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国際情勢の大変動を見抜く!-34~アメリカのエスタブリッシュメントはユダヤ社会~

WASP [1]

今回はアメリカのディープステートについて。アメリカは250年近く前の独立宣言当時からWASPが裏の支配者としてアメリカ社会をコントロールしてきた。ところが100年ほど前のFRB設立時からはユダヤ人社会にとってかわった。金融、メディア、司法を支配することでアメリカ社会をコントロールしてきた。

 

世界統一政府樹立へ少数民族であるユダヤ人が立てた戦略がグローバル化。ボーダレス化により民族を分断し小グループの編成へ。そしてそのグループ同士の小さな対立を止揚して統合するという。ローマ帝国時代と同じ手法。実はもっと古く、遊牧部族の羊の群れの統治方法に依拠している。

 

こんな古い手法はこれから先通用するはずがない。その手の内はすでに白日の下に晒されている。後は、この事実を皆が共有することだと思う。その意味で民族自決の流れが本流となることは間違いない。

 

今回のラグビーワールドカップで、日本民族の振る舞いに注目が集まっている。同一民族で強い繋がりを持つ日本人は決して、自分たちの殻に閉じこもることなく、寛容に世界の人々、文化を受け入れる姿が世界に感動を巻き起こしている。ロシア:プーチンが目指すのもこのような心。

この流れが来年のオリンピックでも加速され、世界が日本人の心の秘密を学ぼうとするだろう。

たかがスポーツイベントと思うかもしれないが、世界の人々が欠乏を高める効果はあるように思う

 

『知ってはいけない現代史の正体』(馬渕睦夫 著) [2]からの紹介です。

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■保守対リベラルという対立構造の誤謬

 

2018年10月、トランプ大統領が連邦最高裁判所判事に指名した保守系のブレッド・カバノーという人物が上院の承認を得て就任した、という報道がメディアで大きく取り上げられました。注目の裏には、リベラル側が仕掛けたカバノーのスキャンダル追及の影響もありました。

 

アメリカの連邦最高裁判所判事は9人います。保守系5人、リベラル系4人という内訳は伝統的なものですが、前任者のアンソニー・ケネディ判事は保守側とはいえ、時にきわめてリベラル寄りの司法判断をすることで知られていました。トランプが指名したカバノー判事が後釜に就任することで、改めて5対4の保守対リベラルの棲み分けが明確化することになるという論調を各メディアはとりました。

 

しかしメディアは、ここまでのことしか伝えません。保守対リベラルとはいったい何のことを指しているのか、という点について伝えることは決してありません。

 

実は連邦最高裁判所判事のリベラル側4人のうち3人がユダヤ系です。もう一人はヒスパニック系です。つまり、リベラル側判事の4人はアメリカのマイノリティつまり少数派で占められています。

 

アメリカにおけるユダヤ系人口は600万人前後であり全人口の2パーセント程度にすぎません。そんな少数派が連邦最高裁判所判事の9人のうち3人、三分の一を占めています。バランスを欠いていると考えるのが常識というものです。

 

つまり、保守対リベラルという考え方には錯覚があるのです。「保守」対「リベラル」とは事実上、「その他の人々」対「ユダヤ系の人々」です。

誤解を恐れずに言えば、リベラルの思想とは社会主義的なユダヤ思想です。ここが分からないと、少数派であるにもかかわらずリベラルがなぜこれだけ力を持っているのかという問題がわかりません。因みに、リベラルを自称している日本人は、自分がユダヤ思想を体現しているとは夢にも思ってはいないでしょう。

 

リベラル思想=ユダヤ思想こそ、「ディープステート」の思想的なバックグラウンドです。マイノリティが「ディープステート」を構成しています。アメリカの「ディープステート」はマイノリティ、さらに言えばユダヤ系に牛耳られています。

 

そして、何より重要なことは、このことはもはや秘密でも何でもない、ということです。陰謀論だと批判する方々に言いたいのは、陰謀とは陰に隠れてこそこそやることだ、ということです。「ディープステート」がユダヤ社会であることは、重要人物によって公言され、すでに常識的な認識になっています。これはもっと広く知られる必要があるでしょう。

 

■アメリカのエスタブリッシュメントはユダヤ社会

アメリカの第39代大統領ジミー・カーター政権下で国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めたことで知られるズビグニュー・カジミエシュ・ブレジンスキーという国際政治学者がいます。2017年に亡くなりました。ポーランド系のユダヤ人です。

 

ブレジンスキーは、2004年に書いた自著『THE CHOICE』の中でこう述べています。

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二十世紀を通じてほぼずっと、民族的な圧力団体は様々な手段でその力を発揮してきた。典型的なものとしては、アメリカ全体に散らばる票を利用する(たとえば、中央ヨーロッパ系は北東部から中西部の大部分に多く住んでいる)か、重要な州に集中する(ユダヤ系ならニューヨーク、キューバ系はフロリダ)、或いは自らの政治的主張実現のためならば、進んで献金すること(アルメニア系、ギリシャ系、ユダヤ系)などである。(中略)

 

このように独特な文化的、政治的アイデンティティが役割を果たすようになったのは、かつては排他的だったWASPのエリート集団が崩壊し、またかつては同一化に努めていたアメリカで、多様性を受け入れていこうという動きが表面化した時期と一致する。WASPの支配が衰えたのに代わって、社会的立場と政治的影響力を増大させたのがユダヤ系のコミュニティである。その向上の歴史は驚くべきもので、ほとんど一世代のあいだに、かならずしもあからさまでないにしても広く偏見の対象にされていた彼らが、アメリカ社会で影響力の大きいさまざまな分野の要職を押さえるようになった。それは、学会、マスメディア、娯楽産業であり、政治資金集めに関しても同様である。ユダヤ人五、六百万はまた、平均的アメリカ人よりもはるかに高い学歴と高い収入を得ている。

 

より重要なのは、新しい多様化の時代にふさわしく、ユダヤ系の人々がユダヤ人としてのアイデンティティを目立たないようにすることがもはやなくなったことであり―――プレッシャー自体は50年前同様、今でも多くの人が感じてはいるが―――また、彼らはイスラエルの繁栄のために当然の肩入れを遠慮なくしなくなった。

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『孤独な帝国アメリカ』

 

国家あるいは社会を代表する支配階級や組織、既成勢力のことをエスタブリッシュメントといいます。アメリカのエスタブリッシュメントは1776年の独立宣言入らずっとWASP(White Anglo-Saxon Protestant)である、と私たちは学校の歴史教育で学びます。アングロサクソンであり、プロテスタントのキリスト教徒である白人の人々がアメリカのエスタブリッシュメントだということです。

 

ところが20世紀初頭、ブレジンスキーが書いている通り、また、私が前項で「ディープステート」の原点について述べた通り、この構造が大きく変わりました。

 

アメリカはすでに、WASPが指導的地位にいる国ではありません。ユダヤ社会がアメリカのエリートであり、エスタブリッシュメントです。このことをブレジンスキーは、自らがユダヤ人である立場から堂々と講評したのです。

 

アメリカの金融は100年前からユダヤ系に握られています。最高裁の有様については前に触れました。メインストリームメディアのほとんどは事実上ユダヤ系の人々に握られています。FBIもユダヤ系の影響下にあります。ニューヨークの弁護士は圧倒的にユダヤ系だというのも有名な話です。

 

誤解されると困るのは、私はこれを「悪い」といっているわけではないということです。良い悪いではありません。動かせない事実として、ユダヤ社会たる「ディープステート」がアメリカ社会に定着しているということを私たちは知る必要がある、といっているのです。

 

知る、ということは、情報操作や洗脳工作にやられない免疫力を付ける、ということです。私はこれを精神武装と読んでいます。

 

ところで、情報操作や洗脳工作を具体的に担ってきたのがメディアです。ディープステートがアメリカのメディアを握る歴史は興味深いのですが、本書ではメディアの本質をズバリ解説したエドワード・バーネイズの言葉を紹介します。私たちにはなじみの薄いこの人物は、自著『プロパガンダ』において、「世の中の一般大衆が、どのような週間を持ち、どのような意見を持つべきかと言った事柄を、相手にそれと意識されずに知性的にコントロールすることは、民主主義を前提とする社会において非常に重要である。この仕組みを大衆に見えない形でコントロールすることができる人々こそが、現在のアメリカで「目に見えない統治機構」を形成し、アメリカの真の支配者として君臨している」と、メディアの隠された目的を喝破しています。

 

彼の言う「目に見えない統治機構」こそディープステートそのものです。アメリカの真の支配者は大統領ではないのです。この点を理解するだけでも、なぜメディアがトランプ大統領を誹謗中傷し続けているのか、またトランプ大統領が反トランプのメディア報道をフェイクにユースと反論し続けているのか、その訳がお分かりいただけると思います。

 

 

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