2008年9月のリーマンショックによって、先進国の金融システムがほとんど崩壊しかけました。
この金融システムとは、銀行・証券会社・年金基金・ファンドなどが複雑に絡み合ってお金をやりとりするシステムです。一言でいえば、世界規模に広がったマネーゲームの崩壊です。その背後には欧米の金貸したちが存在します。
金貸しが支配する世界経済の行方 [1]
金融システムの崩壊によって、先進国の住宅市場や自動車市場が急速に縮小し、実物経済にも多大な影響がでました。例えば、日本一優良企業であったトヨタ自動車が大幅な赤字に陥り、GMが倒産しました。
住宅バブル市場の崩壊によって、米国では毎月十万世帯近くが家を失い、毎月、何件もの銀行が倒産しています。また、ギリシャに続いてアイルランドに対し、大規模な救済策が打ち出されましたが、その連鎖でポルトガルやスペインの国家財政(国債発行)や金融機関の信用不安が増大しています。
2008年9月から2年ほどたちました。米国や日本では、政権が交代しましたが、長引くデフレ経済の中で、全く、どこからも元気の出そうな方針、展望がでてきません。
そこで、るいネット [2]の秀作投稿を手掛かりとし、シリーズ『経済破局を超えて、新しい政治経済の仕組みへ』に取組んでいきます。
シリーズ構成にいく前にクリックを!
まずは、2009年金融システムの崩壊、世界的な金融不安を扱います。次に、この金融システム(崩壊)をもたらした市場原理主義の欺瞞性を解剖します。
その次に、この欺瞞性に洗脳され、全く方針を出せない官僚・マスコミを扱い、さらに、民主党が垣間見せた可能性と挫折をとり上げます。
最後に、日本人の『縄文体質』、『日本文化』を基盤にした、日本再生の可能性を探っていきます。
ストーリーは以下のように想定しています。(なお、リンクを張ったものが「るいネット」秀作投稿です。)
一.世界の経済(政治)に何が起こっているのか
1.「もう同じ過ちは繰り返すな! 2009年に得た厳しい教訓」〜ジョセフ・スティグリッツ〜
リンク [3]
2.欧州の財政・金融危機はどこまで連鎖するか(ギリシャ、アイルランドそして?)
参考:学生でもわかる『闇の支配勢力の抗争史』〜第9話〜EUのアメリカ包囲網(右左)
リンク [4]
(Source:DAILY TREND [5])
ニ.近代市場社会、市場原理はダマシだ
3.社会全体を取り込んだ”だまし共認”こそ、市場の本質であり支配力の源泉である
リンク [6]
「近代は身分支配から解放された時代」という嘘
リンク [7]
4.インフレに敏感と言われている金(ゴールド)相場がデフレ下で上昇し続けるその意味は
リンク [8]
5.政府の成長戦略は間違い。新分野開拓による経済拡大はもはや妄想に近い!
リンク [9]
6.アダム・スミスの市場論、フリードマンの自由市場原理の根本批判
忘れられた経済学者シルビオ・ゲゼル
リンク [10]
三.欺瞞観念では答えが出せない、官僚・マスコミ特権階級
7.政治を動かしているのは政治家ではなく官僚だ!〜中村敦夫氏が「霞ヶ関」の実態を暴露
リンク [11]
8.あれは、そうだったのか! 学者と報道の謎が解ける
リンク [12]
平成官僚は無能すぎる
リンク [13]
9.国民にとって重要な情報ほど報道しないのが大手マスコミ
リンク [14]
四.民主党政権は何故変質して、行き詰ったのか
10.報道されないアジア経済圏の始動【1】共同体をアジアに創出するのが民主党の政策
リンク [15]
報道されないアジア経済圏の始動【2】 ・・・ 日本社会はどうなる?
リンク [16]
11.否定の論理しか持たなかったが故に、民主党は敗北し転向した
リンク [17]
五.日本再生、どこに可能性を求めるか
12.地域主権・地域独立論①沖縄・米軍基地問題の解決策
リンク [18]
13.地域主権・地域独立論②住民自治新たな動き〜予算執行権持つ名古屋市地域委員会
リンク [19]
14.経済学の欺瞞を超えて
民間銀行から信用創造・破壊権を取り上げ中央銀行を国有化、すべては解決する!
リンク [20]
日本の国債はどうなるのか?(3) 国家財政を市場が監視する構造
リンク [21]
15.より根源的な可能性、日本人の縄文体質
縄文文明こそ日本文明
リンク [22]
”考えない日本人”のこれからの可能性はどこにあるか?
リンク [23]
16.縄文体質だからできる方針
市民皆農の時代へという考え方
リンク [24]
徴兵制ならぬ徴員制の提案(「日本国の刷新・再生」—21世紀研究会より)
リンク [25]
17.共同体の時代(就職氷河期、派遣労働を超えて)
次代は共同体の時代!
リンク [26]
協同組合法:
出資・経営・労働を一体化した働き方をしている人たちは10万人を越えている
リンク [27]
では、第1回として、マネーゲーム、新自由主義経済学を真っ向から批判しているスティグリッツ教授から、教訓を学びます。