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国際情勢の大変動を見抜く!-31~金貸しが目指すグローバル市場化は社会主義による世界統一~

八紘一宇 [1]

「グローバリズムが目指しているのは世界の社会主義化である。ディープステートがめざす世界統一政府とは、世界にグローバル市場スタンダードを押し付けることです。これはすなわち、民族文化を破壊し、世界の国境を廃止して、一握りの金融寡頭勢力(金貸し)が独裁的支配を行うこと、つまりは世界を社会主義化することを意味している。」とのこと。

 

トランプ大統領が、2019年2月の年頭教書演説で、「アメリカは社会主義にはならない」という決意を表明したことは、それを示唆しているとのこと。

 

その根拠として、「ロシア革命以来世界の共産化を目指した革命勢力と、東西冷戦終了後にグローバリズムを推進してきたディープステートは根が同じ」(=金貸し勢力)だから。

 

なるほど!確かに。彼らのやり方は実は紀元前5000年から全く同じ。「権力に従順な〝迷える子羊″を作り出すこと」これを世界規模で行おうとしているのがグローバル市場化。世界の人々を統合するために社会主義化は十分あり得る。

そう捉えると、もしかしたらベーシックインカムもその一環とも考えられなくはない!?(追求課題)

 

これに対抗するのは、「自国ファースト」:民族主義の思想。その上で世界との関わり方として重要な認識としては「八紘一宇」という古来日本の建国の理念。志。

「八紘一宇」とは天下を家のように仲良くさせるという意味。すなわち「大調和」。最近日本の所作が世界から絶賛されている背景にはこの理念が共感されているという面も大きいと思われる。プーチンもこの日本の精神性に可能性を見出している。

 

金貸し支配からの脱却には、日本の縄文時代から受け継ぐ精神性が鍵になりそう。

『知ってはいけない現代史の正体』(馬渕睦夫 著) [2]からの紹介です。

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■2020年~ 新ウェストファリア体制

◇通説   :アメリカの力はさすがに衰え、リバランスの時代に突入する。

◇歴史の真相:アメリカを弱体化させたのはグローバリスト・八紘一宇の思想が対抗する。

 

●自国ファーストは新ウェストファリア体制

 

全ての国が「自国ファースト」の政策を取れば、世界にはこれまでと違った新しい秩序が生まれることになります。2020年以降の世界秩序の指針となるでしょう。

 

「自国ファースト」主義は、近代の国家関係の原則を定めた1648年に始まる「ウェストファリア体制」への復帰を意味します。ヨーロッパ三十年戦争(1618~48年)を経て成立したウェストファリア体制は、「各国は他国の内政に干渉しない」という原則をもって構築された国際秩序です。三十年戦争終結のための史上初の近代的な国際条約に盛り込まれた体制であり、「国家における領土権、領土内の法的主権および主権国家による相互内政不可侵の原理が確立され、近代外交および現代国際法の根本原理が確立された」とされています。

ウェストファリア体制による勢力均衡に基づく安全保障思想は、基本的には第一次世界大戦まで続いてきました。この体制を壊したのが1920年に発足した国際連盟です。

 

国際連盟は、それまでの勢力均衡による平和方式に代えて、集団安全保障体制に移行させました。これによって、国家間の紛争は世界全体の問題となり、理論的には国際連盟加盟国の全てが紛争に介入することが可能になりました。現在の国際連合もまた、まったく同じ集団安全保障体制です。

 

トランプが言った「自国ファースト」は、国連の集団安全保障体制という国際干渉政策と決別し、各国の自立を基盤とする21世紀型のウェストファリア体制に転換しようとするものです。ナショナリズムは、排外主義であり、大衆を扇動するデマゴーグであり、戦争を誘発する元凶である。とよく批判されます。しかし、真実は逆です。ナショナリズムは戦争を防止する役割を果たしてきました。

 

ナショナリズムと対峙するグローバリズムの方がむしろ、戦争への敷居が低いと言えるでしょう。グローバリストたちは、「自由」「民主主義」「平等」「人権」「人道」などを普遍的価値として主張します。これが危険です。

 

グローバリストたちが使うこれらの用語には確立した定義というものがありません。その場その場でグローバリストの都合の良いように使われているのが実態です。これらのいわゆる普遍的価値を口実に他国の内政に干渉することが容易になり、ひいては戦争に導くことが可能だということです。そしてすでに見てきたように、グローバリストたちは実際にそうしてきました。

 

欧米の主要メディアは、普遍的価値を無視しているとして特定の国の指導者を極悪人扱いし、国際世論を洗脳する役割を担ってきました。これらのメディアは、人道精神にあふれている宗教家のごとき存在などではなく、戦争を仕掛ける先兵です。既に詳しく述べましたが、メディアの正体は世論洗脳機関です。

 

2020年以降、調和がとれた安定した国際社会を構築するためには、自国民の福利を優先する主権国家の育成こそがますます必要になるでしょう。メディアは今後も「ナショナリズムの復権」に警鐘を鳴らし続けるかもしれませんが、そのようなメディアの態度はすでに多くの国民に飽きられています。なぜなら、普遍的価値というものがあるとすれば、自国を大切にするナショナリズムこそがその筆頭だからです。

 

国家を大切にする精神が共同体意識を生み、共同体の成員であるとの認識が道徳を生みます。道徳はナショナリズムの確信であり、道徳を重んじる心こそが人類共通の価値として重視されるべきです。

 

●グローバリズムとナショナリズムの共存

 

2020年以降、グローバリズム勢力と、それに抵抗するナショナリズム勢力のいわば人類最後の戦いはまだ続くでしょう。これは、「物欲=グローバリズム」対「伝統文化=ナショナリズム」の戦いです。

 

妥協点を見つけるのは困難のように見えますが、世界の各国にとって、グローバリズム的な生き方と民族主義的な生き方の両方が必要であることは確かです。いかに両者のバランスをとって国の発展を図ることができるからです。

 

グローバル化のみを絶対善と見なして推進している人々は多くいます。そういった勢力と正面から対立して倒そうというのではなく、共存の道を探ることが求められています。グローバリズムとナショナリズムの共存とは、グローバリズムが持ついわゆる普遍的価値の部分とナショナリズムが内包する民族的価値とを有機手に結合させることです。

 

そのようなことが果たして可能でしょうか。可能です。我が国の伝統の中に、グローバリズムとナショナリズムを架橋する思想が見いだせます。「八紘一宇」の精神です。「八紘一宇」という言葉は戦後GHQによって危険思想とされ、使用禁止となります。しかし実際の意味は全く逆で、世界の平和を願う大調和の思想でした。

 

初代神武天皇が即位に当たって発せられた勅に出てくる建国の理念に「八紘一宇」は登場します。「八紘(あめのした)を掩(おお)ひて宇(いえ)にせむこと亦(また)可(よ)からずや」、すなわち天下を家のように仲良くさせるという意味です。「大調和」と言ってもいいでしょう。

 

私が「役割分担史観」と呼んでいる考え方があります。高天原で八百万の神々はみんな役割が違いました。八百万の神々が役割分担したように、今、我々1億2000万人の国民一人一人が独自の個性を発揮して役割を果たせば日本の社会として調和がとれます。世界においても、各国がそのようにやれば世界の調和は取れます。

 

それぞれの国が独自性を発揮することによって、世界全体の調和がとれる、ということです。これが「自国ファースト」の核心です。

 

但し、「自国ファースト」とはあくまでも「自国民ファースト」のことであり、中国や北朝鮮のような国の「権力者ファースト」とは違います。国民の利益を考えない、習近平率いる中国共産党や金正恩の指導する北朝鮮労働党が唱える「自国ファースト」は危険です。自分個人の権力の維持拡大のために他国を威嚇したり領土を奪うことを「自国ファースト」とは呼びません。

 

今後、「自国ファースト」政策は各国へ徐々に浸透してゆくことになるでしょう。各国が国民の経済的利益を合理的に尊重する政策をとればおのずとバランスがとれ、軍事的衝突は起こらない、というのが、トランプ大統領が主張した「自国ファースト」です。

 

トランプが「八紘一宇」という言葉を知っていたかどうかは不明ですが、2017年9月の国連総会でトランプ大統領は「我々の成功は、自国と世界の安全、反映、平和を促進するために主権を受け入れている協力で独立した国々の連合体にかかっている」、つまり、各国は主権を維持しながら国連という屋根の下で共存する、という内容のスピーチを行いました。トランプが言いたかったことは、実は「八紘一宇」の精神と同じです。

 

世界という屋根の下で、各民族が民族の独自の方向性を発揮し、独自の文化を磨けば、全体として調和がとれた世界になっていきます。八紘一宇の精神こそが、これからの世界が進むべき方向を示していると言えるでしょう。

 

2019年2月の年頭教書演説で、トランプ大統領大変興味深いことを言いました。「アメリカは社会主義にはならない」という決意を表明したのです。アメリカは資本主義の国です。いまさらどうして、わざわざ社会主義国にはならないなどと言わなければならなかったのでしょうか。

 

つまりこれは、グローバリズムが目指しているのは世界の社会主義化である、これに注意せよ、という警告です。ディープステートがめざす世界統一政府とは、世界にグローバル市場スタンダードを押し付けることです。これはすなわち、民族文化を破壊し、世界の国境を廃止して、一握りの金融寡頭勢力が独裁的支配を行うこと、つまりは世界を社会主義化することを意味しています。先に述べた八紘一宇の精神とは真逆の思想です。

 

東西冷戦時代にソ連がめざした世界の共産主義化と、今ディープステートがめざしている世界のグローバル市場化とは、呼び方が違うだけです。本質的には、社会主義による世界統一という同じイデオロギーに根差しています。なぜなら、本書でも述べてきたように、ロシア革命以来世界の共産化を目指した革命勢力と、東西冷戦終了後にグローバリズムを推進してきたディープステートは根が同じだからです。

 

これが、20世紀の歴史の要諦です。私たちが20世紀の欺瞞の歴史を克服して、私たちの幸福のための21世紀の歴史を築いていくうえで、この点を確認しておきたいと思います。

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