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人民元のSDR採用は新基軸通貨体制に向けた動き

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IMFは11月30日の理事会で、人民元をSDRの構成通貨に採用することを正式に決定しましたが、やはり、人民元のSDR採用は、ドルに替わる新基軸通貨体制に向けた動きのようです。

>中国は、今年、IMFが予定する5年ごとのSDR(特別引き出し権)の構成通貨の見直しに合わせ、人民元の採用をめざしています。米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円に次ぐ第5の国際通貨としての地位を確立する狙いです。

>もし、この採用をまたしても米国が拒否することになると、中国は、SDRに替わる、国際共通通貨構想を立ち上げてくると思います。BRICS開発銀行やアジアインフラ銀行はその布石にすぎないと思います。

中国人民銀行の周小川総裁らが、ドルに替わる基軸通貨として提案している新SDRは、そのバスケットに人民元などの新興国の通貨、そして金を含むものです。これに合わせて、中国やロシアは金準備を増やしています。

>新SDRは、中国が提唱する、アジアと欧州を結ぶ「シルクロード経済圏」構想の中核をなすものになると思います。

>中国は、アメリカがアジアインフラ銀行に参加するなら歓迎すると挑発していますが、もし、このままアメリカがこれに反発するのなら、中国が構想する、世界共通通貨(新SDR)から、ドルは除外されることになります。
>そうなれば、ドルは基軸通貨特権のみならず、その購買価値をも大きく失うことになります。
アジアインフラ銀行は、中国主導の世界共通通貨への布石 [2]>より引用

 

中国が、強気に出られる背景には、欧州(ロスチャイルド)がバックについているからです。ロスチャイルドとロックフェラーの戦いは、既に決着が着いており、もはや、アメリカには新SDR構想に反発できる力は残されていないと見るべきでしょう。

用済みになったドルは、いずれ文字通り紙くずとなって基軸通貨の特権は失うでしょう。新基軸通貨体制に向けた動きは必然であり、ドル暴落の日は確実に迫っていると思われます。

 

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