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人工地震の可能性!?〜プロローグ:3.11大震災は人工地震なのか?

平成23年3月11日、東日本を突如襲った東北地方太平洋沖地震。その巨大な津波は3万人を飲み込み、東日本沿岸の国土を壊滅させた。二次災害としては甚大すぎる福島原発事故は現在も終息の見通しが立たず、漏れ出た大量の放射能は人々の生命を脅かし、周辺地域の農業、漁業にととまらず日本の産業全体に大きなダメージを与え続けている。

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津波で壊滅した街。画像はこちら [1]から

もしも、わが国に未曾有の被害をもたらしたこの3.11大震災が、人為的に仕掛けられたものだとしたら・・・
今回のシリーズでは、ネット上で噂の絶えない「人工地震説」について、その可能性と限界を明らかにしていきたいと思います。
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ネット等で取りざたされる人工地震には、幾つかのタイプがある。
1.解離水爆発誘発型

通常は安定している地中のマグマ溜りの中の水(普通の水です。難しく言うと「結合水」)が、周辺温度の上昇又は地圧の低下により、熱解離して、酸素分子と水素分子からなるガス(=理科の実験でいう爆鳴気)に変化し、爆鳴気の爆発条件(温度と圧力の相関による)に達したタイミングで爆発(=解離水爆発)することで、地震が発生する [2]

熱解離を引き起こす水を供給する方法として、「高圧水注入方式」と、地下水を押し下げる「炭酸ガス注入方式」の2つがある。
2.核爆弾方式

地震は大陸プレートが衝突している箇所において生じるひずみを解消しようとするプレート間の急激なズレによって生じると言うオーソドックスな地震理論に基づき、ピンポイントで核爆弾を仕掛けることによりその急激なズレを誘発させるという方式 [2]

3.振動共鳴方式・高周波方式

1896年、ニューヨークにてニコラ・テスラが行なったとされる機械振動子実験。この振動が別の機械を共鳴させることで振動が大きくなり、周辺地域にて窓ガラスやパイプが破損する被害をもたらした。
(中略)
1898年、同じくニューヨークにて、ニコラ・テスラが新聞記者の前で2トンの鉄の塊を粉々に粉砕した実験。原理は機械振動子とは異なり、高周波を発生させることによる。

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ニコラ・テスラ(左)の空中放電実験

4.HAARP方式

HAARP基地より電離層に高周波の電磁波を照射し、それを地面に反射させる際に低周波の電磁波に変換(ここが多く出願されている特許のうちの一つらしい)し、地中奥深く浸透させることで地中に電流を生じさせ人工的に原子状水素を生成した上で、何らかの方法(よくわからない)で圧力を下げ核融合反応を発生させる。 [3]

1の「解離水爆発誘発型」の原理は主に誘発地震の説明に使われる。米国などで、意図的な人工地震ではなく、廃液の地中廃棄やダム建設などの行為が明らかに原因と思われる地震発生の事例が報告されている。
2の「核爆発型」は、タイミングや規模などが最もコントロールしやすいとされ、今回の東日本大震災やスマトラ沖地震で使用されたとする見方がネット上で幾つか見られる。
3の蛍光灯の発明者としても知られるニコラ・テスラによる「振動共鳴方式」「高周波方式」は、現在ではほぼHAARP方式に包括されて語られているようだ。
4の「HAARP方式」が現在の人工地震兵器説の「花形」である。HAARPの使い方として、上の説明にあるように地中で核融合を誘発するというものと、HAARPが発する高周波自体が3のように破壊力を持つという2つの考え方が見られる。

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アラスカのHAARP

参考
地震兵器にはどんなものがあるか? [3]
人工地震発生方式のまとめ [2]
人は地震を起こせるのか?① [4] [5] [6]
人工地震というといかにも陰謀論的な空想物語にも見えるが、実際には戦後、日本でも人工地震の研究は行われており、小規模なものなら地質調査等の目的に実用化されているのも事実だ。
 
そこで、本シリーズでは、戦後、大手新聞等にも掲載された人工地震関連の記事から、上記の方式のうち、どの辺りまでが現実的なレベルで研究されてきたのかを見ていきたい。次に、現在の人工地震兵器説のうち最も得体の知れないHAARPについてその原理を整理し、最後に、現在の人工地震“技術”で、スマトラや四川、東日本レベルの大震災を引き起こすことが本当に可能なのかを考察してみたい。
 
その前にまず、そもそも3.11大震災が計画的な人工地震だったのだとしたら、その目的は一体なんなのか?次回の記事は、この点について、ネット上の様々な見方を取り上げてみる。

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