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経済2011年を振り返る②

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(画像はコチラ [2]からお借りしました)
いよいよ今年最後のエントリーとなりました。
前回から『2011年を振り返る』 と題して、2011年の出来事を再整理しています。
今年前半に起きた、2月の中東の民主化、東北大震災、、そして米国債デフォルト危機に引き続き、今回のエントリーでは7月以降の世界情勢 を整理します。
いつも応援ありがとうございます

7月  ユーロ危機
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ギリシャから端を発したユーロ危機は、スペイン、イタリアを巻き込み、さらにフランス・ベルギーの国債利回りが上昇し、暴落の危機に陥っていった。直接の原因は、ユーロ各国の国債を一気に格下げされたことが引き金になっており、これを仕掛けたのが、米国のS&Pやムーディーズといったロックフェラー系の格付け会社だ。つまり、ロックフェラーがロスチャイルドのユーロ潰しを仕掛けたようだ。
参考)
金融資本主義の崩壊、その実相追求 4.ギリシャからスペイン・イタリア、ユーロ危機へ [4]

 
 
 

8月 モナコ57カ国会議
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8月31日、ユーロ危機に対する出口が見えない中、スイス(欧州貴族)が主導して、モナコ公国に57カ国の実力者が集結し、今後の欧州経済を話し合う会議がもたれた。ロックフェラーが出席を拒否されたというモナコ会議では、ロスチャイルドと欧州貴族が中心となって、今後の世界経済について話し合いが持たれたようだ。
 
実際、この会議の約1週間後、スイス中央銀行は、「対ユーロに対する無制限の為替介入(スイスフラン売りユーロ買い)」を発表した。モナコ57カ国会議において欧州貴族が「ユーロ救済」に合意したことを意味する。
参考)
『モナコ57カ国金融会議は欧州貴族が主導し、ユーロ防衛方針を打ち出した?』 [6]

 
 
 

10月 ウォール街のデモ拡大
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ニューヨークのウォール街で始まった抗議デモが拡大していった。デモの主題は、「一般庶民から税金という形で搾取して、大銀行を救う資金に使うのを止めろ」というものだ。
「金融取引税」については、2011年9月末にEUで提案されている。EU内部でも意見は分かれているようだが(イギリスが反対している)、ユーロ圏だけでも先に導入しようとしている。
これは、欧州貴族がユーロ支援を決めたときの、ロスチャイルドへの条件であったと考えれば、タイミングにも辻褄が合う。欧州貴族は、行き過ぎたマネー経済を抑制しようとしているのだろう。
参考)
『欧・露・中・印によるアメリカ=ロックフェラー包囲網が完成しつつある』 [8]引用

 
 
 

10月 ロックフェラーの生き残り戦略TPP論争再々燃
[9]
 
野田政権は、「原発事故と円高による経済不振を打破する」という大義名分のもとTPPへの参加交渉を開始します。日本にとってTPP参加はほとんどメリットがない(GDP上昇は1%)にもかかわらず、日本をTPPに参加させたいのは、米・ロックフェラーです。欧州貴族→ロスチャイルド勢力の反撃で中東から締め出され、窮地に追い込まれたロックフェラーは、日本支配を確実なものにすべくTPP参加を日本に迫った。
参考)
『なぜ今、TPPなのか?』【1】プロローグ [10]
『TPP「交渉参加表明」とロックフェラージュニア・キッシンジャーの来日』 [11]

『【TPP問題の本質に迫る!】週刊NewStream(社会)Vol.G1』

 
 
 

10月 リビアのカダフィ殺害
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リビアのカダフィ殺害は中東における民主化運動でなく、石油利権争い(カダフィ政権vs反体制派)だと考えられる。なぜなら、リビアは豊富に埋蔵する石油資源を背景に非常に高い経済成長を遂げてきており、そこで得た利益をきちんと国民に還元しているので、国民の貧富の差が他国に比べて少ない(≒不満を持つ人が少ない)国だからだ。つまり、石油利権を狙ったロックフェラーが反体制派を支援して、民主化運動を仕掛け、打倒カダフィ政権を目指したと考えられる。
参考)
『なぜ今、中東民主化が起きているのか?』【5】ニュースの整理:リビア編 [13]

 
 
 

12月 ロシア下院選挙 反プーチン拡大
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中東に次ぐ資源大国であるロシアでも、主導権争いが激化している。「民族主義」を背景に圧倒的な支持を誇っていたプーチン及び与党・統一ロシアであったが、12月のロシア下院選挙の得票率で半数を割ってしまう。これほどまでの支持急減は、金融資本家勢力の暗躍なくしては説明が付かない。おそらく、資源戦略で勢力を拡大しつつあるロシアに対して、欧州貴族→ロスチャイルド勢力がロシアに食い込み、プーチンに揺さぶりを掛けているのであろう。
参考)
『2011年の世界情勢を振り返る(1)【全体編】』 [15]

 
 
 

12月 イラン米軍偵察機拿捕
[16]
 
12月11日に、イランの国営メディアによるとイランは米軍無人偵察機を無傷で拿捕したという。撃墜ではなく誤動作を起こす電波で制御不能にし緊急着陸させた。この技術を提供したのがロシアであり、アメリカの戦争屋=ロックフェラーは軍事技術的にも追い込まれつつある。
参考)
イラン軍確保の米ステルス無人偵察機 中露がステルス技術情報収集に乗り出す(12月13日更新版) [17]

 
 
 

12月 北朝鮮の金正日死去
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12月17日、米国の極東における敵役に仕立て上げられていた北朝鮮の金正日が、ロスチャイルドによって年末に殺害(死去報道)されています。敵役を潰されたロックフェラーは、北朝鮮の跡目争いを新たな火種として演出し、北朝鮮が核を保有していることを理由に軍事介入することを狙っています。
金貸し勢力の争いは、世界の国債大暴落という最終決着に向けて、世界中で様々な現象を引き起こしてきました。また今年は中東で熾烈を極めた金貸し勢力の争いが、次第にアジア(極東)へと戦場を移していっています。
参考)
『金正日死去で高まる?極東戦争リスク』 [19]
『金正日の死去めぐる考察①』 [20]
『金正日の死去めぐる考察②』 [21]

 
 
 
いかがでしたでしたか?
[22]
(画像はコチラ [23]からお借りしました)
 
 
こうして2011年を振り返えると、震災のあった日本だけでなく、世界的にも大きな変動のあった年でした。
特にユーロ危機や米国債債務上限問題など、世界経済の基盤を揺るがすような問題が起こり、同時に独裁政権(と呼ばれる)のトップが相次いで殺害or死亡したことにより、世界の力学関係が大きく変化しました。
 
さらに、これらの事件を裏で主謀する金貸したちが、熾烈な争いを世界各地で繰り広げていることが浮かび上がってきます。この戦いは、金貸したちが金融リセットに向けて準備を進める動きそのもの
であり、彼らは相当焦っているように映ります。
2012年は今年以上に激変の年になることも十分予想されます。
 
 
来年も世界情勢の動きを押さえつつ、その背後の構造を組み立てて、今年以上に有益なサイトとなれるように尽力していきます。
どうぞ、来年も引き続き応援よろしくお願いいたします:D

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