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米銀行の破綻は確実?

<イエレンFRB議長> [1]

<イエレンFRB議長>

FRBが利上げをしましたが、米国内の影響はどうなるのでしょうか?米銀行が近い将来破綻するのは確実ではないか?という見方もあります。

最近では銀行にお金を預けるのも危険になってしまいました。引当金は積立金のほんの一部でしかなく、連邦保険預金会社は預金額の5%も保障できません。
>さらに、昨年成立した法律により、銀行預金は銀行が所有し、預金者は銀行の債権者となり、お金を預けている銀行が破たんするときは預金者は銀行を救済することになります。
>しかも銀行にお金を預けても利子がつきません。このような状況下で銀行にお金を預けるメリットなど何もありません。
>さらに悪いことに、銀行は既に一文無しですから、銀行は預金を銀行の救済金に充てることになるでしょう。

既に欧米の銀行は破綻間近であり、実際に破綻すると新興国市場が債務不履行に陥ります。5兆ドルから10兆ドルの規模です。既にそれが始まっています。
リンク [2]>より引用

アメリカではもうじき銀行口座からお金を引き出すことができなくなります。
>S&Pはアメリカの8つの大手銀行を格下げしました。これらの銀行は既に破綻寸前です。預金者が銀行の窓口に行き、預金の殆ど或いは全額を引き出したいと銀行員に伝えたなら、預金者は連邦金融法を破ったとして警察に逮捕されることになります。
リンク [3]>より引用

 

引用記事の見方は充分あり得ると思われます。米国は元々家計、貿易、国家の三つ子の赤字に苦しんできた国ですから、貸付金に対して国内の貯蓄は不足しています。(貯蓄率は5%前後で、独、仏等より低い。)それでも銀行経営が成り立ってきたのは、ドルが基軸通貨で、FRBが印刷すればジャブジャブとマネーを供給できたからです。

とりわけ、08年のリーマンショック以降は、FRBは超低金利で、市場をバブル化させることによって、かろうじて延命させる金融政策を取ってきました。しかし、今回FRBが利上げに踏み切ったことは、金利を上げるだけではなく、マネー供給も引き締めに入ることを意味します。

利上げによって海外にあふれたマネーが米国に環流してくることは考えられますが、元々貯蓄不足で軍資金が足りないところに、高金利目当てに海外マネーが集まってくれば、銀行経営にとっては利払負担が大きくなるということも考えられます。

マクロ的に見れば、FRBがバブル退治でマネー供給の蛇口を閉めれば、貯蓄不足の銀行が破綻してしまうというリスクは充分あり得ると思われます。

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