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『商品市場の背後に性市場あり』 その6 ・・・ 市場社会の真の支配者は誰なのか?

これまで5回にわたって性と市場の関係を見てきました。
今回はその最終回です。
世界を操っているのは誰なのか?
市場社会の真の支配者は誰なのか?
新秩序はどう作ってゆけばいいのか?
を解明していきます。
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ちなみに真の支配者はイルミナティではありません。さらにその背後にいてイルミナティをも操っているようです。
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ありがとうございます
これまで5回にわたって『商品市場の背後に性市場あり』をあつかってきました。これまでのエントリーは
『商品市場の背後に性市場あり』 その1 ・・・ 性と財の交換取引 [1]
『商品市場の背後に性市場あり』 その2 ・・・ 壊れた男女規範がもたらしたものとは? [2]
『商品市場の背後に性市場あり』 その3 ・・・ 性権力を正当化する欺瞞思想=近代思想の正体 [3]
『商品市場の背後に性市場あり』 その4 ・・・ 性権力を正当化する欺瞞思想=近代思想の正体 [4]
『商品市場の背後に性市場あり』 その5 [5]
以上のようになっております。今回はこのシリーズのフィナーレになります。
引き続き、 『実現論 リ.性権力と市場主義・民主主義』 [6]から引用してゆきます。

既に述べた様に、元々が依存存在で安定(保障)志向の強い女たちが、自我・私権の塊となって性権力を拡大してゆく時、性権力者たちは必然的に要求主義・権利主義の塊となる。
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                          要求主義・権利主義の塊のイメージ
もちろん、市場を拡大(=富を拡大)する為には、例えば搾取し過ぎて市場が恐慌(縮小過程)に陥るのを防がなければならず、その為には労働組合法(→賃上げ)etc.を認めざるを得ないし、あるいは市場拡大の為には財政支出の一環として福祉制度を拡充した方が得策である。
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しかし、資本階級が当初(目先の利益もあるが、それよりむしろ男原理から)それらに反対していた事は紛れも無い事実であり、その彼らが初めはしぶしぶ、今や積極的に人権主義や福祉主義を認めるに至ったのは、要求主義・権利主義の塊と化した性権力者たちの思し召し(専横とも言う)の故以外の何物でもない。

 
   
賃上げや福祉拡充は市場を拡大するためには有効ですが、その引き換えとして国力を衰弱させてゆきます。自集団=すなわち自国の蓄財を切り分けているのですから当然ですね。
当時の統合者たる資本階級は、(己の・目先の利益が大事だ、という側面はあるにせよ)国力が衰弱していくのはヤバイと潜在的に感じ、当初は要求主義・権利主義を押さえにかかったのだと考えられます。
しかし、自我・私権の塊となった性権力者の懐柔の前には、なす術がなかった、ということです。
これは現代にも共通の構造であり、行き過ぎた要求主義は誰の目にもあきらかですが、これに反抗できる政治家は皆無であることからも理解できます。

それに対して、民主主義・福祉主義をより強く要求したのは、支配階級ではなく、大衆の方であるという反論と現象事実がある。
しかし、大衆と言ってもそれは市場の住人のことであり、市場の住人である以上、(支配階級発の)豊かさ追求⇒市場拡大を自己目的化せざるを得ないのは当然である。
また、市場で生きてゆく以上、自らの私権要求を実現すべく民主主義を主張し、福祉主義を主張するのも当然である。
更にまた、(支配階級と違って)市場で生きてゆくしかない以上、民主・福祉の要求が(支配階級より)切実になるのも当然である。
つまり、より強く要求したからと言って、彼らが主役だという事にはならないのである。(もし本当に彼らが主役なら、とっくに理想社会が実現されている筈である。)

 
   
大衆は『自らの自由を実現するために民主主義・福祉主義を主張している』と思いがちですが、どうやらこれは錯覚。
市場の中で飼われている存在にすぎないので、その範囲内に限定した要求を繰り返すしかないということです。
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                こんなふうに大衆も市場で飼いならされている。写真はこちら [8]からお借りしました。
                                                             
理想社会が実現されたためしがない、のは構造的にも明白ですね。

その証拠に、彼らはそもそも市場でしか生きてゆけない様に囲い込まれた市場の囚人であるという、より決定的な事実には何ら異を唱えず、盲目的に従っている。
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                             『これが自分だ!』画像はこちら [9]からお借りしました。

それは、性闘争→性権力→男女共認によって市場(=都市)で豊かな刺激に囲まれつつ、より豊かな生活を目指すことが理想だと思い込んで終っているからであるが、彼らが「それが自分だ」と強く思い込んでいるその目的意識そのものが、実は性権力者によってそう思うべく誘導され、囲い込まれて作られた意志なのである。

 
   
市場の中ではどんなに威張っていても、性権力者に囲い込まれた範疇でのものにすぎない、ということですね。

あるいは、所有税(ex. 地税)がわずか1%なのに、生産税(法人税)がどんどん高くなり、65%も収奪されるに至っているという事も、顕著な事例である。
性本階級やその手先である資本階級(つまり、近代支配階級)にとって、大切なのは蓄積(財or 資本)であり、地税etc.所有税を殆どゼロにして法人税や所得税を極端に重くし、生産者(経営者や労働者)から取れるだけ毟り取る様にしたのが彼らであり、(ごく少数の資本階級にそんな事が出来る訳がないので、)真犯人が性権力者たちである事は、疑問の余地がない。  

性権力者が支配階級をまず手なずけ、自分達の都合のよいように社会の仕組みを作り変えてゆきました。市場社会での絶対的な階級はここに起因しています。
   

要するに、市場社会の真の支配者は、性権力者である。その母胎を成す自由な性市場や男女解脱共認を通じて、男たちはどうにでも懐柔できる。だからこそ、全ての社会共認は、最終的に男女同権と福祉主義(換言すれば要求主義・権利主義)一色に染め上げられていったのである。

市場社会の真の支配者たる性権力者とは誰なのか?
当シリーズで扱ったように、母集団を失い、不安に駆られた人類のメスがその始祖です。
彼女らの不安 👿 が累々と塗り重ねられ、増幅し、性権力者となって市場を支配し、そのすべての住人を操る結果になってしまったということです。
というわけで今、人類が直面している市場社会の諸問題は、性権力支配にその根本原因があり、ここを切開せずして解決はありえません。
ではどうすればよいのか?
単刀直入に言えば、本源社会の男女関係を再構築する、ということになります。
そうすれば、女の不安は消え、市場を取り巻く諸問題もしだいに雨消霧散してゆくでしょう。
え・・・具体的にはどこから・どうやってはじめればよいか、わからない???
確かにそうですね。
実現論 ロ.私権文明を問い直す(東洋と西洋) [10]にヒントがあります。

本源集団を破壊した私権文明が滅亡の危機を迎えた今日、東洋人の心の底に残る本源集団性・本源共認性は、人類再生の基盤を成すものとして極めて重要になる。
中でも、島国ゆえに一七〇〇年前まで掠奪闘争に巻き込まれることなく原始文明を発展させてきた日本人の心の底に残る本源的な共認体質は、極めて貴重である。
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         三内丸山遺跡。画像はこちら [11]からお借りしました。
もし、人類に絶滅を免れ得る資質が残されているとしたら、それは東洋人、とりわけ日本人の心の底に残された、類い稀なる縄文人的精神基盤なのではないだろうか。

そうです。
我々日本人に色濃く残る本源性がその基盤なのです。
同時に、世界で真っ先に貧困が消滅し、共認原理の可能性に目覚めつつあるのも我々日本人です。
つまり我々日本人には、男女関係を再構築し、これを基盤に市場に代わる社会統合システムを作り出す可能性を秘めているということになります。
カギは我々が握っている、ということですね。これは大きな期待です 😉
男から見ても、
%E3%81%B2%E3%82%89%E3%82%8A%E3%83%BC.jpg こういう人にせき立てられるより、
%E3%83%A2%E3%82%BD.jpg こういう集団を守って行くほうが活力出ますもんね
というわけで、性と市場の関係を扱ってきた本シリーズは完結です。
マスコミや経済学者の上っ面な市場分析からは絶対に感じ取れない日本人の可能性、理解いただけたでしょうか?

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