平成23年3月11日、東日本を突如襲った東北地方太平洋沖地震。その巨大な津波は3万人を飲み込み、東日本沿岸の国土を壊滅させた。二次災害としては甚大すぎる福島原発事故は現在も終息の見通しが立たず、漏れ出た大量の放射能は人々の生命を脅かし、周辺地域の農業、漁業にととまらず日本の産業全体に大きなダメージを与え続けている。
もしも、わが国に未曾有の被害をもたらしたこの3.11大震災が、人為的に仕掛けられたものだとしたら・・・
今回のシリーズでは、ネット上で噂の絶えない「人工地震説」について、その可能性と限界を明らかにしていきたいと思います。
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ネット等で取りざたされる人工地震には、幾つかのタイプがある。
1.解離水爆発誘発型
熱解離を引き起こす水を供給する方法として、「高圧水注入方式」と、地下水を押し下げる「炭酸ガス注入方式」の2つがある。
2.核爆弾方式
3.振動共鳴方式・高周波方式
4.HAARP方式
1の「解離水爆発誘発型」の原理は主に誘発地震の説明に使われる。米国などで、意図的な人工地震ではなく、廃液の地中廃棄やダム建設などの行為が明らかに原因と思われる地震発生の事例が報告されている。
2の「核爆発型」は、タイミングや規模などが最もコントロールしやすいとされ、今回の東日本大震災やスマトラ沖地震で使用されたとする見方がネット上で幾つか見られる。
3の蛍光灯の発明者としても知られるニコラ・テスラによる「振動共鳴方式」「高周波方式」は、現在ではほぼHAARP方式に包括されて語られているようだ。
4の「HAARP方式」が現在の人工地震兵器説の「花形」である。HAARPの使い方として、上の説明にあるように地中で核融合を誘発するというものと、HAARPが発する高周波自体が3のように破壊力を持つという2つの考え方が見られる。
参考
地震兵器にはどんなものがあるか? [3]
人工地震発生方式のまとめ [2]
人は地震を起こせるのか?① [4] ② [5] ③ [6]
人工地震というといかにも陰謀論的な空想物語にも見えるが、実際には戦後、日本でも人工地震の研究は行われており、小規模なものなら地質調査等の目的に実用化されているのも事実だ。
そこで、本シリーズでは、戦後、大手新聞等にも掲載された人工地震関連の記事から、上記の方式のうち、どの辺りまでが現実的なレベルで研究されてきたのかを見ていきたい。次に、現在の人工地震兵器説のうち最も得体の知れないHAARPについてその原理を整理し、最後に、現在の人工地震“技術”で、スマトラや四川、東日本レベルの大震災を引き起こすことが本当に可能なのかを考察してみたい。
その前にまず、そもそも3.11大震災が計画的な人工地震だったのだとしたら、その目的は一体なんなのか?次回の記事は、この点について、ネット上の様々な見方を取り上げてみる。