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2020年、世界はどうなる。(分裂する欧米、緊密化する露中)

Posted By dairinin On 2020年1月9日 @ 10:00 PM In 05.瓦解する基軸通貨 | No Comments

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2020年の幕開けを象徴するのが、トランプ大統領のイラク攻撃に端を発する混乱だろう。何故、いまトランプ大統領が攻撃を仕掛けたのか、詳細な経緯は知る由もないが、大きくはアメリカと言う国をまとめることが非常に困難な時代であり、危機を創りだす必要があったと言う事ではないか。アメリカだけではない、西欧諸国は国家を統合すること自体が困難になりつつある。その根本的な原因は、金融を頂点にした産業界の支配構造の崩壊にある。産業界は今、金融勢力の衰退、製造業の拡大限界、IT業界の急拡大という混沌とした状況にある。産業界の混乱を受けて政治も、従来のような保守=産業界VS革新=労働者と言った、単純な対立構造ではくくれなくなり、混迷の度合いを深めている。

それに対して、国家が経済を包摂するロシアや中国では、新たな産業の発展を国家の成長に統合し、安定的な国家経済運営を進めている。2020年は、西欧の分裂が進み、緊密化する露中がより一層、世界における存在感を高める年になるのではないか。

 

■イランの報復終わりとの結論、時期尚早-トランプ氏の賭けは当面成功2020年1月9日 [2]

トランプ米大統領はイランの司令官を殺害するという就任以来で最大のリスクを冒したが、この賭けは今のところうまくいっている。バグダッド時間8日未明のイランによる米軍駐留基地へのミサイル攻撃で死傷者は出なかった。このため、トランプ大統領は戦争へとエスカレートするかに見えた状況で、対決姿勢を後退させることができた。

1月2日のソレイマニ司令官殺害は劇的な力の誇示であり、少なくとも当面の間、米国とイランの力関係はリセットされた。米国内ではトランプ大統領の支持者の多くが活気づいた。

■ドイツ経済が大失速…米中対立では説明できない「ヤバい深層」2020年1月9日 [3]

現在、主要国経済の中で最も深刻な落ち込みをみせているのがドイツ経済である。ドイツ経済の不振を米中貿易戦争のせいにするのはいかがなものかと思う。単純に考えると、中国向け輸出の減少で実質GDP成長率が押し下げられているのだろうと思ってしまう。7-9月期までの累計ベースで計算すると、輸出自体の成長寄与度は+0.5%とプラスである。貿易統計でみた1-10月累計の中国向け輸出は前年比+2.6%であった。以上より、2019年のドイツ経済の低迷の理由は必ずしも「米中貿易戦争」ではないと考えられる。

それでは、ドイツ経済低迷の本当の理由は何なのだろうか。一つは自動車産業の低迷である。昨年9月から適用されたEUの自動車排ガス規制の強化に伴って走行テストの厳格化がされたが、ほとんどのドイツ車がその厳格化された基準をクリアできず、EU域内でのドイツ車の販売台数が激減するという事態が発生した。欧州委員会が、2019年12月に、「グリーンディール」と呼ばれる50項目という多岐にわたる分野において気候変動に関わる総合対策を発表したことである。

さらにドイツには、このような環境規制強化の動きを後押しする要因がある。それは、ドイツの政界において、脱原発、及び温暖化対策を重視する「同盟90/緑の党」のプレゼンスが急速に高まっていることである。日本でいえば、「れいわ新撰組」に近い政策スタンスだろうか。なんとなく「意識高い系」に好まれそうな政党である。

これに加え、ドイツでは、政府主導で時短(日本的には「働き方改革」)の動きも強まっている。特に金属加工業、工作機械、自動車等のドイツが強い国際競争力を誇る産業で時短の動きが加速している。

理念を優先しすぎるあまり、経済をおろそかにしつつある大陸ヨーロッパに対し、EU離脱を実現させつつあるイギリスの方が将来があるような気がして仕方ない。

■英下院 EU離脱関連法案の審議再開 今月末離脱へ 2020年1月8日 [4]

イギリス議会は7日、EU=ヨーロッパ連合からの離脱に必要な法案の審議を再開しました。去年12月の総選挙で、与党・保守党が過半数を確保したことから、法案は今週 下院を通過する見通しで、イギリスは今月末EUから離脱することになります。

法案の採決は、今週9日に行われ、与党が過半数を占めていることから、賛成多数で可決される見通しです。その後、上院での審議などを経て、法案は成立します。

■スペイン議会が暫定首相信任、連立政権発足へ2020年1月8日 [5]

スペイン議会は7日、サンチェス暫定首相の信任投票を可決した。これによりサンチェス氏が率いる社会労働党と新興左派政党ウニーダス・ポデモスの連立政権が発足し、1年近く続いた政治空白に終止符が打たれる。連立政権はスペインが1970年代終盤の民政復帰以降で初めて。

ただ社会労働党とポデモスの合計議席は議会定数350のうち155にとどまる。また社会労働党が信任投票成立に向けた政治的な働き掛けの一環として、カタルーニャ独立を掲げる政党と「取引」したことが右派勢力の反発を招き、議会の分断が強まっていることで、法案の採決などに影響を及ぼしそうだ。

サンチェス氏の信任投票は、賛成167で反対が165とわずか2票差だった。鍵を握ったのが18の棄権票で、この中にはカタルーニャ共和左派(ERC)の議員が含まれている。ERCは、サンチェス氏がカタルーニャの将来に関する対話を行い、結論をカタルーニャの有権者に委ねることに応じたことから、棄権に回った。

■中ロ両国の首脳が新年の祝電 19年は関係発展の特別な年(習主席)2019年12月31日 [6]

まもなく過ぎ去るこの年は中国・ロシア関係の発展の歴史において極めて特別な1年だった。両国が国交樹立70周年をともに祝う友好ムードの中で、私とプーチン大統領は中ロ関係が新しい時代に足を踏み入れたことを共同で宣言し、両国の友好の新たなページを開いた

私はプーチン大統領と緊密な交流を維持し、手を取り合って二国間関係と各分野での協力が新たなステージに進むようリードし、多国間主義と国連を核心とした国際システムを共同で守り、中ロそれぞれの発展と振興に助力し勢いをつけ、百年の大変局の中にある世界により多くの安定性をもたらし、より多くのプラスのエネルギーを注入していきたい

■中ロ両国の首脳が新年の祝電 19年は関係発展の特別な年(プーチン大統領)2019年12月31日 [7]

2019年には、双方の共同の努力の下で、ロ中の新時代の包括的・戦略的協力パートナーシップが重大な進展を遂げた。私と習主席はたびたび会談するとともに一連の重要な共通認識に到達し、ロ中の各分野における互恵協力の新たなビジョンをスタートさせた。ロ中の東ルート天然ガスパイプラインが完成・稼働し、ガスの供給が始まった。来年には、私たちはもう1つの大型国家級テーマ年——ロ中科学技術イノベーション年をスタートさせる。ロシアはこのことを非常に重視している。私は、私たちの共同の努力の下で、ロ中の全方位的協力と国際問題における両国の建設的協力が絶えず新たなステージに進むことを確信する。


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[2] ■イランの報復終わりとの結論、時期尚早-トランプ氏の賭けは当面成功2020年1月9日: https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-09/Q3TEMP6K50XS01

[3] ■ドイツ経済が大失速…米中対立では説明できない「ヤバい深層」2020年1月9日: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200109-00069698-gendaibiz-bus_all&p=2

[4] ■英下院 EU離脱関連法案の審議再開 今月末離脱へ 2020年1月8日: https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200108/k10012238291000.html

[5] ■スペイン議会が暫定首相信任、連立政権発足へ2020年1月8日: https://jp.reuters.com/article/spain-politics-idJPKBN1Z7007

[6] ■中ロ両国の首脳が新年の祝電 19年は関係発展の特別な年(習主席)2019年12月31日: http://j.people.com.cn/n3/2019/1231/c94474-9645200.html

[7] ■中ロ両国の首脳が新年の祝電 19年は関係発展の特別な年(プーチン大統領)2019年12月31日: http://j.people.com.cn/n3/2019/1231/c94474-9645200-2.html

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