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世界を操るグローバリズム-8~中央銀行という名の民間銀行は本来必要ない~

リンカーン [1]ジェームズ・ガーフィールド [2]ウィリアム・マッキンリー [3]ケネディ [4]

中央銀行は必要ないことは、小学生でも少し考えただけでわかることとして、分かり易く解説してくれています。

確かに、民間銀行に国民の税金が使われているということは、誰から見てもおかしな話です。

 

歴代アメリカ大統領で暗殺のターゲットになった人には、中央銀行設立に反対した人や、中央銀行の機能を無力化してしまう政策をとった人たちが多くいるというのは、知っていましたが、これだけ並べられると、金貸しの非道さがよく分かります。

 

第16代エイブラハム・リンカーン、第20代ジェームズ・ガーフィールド、第25代ウィリアム・マッキンリー、第35代ジョン・ケネディ。

代表的な未遂事件:第7代アンドリュー・ジャクソン、第40代のロナルド・レーガン

 

以下、『世界を操るグローバリズムの洗脳を解く(馬渕睦夫著) [5]

からの紹介です。

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■中央銀行という名の民間銀行は本来必要ない

世界の歴史の中でも最も不思議なものは中央銀行の存在です。どの国も中央銀行をつくって通貨を発給しています。それらの中央銀行は、日本も含めてほとんど民間銀行であるか、民間の資金が入っています。

 

そもそも民間の中央銀行というものが必要なのでしょうか。

 

アメリカは民間の中央銀行がない期間でも国家の運営ができていました。通貨の発給権を持つ中央銀行が必要なことはわかりますが、中央銀行が政府の銀行であってはどうしていけないのでしょうか。

 

現在は、政府が税収不足に陥れば、政府は当然のごとく国債を発行して借金をします。多額の国際は危険だという議論はされても、そもそも政府が必要な通貨を発給すればよいという議論は全くなされていないのが現状です。

 

最初から選択は歳出削減か国債発行かの二つに一つしかないのです。あまたの経済学者や経済評論家は誰も政府が通貨を発給する是非を論じてくれません。

政府の負債を解消する最善の策は、政府自ら通貨を印刷することです。小学生でもわかることですが、政府が必要な通貨を自ら印刷して供給すれば借金する必要がなくなります。しかし、なぜそうなっていないのか、世界の歴史の不思議です。

経済学者や専門家と称する人たちは、政府が通貨を発給するようになると大問題だと主張しますが、その根拠を示すことができていません

「政府が金を刷るとハイパーインフレになる」という主張はごまかしです。

 

もちろん、生産性以上のお金を刷ればインフレになるのは経済学のいろはですが、逆に言うと、生産的な成長力がある限りはインフレにならないということです。

生産性の範囲内でお金を刷れば経済が活性化されていきます。見際めをきちんとしていれば、政府の信用で通貨を発給すればいいのです。これが本来あるべき姿です。

 

ところが私たちは、民間の銀行が発給した紙幣を公的な紙幣だと思い込んでありがたがって使用しています。

一民間業者が発行している紙切れが流通して独占的に使用されているのですから、常識手金考えればおかしな話です。

 

しかも、アメリカの例では、紙幣の発行は連邦政府が中央銀行たるFRBから借金をすることによって行われます。借金ですから利子が付いています。紙幣を発給するたびに国民からの税金から民間銀行に対して利子が支払われるのです。

 

利子という仕組みがあるからこのようなことができるのであり、利子さえなければ彼らは儲けることなどできません。

常識で考えればわかることですが、利子がなければ銀行業は成立しません。ところが、銀行が利子を取ることに対して誰も疑問を投げかけません。

 

私たちは、金を借りれば利子を支払わなければならないと考えていますが、民間銀行が国から利子を取る根拠はありません。聖書では利子を付けてはいけないことになっていますし、イスラムの銀行は今でも利子をつけないところがあると聞いています。

本来、通貨というのは経済の単なる交換手段に過ぎません。そこに利子が付くこと自体おかしな話です。通貨が交換手段として経済発展を支えるのではなく、通貨そのものが経済活動の目的になってしまっています。

 

リンカーン大統領は、政府が紙幣を発行するという、ごく常識的なことをしただけです。ところが、イギリスがすぐにかみ付きました。政府が自由に紙幣を発行できるようになれば、アメリカが繁栄してしまうからです。

 

それを端的に示しているのが、当時のロンドン・タイムズの社説です。社説には次のように書かれています。

「アメリカ政府は通貨をコストを掛けずに供給することになる。そうするとアメリカ政府は債務を完済し、債務のない政府になる。アメリカ政府は商業活動上、必要なすべての通貨を所有することになり、文明国の中でも史上類のない繁栄を謳歌することになる。すべての国の人材も富もアメリカ合衆国に移動してしまう。だからアメリカ政府は打倒されるべきである。さもなければアメリカ政府は地上のすべての君主国を破壊するだろう」

 

リンカーンが政府紙幣を発給したことは、国際金融資本家たちがつくり上げてきたマネーのシステムを崩壊させてしまいます。

 

通過発給権を握っていれば、発給量を操作して市場そのものをコントロールできます。

しかし、政府紙幣が発給されるようになると、民間銀行は政府紙幣を預金してもらって、それを貸し出して利子を取るという通常の銀行業務しかできません。通貨発給権を握っている場合とは儲けの額が違ってきます。

 

リンカーンが政府通貨を発給したことに対して、イギリスの新聞が「アメリカ政府は打倒されるべきである」とまで書いているのは、注目すべきことです。

 

■リンカーンが暗殺された理由

リンカーンが暗殺された背景には、中央銀行を巡る戦いがあると私は見ています。歴代アメリカ大統領で暗殺のターゲットになった人には、中央銀行設立に反対した人や、中央銀行の機能を無力化してしまう政策をとった人たちが何人もいるからです。(暗殺された大統領は第16代エイブラハム・リンカーン、第20代ジェームズ・ガーフィールド、第25代ウィリアム・マッキンリー、第35代ジョン・ケネディの4人。このほか、代表的な未遂事件として、第7代アンドリュー・ジャクソンと第40代のロナルド・レーガンの事例があります。)

 

暗殺されたケネディもその一人です。ケネディは財務省証券という政府の紙幣を発行しています。ケネディ暗殺の理由については様々な議論がされていますが、財務省証券発行が大きな理由だったと考えられます。

 

これは、ケネディ暗殺後に昇格して大統領に就任したジョンソンの動きから推測が就つきます。ジョンソンが大統領になってすぐしたことは、ケネディが発給したドル紙幣の回収です。流通を止めてすべて回収しました。

 

(後略)

 

 

 

 

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