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新シリーズ「市場は環境を守れない、社会を統合できない」1〜環境問題の矛盾〜

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今回から始まる新シリーズ
「市場は環境を守れない、社会を統合できない」
市場原理の問題についてこれまでも扱ってきましたが、今回は、市場と環境は相反するものなのにそれを押し通そうとする欺瞞性、そして市場は環境だけでなく、社会さえも破壊しかねない存在であることを明らかにしていきたいと思います。
このシリーズはるいネット掲示板 [2]のお題の一つとなっており、これまでの秀作投稿の中から記事をピックアップしていきます。
それでは第1回は、環境問題を市場原理の観点から見てみたらどう見えるのか、参考の記事を紹介します。
その前に、いつものクリックをどうぞ


環境問題への関わり方 [3]るいネット [4]より)

環境問題はどの視点から見るかが大切なことだと思います。
本来はどの視点とかの問題ではないかとも思いますが・・・
今、日本には車が溢れかえっています。
車があることによる環境負荷は非常に大きいと思います。
車自体の燃料、排ガスはもちろん、車があるために道路が舗装され、
新しく作られる。
そして、毎年何万もの人が交通事故で亡くなっています。
しかし、車自体をなくそうという声は上がってきません。
そして各企業は「環境にやさしい車」とこぞって宣伝しています。
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この根底にあるのは「経済」です。
つまり「環境」を考える時に避けて通れないのが「経済」だと思います。
原子力発電の問題も色々とあります。
以前、私も放射性破棄物や災害・事故などに放射能汚染、そのものに
不安を抱いていました。
しかしヨーロッパ諸国が脱原発になったのは、それだけではありません。
日本の科学技術庁が10年前に試算した「原発事故が起こった時の被害
総額」は100兆円と国家予算をはるかに超えています。
事実、ソ連が崩壊したのはチェルノブイリが引きがねになっています。
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つまりヨーロッパ諸国は、それひとつの事故で国家が転覆してしまう
危険なものは脱却するしかない
という結論になったのです。
日本でこういった事が一般的にならないのは「経済」「既得権益」が
あるからにほかならないでしょう。ちなみに各電気会社は利益率が法律で決められています。つまり余剰利益は使わなければなりません。その莫大な余剰利益が宣伝広告費にまわっています。そしてスポンサーの機嫌を損ねる訳にいかないのがマスコミです。
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「命」と「お金」、どちらが大切かと言われれば、ほとんどの人が「命」と答えるでしょう。
「環境問題」はゆっくりと進行しているので実感出来ないというところが問題だと思います。
しかし「環境」を考えることによって個々の意識が変わってきているのも事実だと思います。

市場原理の観点で見ていくと環境問題の胡散臭さが見えてきます。
何をとっても一定の市場の利益は確保する前提で、環境対策が施されている矛盾。
市場優先で不利益となれば環境政策も転換されてしまう矛盾。

様々な矛盾が見えて、いちいち納得させられました。
では、なぜこんな矛盾だらけの環境問題が世間を賑やかにしているのか
その真相は次回。
それでは

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