐柔法)なので、反撥が生じず、問題が殆ど見えないという点である。 

本ブログ2009年10月22日の記事に
男女共認の核となるのは、充足存在という女規範、闘争存在という男規範である。この男女規範を認め合うことが男女共認の原点(卵) である。 [4]
というフレーズがあります。
ここからも、人類本来の男女規範を破壊してしまった結果、男女の役割がおかしなことになり、人類社会が混迷していったことが理解できますね。

哀れな生産階級は、私権を共認している以上、私権闘争をも主体化せざるを得ず、豊かさ要求を共認している以上、市場拡大や利益競争をも主体化せざるを得ず、かくして否も応もない疎外労働にひたすら明け暮れることになる。
RIMG0049.jpg否も応もない疎外労働⇒労働運動
だが、「暑いのでマントを脱いだ」旅人の様に、それが自分の意思であり、自分自身であると思い込んでいるその「自分」は、支配階級=消費階級(根源的には邪心存在)によってそう思うべく仕組まれ、囲い込まれて作られた自分なのである。これは、実に大掛かりなペテンである。
(そういえば、ヒトラーは、「嘘は大掛かりであればあるほどバレ難く、真実らしくなる」と言っていたが、「資本論」に全力を傾注し、市場の中に真の原因を求め続けたマルクスなどは、頭のテッペンからツマ先まで、完全にペテンの術中に嵌まった事になる。哀れ。そして何と恐ろしい。)

続きます!

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