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2012年、世界はどうなる!?(1)今年の注目ポイント

明けましておめでとうございます。
本年も『金貸しは、国家を相手に金を貸す』をよろしくお願いします。

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2011年は、東北大震災、福島原発事故を筆頭に、アラブ世界の民主化運動、NYデモ、ユーロ危機など、世界を大きく変えるような出来事が立て続けに、しかし断片的に発生しました。
 
2012年は、これらの出来事が一つの大きな流れ、まさにこれまでの世界の枠組みを変えてしまうような大変動へと収斂していく予感もします。そして、世界はどこへ向かって動いていくのか?年末にも記事にした2011年の出来事を踏まえ、今年の注目ポイントを考えてみたいと思います。
 
今年も応援よろしくお願いします。


2012年は昨年にも増して大激動が予想されるので、あらゆる世界情勢の動きが注目されますが、その中でも特に、世界の大転換の行方を読む上で重要と思われるポイントを5つほど挙げてみます。
 
1.ドル/ユーロチキンレースの勝敗は?
年明け早々100円を切って史上最安値を更新したユーロ。報道でも欧州の危機ばかりが強調されていますが、これはドルとのチキンレースの片側に過ぎません。
 
ここへ来て日本と中国の間でドルを介さない貿易決済を進める動き [1]も出てきました。
 
2012年はむしろ、欧州危機報道の陰で着実に悪化してゆく米国経済とドル覇権の行方に注目です。
 
2.各国首長選挙が目白押し・国際関係はどう変わる?
国際政治面における2012年の大きな特徴は、多くの国家元首の選挙が予定されていることです。

1月14日  台湾総統選挙
2月21日  イエメン大統領選挙
3月4日  ロシア大統領選挙
4〜5月  フランス大統領選挙
6月    エジプト大統領選挙
7月    メキシコ大統領選挙
秋頃    中国共産党大会(国家主席後継選出)
11月6日  アメリカ合衆国大統領選挙
12月    韓国大統領選挙

 
中でも注目はやはり3月のロシア大統領選11月のアメリカ大統領選でしょう。
 
天敵プーチンの再任を阻むべく、ロシアでは欧米金貸し勢発と思われる反プーチン運動が激化しています。3月の選挙結果いかんで、世界各国そして金融支配層の勢力図が大きく動くでしょう。
 
そして、民主・共和両党の指名候補レースが始まった米大統領選。FRB廃止、在日米軍撤退など大胆な政策を主張するティー・パーティー派の指導者ロン・ポール共和党下院議員も、僅差で3位につけています。

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さらに、上記には日本が入っていませんが、06年の安倍政権以来、1年以上持ったことが無い日本の政権もまた、交代が起きる可能性はかなり高いでしょう。
 
2012年に入れ替わる世界各国の首脳の顔ぶれが、その背後の金貸し勢力の戦況を映し出すのではないかと考えられます。
  
3.緊迫する中東情勢の行方は?
 
昨年後半、一気に緊迫度を増した中東。現在ここが、金貸し勢の壮絶な生き残り戦争の最前線だと思われます。特に注目はイラン・イスラエルそしてサウジアラビア。世界第3位の原油埋蔵量を持ち、ロシアと手を結んで欧米に対抗しようとするイランと、これを阻止すべくサウジなど内外から手を回し始めている欧米勢力の争いは、事態の進展によっては中東戦争に発展しかねないきな臭さを孕んでいます。
 
 
一昨年から進行した中東民主化のドミノ倒し=金貸し勢力による中東陣取り合戦がいよいよ佳境に入ったことをうかがわせます。
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4.ロスチャイルドのお家騒動?金貸し勢の勢力図は?
 
昨年末、気になったネット情報の一つに、ロスチャイルド家が分裂している? [2]というものがあります。
 
真偽のほどはまだ分かりませんが、ロックフェラー家のお家騒動同様、ロスチャイルド家の分裂があっても決しておかしくはありません。世界情勢が刻々と流動するのと同様に、金貸し支配層の中での派閥争いも流動化していっているのかも知れません。今年追求してみたい“闇”の一つです。 
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5.マヤ暦の終了?アセンション?人々の意識は?
 
2012年12月21日にマヤ暦が区切りを迎えることから、この時に古代マヤ人が予言した人類滅亡が訪れるとする説が取り沙汰される事が増え、09年には映画にもなりました。
 
ネット上でも、どのように破滅が訪れるのか、あるいは滅亡ではなく「アセンション(次元上昇)」によって人類がどのような選択を受けるのかなど、何らかの形で人類が大きなターニングポイントを今年迎えることを予想する記事が増えています。 
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この手の予知・予言の当たり外れは答えの無い問答になりますが、人々の意識や行動に直接・間接的に影響を与えていることも考えられます。例えば、金貸しにとっては「ショック・ドクトリン」を実行する格好の口実・タイミングにもなり得ます。逆に大衆にとっては、脱資本主義・脱市場主義→脱金貸し支配を加速させる観念装置になるかも知れません。
 
今年は、こうした滅亡・大転換の予感を前にした人々の意識と行動の変化にも注目してみたいと思います。
 
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さて、他にも何が起こるかわからない2012年。昨年以上にアンテナを張り巡らせて世界の表裏を注視し、本ブログから発信していきたいと思います。

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