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2012年、世界はどうなる!?〜(2)最新書籍はこう読む!−ユーロどうなる!?〜

みなさんこんにちは!みかんです 新年、明けましておめでとうございます
本年も、当ブログ『金貸しは、国家を相手に金を貸す』をよろしくお願いいたします。
 
年末から年始にかけて、ユーロ問題で動きがありましたね。
ユーロは? 米ドルは? これからどうなるの? ということで、
新年 3日目の本日は、最新書籍が予測する「2012年どうなる!?これからの世界経済☆」をお届けします。
私たちが注目した最新書籍はこの3冊です
『メルトダウンする世界経済 闇の支配者と「金融大戦争」のカラクリ』著者 ベンジャミン・フルフォード 氏
『メディアが出さない世界経済ほんとうの話』著者 田中宇 氏
『「金・ドル体制」の終わり もうすぐ大恐慌』著者 副島隆彦 氏
 

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どれも11月下旬〜12月に発行されたばかりの最新書籍です。 
いったい3氏はどのように予測しているのでしょうか!?
①ユーロどうなる!?②アメリカどうなる!?③世界経済どうなる!?という軸で、各書籍の本文を引用、一部要約させていただきながらご紹介いたします。
  
まず本日は、「ユーロどうなる!?」です   
続きを読む前に、応援よろしくお願いします
本年もありがとうございます


 
①『メルトダウンする世経済 闇の支配者と「金融大戦争」のカラクリ』
  著者 ベンジャミン・フルフォード 氏
 

・ユーロ危機は闇の支配者の最後の断末魔
「彼ら」の支配(※闇の支配者)に終止符を打とうとする「反旧体制派」の動きも活性化している。追いつめられた「彼ら」の最後の断末魔がユーロ危機として表面化しているのだ。
そして、その動きは、2011年末から2012年前半にかけて本格化する。「彼ら」を狙い撃ちにした逮捕劇や、大きな訴訟なども計画されているという。ギリシャから始まった経済危機は、ヨーロッパの共通通貨ユーロを消滅させることになるだろう。そして、その影響は、世界の金融システムを崩壊させるところにまでつながっていく。
 
・ユーロ消滅は時間の問題
この原稿を書いている段階ではユーロはまだ存在しているが、いまの情勢から察するに、消えてなくなるのは時間の問題だろう。
ユーロ崩壊の事態に備え、ドイツ政府はすでにユーロ導入の際に廃止されたドイツ・マルクの印刷を始めているようだ。また、フランス政府もフランス・フランの復活を目指しているという。ギリシャをはじめとする地中海の赤字国も、いずれ独自の通貨を発行して国の再建を図ることになるだろう。
 
・ユーロ崩壊後の世界とは?
ギリシャが国家破綻すれば、ギリシャの国債を抱え込んでいるフランスの銀行がその煽りを食って倒産する。それに連鎖する形でヨーロッパのすべての銀行が経営危機に陥り、取り付け騒ぎが起こる。事態を収拾するためにはヨーロッパ全土の銀行口座を凍結しなければならない。1週間程度の預金封鎖があり、その間にユーロが廃止され、それまでにあった自国通貨が復活し、あわせてデノミ(通貨単位の切り下げ)が起こり、激しい財産税が課され、かなりの国民の財産が政府に召し上げられてしまうことになるだろう。
  
ユーロ危機によって「闇の支配者」もふるいにかけられることになるだろう。一部は切り捨てられる。そして、再構築された新しい金融システムの中には「闇の支配者」の息がかかっていない系統も出てくるだろう。ロスチャイルドのように各国の中央銀行の輪転機を回すだけの金融マフィアなどは、立場が非常に厳しくなるはずだ。
 
では、ヨーロッパ全体としてはどうなるのか。第二次世界大戦後につくられた権力構造が終焉を迎え、新体制が生まれる。
今回の経済危機で、このブレトン・ウッズ体制が消滅するのである。

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②『メディアが出さない世界経済ほんとうの話』
 著者 田中宇 氏

・ユーロ圏の危機と統合
この危機は、実体よりもイメージが先行している。たとえば最も象徴的なギリシャの場合、赤字問題は最近始まったことではなく、悪化が近年特にひどくなったわけでもない。
ギリシャは産業や社会の基盤が弱く、財政赤字の体質だ。しかもギリシャのGDPはユーロ圏全体の2.5%と小さい。
 
ギリシャ国債がデフォルトする(債務不履行に陥る)確立が98%と報じられたが、これはCDS(債権破綻保険)で計った確率であり、実際のデフォルトの可能性と別物だ。EU当局はギリシャ政府に対し、2012年末までの国債の元利返済のための資金を融資する救済策をすでに決めており、ギリシャ国債のデフォルトは、少なくとも12年末までありえない。それなのに、CDSの価格で計ったデフォルト確率の報道だけが一人歩きし、あたかもまもなくギリシャ国債がデフォルトすることが確実であるかのようなイメージが作られている。
 
・EUは弱体化か強化かの二者択一
ドイツは、欧州を主導して地域覇権国になる実力が十分あるのに、それを行使したがらない国になっている。(ドイツ中枢に潜む米英中心主義のエージェントの動きによる)
EUはこの先、財政統合に成功して強くなるか、財政統合できずに金融破綻がひどくなるかの二者択一だ。たぶんドイツの国内政治が、EUをどちらの方向に進めるかを決める鍵を握っている。
 
EUは弱体化か強化かの二者択一だが、米国はそうではない。米国の金融財政危機には、米国を強化して復活させる問題解決の道が存在しない(今のところ全く見えない)。まもなく崩壊するか、しばらく延命するかという、後ろ向きの二者択一しかない。構造的に、欧州より米国の方が危険な状態にある。EUが財政統合に失敗した場合、欧州と米国の両方が崩壊感を強めていくことになる。

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③『「金・ドル体制」の終わり もうすぐ大恐慌』
 著者 副島隆彦 氏

・民間大銀行はブタの丸焼きにして解体処理してゆくしかない!
ヨーロッパ各国の大銀行の経営者(創業者)一族と大株主たちから「銀行を破綻させて国有化して奪い取る」という一点に、目下のヨーロッパ債務危機の核心がある。
民間大銀行たちとEU首脳陣が「債権放棄をしろ」「いや、できない」の内輪もめをやっている間に本当に、国家破綻(国債デフォルト)と大銀行自身の破綻が次々と起きる。その時を狙って、EU首脳とIMFは次々とヨーロッパの大銀行を始末してゆくだろう。強制的な資本注入(=公的資金の投入)をやって、どんどん国有化宣言してゆくだろう。
 
・欧と米は、これから日本の「不良債権処理地獄」と同じ苦しみを味わう
今のヨーロッパは12年前(1999年)に日本で起きたこととまったく同じになりつつある。日本で起きた株崩れ(1991年から)は土地バブル崩壊、デフレ不況、そして大銀行群の不良債権問題となって現れた。これらを解決するのに日本は16年かかった(2006年までで完了)。これとまったく同じことが今のヨーロッパに襲いかかっているのである。
だからヨーロッパは今から5〜6年かけて、次々と破綻する前述した6つの国の国債デフォルトと、大銀行群の破綻に直面して、公的資金の投入による救済という苦い薬を飲まされることになる。そのあとにアメリカ自身の大きな値崩れが起きる。

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以上、『2012年、世界はどうなる!?〜(2)最新書籍はこう読む!−ユーロどうなる!?〜』をお届けしました☆
田中氏以外の2氏はユーロは崩壊すると読んでますね。
そしてユーロ崩壊後はアメリカ、さらには旧体制(ブレトン・ウッズ体制)の終焉につながるというところも共通しています。他にも共通点、相違点が見えてきました。
次回のアメリカどうなる!?もお楽しみに

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