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『シリーズ「活力再生需要を事業化する」2〜ワクワク活力再生!〜』

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☆次代の活力源は「みんな期待に応えること」
前エントリー [2]の事例のように、活力再生という軸、または集団統合という軸から見ても、もう私権原理ではどんな集団も限界がきています。
つまり、これは社会全体(=みんな)がどうしていけば良いのかわからない状態に陥った、『みんな不全』という社会状況であるということです。では私達はこれから何に活力源を見出せば良いの?というところでしょうが、みなさんも薄々お気づきのように、

>おそらく次代では(むしろ現在すでに)、『みんな不全』⇒『みんな期待』に応えることが、一番の活力源になる。
新シリーズ「活力再生需要を事業化する」〜活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること〜 [3]より

ということです。
しかし、感覚では分かるこの『みんな期待に応えること』。
この中身を構造的に捉えていくことで、『活力再生事業』の中身がより鮮明に見えてきます
なので、今回のエントリーでは『活力再生事業』を分析していく軸を揃えるために、活力構造を押さえてみたいと思います。

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★何で『みんな期待に応えること』が活力源になるの?
このことを構造的に捉えるには、前エントリーでも示したように『圧力構造』を見ていく必要があります。
‘70以前であれば、社会全体に貧困の圧力がかかっていたので、その圧力に伴って私権(金や身分等)に人々が収束していきました。この私権が活力源になっていたのです。しかし、‘70貧困の克服をした現代、生存の危機を脅かすような「貧困の圧力」というのは消滅したと言っても過言ではありません。
ではまた貧困の圧力がかかれば活力が沸くの?社会は統合されていくの?という疑問が出ると思います。
しかし決してそんなことはありません。人類ならではの唯一残った圧力(=活力源)が実はあるのです。
それが人と人との間に生まれる「期待圧力と評価圧力」(=同類圧力)です。
これは本能⇒共認⇒観念といった人類の塗り重ねた機能があって初めて発揮する「圧力」なんです。


(参考投稿:るいネットより)
超国家・超市場論13 人類の新たな活力源=圧力源 [4]
「活力源⇒圧力源」 [5]
同類圧力と同類闘争が必要な理由 [6]
例えば、みんなから期待のかかった重要な仕事を任されたら、やる気が出ますよね。そして成功して成果が出て、お客さんや周りの人が喜んでくれたらより活力が沸きますよね。「周りが喜んでくれた」というのは、周りからその評価を受けたことを示しています。
つまり、周りの「期待」に応え、周りの「評価」を受けることで活力が沸く構造が人類には元々備わっているのです。
(しかし外からやってくる(本能を直撃する)貧困の圧力とは異なり、この同類圧力(=期待、評価)は、自ら掴みにいくことが必要になる!)
★みんなを元気にする仕事がこんなにいっぱいある!
では『みんな期待』とは何なのでしょうか?
それは、『みんな不全』のこの現代の行き詰った閉塞感を打破して、「活力を上昇させること」に他なりません。
そのためには、物的需要が消滅する最中の市場の枠ではなく、今まで仕事にならなかったことや、既存の枠組み・集団を超えたことに取り組む必要があります。
そして、既存の枠組みに拘らず、『みんな期待に応えること』という軸で社会を見渡せば、人々が求めている、つまり社会的に必要とされている活力再生需要(=類的需要)のアイデアが至るところに存在するのです

以下るいネット「ワクワク活力再生!」 [7]より引用

・NPOやボランティア(但し、現在一定の売上がある=必要とされている活動に対して。)
・子育て(社会参加したい女性の支援=子育て環境の整備に対して。更に本質的には、まともな子供を育てる為には、生産活動という現実圧力がかかっている場面での子育てが必要。)
・農業(輸入頼みの日本の食環境改善、人材育成。更には上記子育て環境も絡めて、全寮制の学校を農村に作ってはどうか?)
・悩み相談、占い、カウンセリング、自己啓発セミナー等の「心」の需要
(但し、現状その道のプロが対応しているが、まともな答えが出てるとは言い難い。例えば、共認心理学を基により普遍的な答えを出す場に対して。更には、それを勉強する意欲のある人に対して。)
・企業コンサル
(序列原理を超えた、みんながやる気を出して仕事に取り組める様な、組織つくりのアドバイスに対して。起業を志す人を的確に支援する活動に対して。)
・その他、地域の活性化等・・・。
いづれもポイントは、供給者となる「人」「活動」に対しての支援という点だと思う。もはや「モノ」や「ハコ」は要らない。
現時点での普遍的な評価指標である「お金」が、必要な需要を担う供給者に、みんなの評価として支払われるという事。普遍評価を得れば、供給者の活力は無限大に高まりそう。
さらに、いろんな活動を発掘しよう! いろんなアイデア出し合おう!
活力再生! 活性化社会! イキイキ人生! ・・・楽しみです。

☆活力再生はみんなの協働による共認集団の中から再生される
期待が大きければ大きいほど、活力は沸いてきます。であれば、全く周りの期待がかからない自己空間では有り得えません。
そして、『みんな期待』が集まるのは常に社会(=みんな)を対象化した“課題”が存在する企業などの「生産集団」を筆頭とした集団の中から活力再生されるのです。

そして、今までの私権集団が序列原理によって統合していたのに替わり、次代の集団は「みんなの協働」による共認集団として、あらゆる集団が統合されていくことで、このガタガタになってしまった社会が再統合されていくはずです!

だからこそ、「活力再生事業」を事業化するには、個人ではなく、『みんなの協働』が必要不可欠なのです。

まとめると、次代の活力再生事業を事業化するにあたってのポイントとなるのは
○みんな期待に応えること
○みんなの協働

といったところでしょう。

次週からはみんな期待を捉え、集団統合、活力再生を実践している成功事例をいくつか紹介する中で、活力再生事業の事業化の具体的な実現基盤を分析していきます!いよいよシリーズの中身に迫りたいと思いますので次週もお楽しみに!

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