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【ドル基軸通貨の行方】~ユーラシアから生まれる新たな経済システム~

当ブログでも追求を深めている、通貨をめぐる世界の動き。
特にマスコミによる(一面的な)報道に左右されやすい我々日本人が認識する必要があるのは、
ドルはもはや最強ではない。ということです。

かつて、ドル基軸通貨制が始まったころ(1945年)は、米国がドルと金との兌換が前提でした。
それが、1971年、ニクソン大統領によりドルと金の兌換が停止。変動相場制が始まります。
この変動相場制が、リーマンショックをはじめとする金融危機を招いたことは、言うまでもありません。

とにもかくにも、ドルの基軸通貨は、アメリカの資本力・軍事力への信用があってこそ。
世界的にみて、資本力・軍事力という点でアメリが世界トップだと、どれほどの人が思っているのでしょう。

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(写真:Pars Today)

MONEY VOICE米ドルは10年以内に基軸通貨の座から転落へ。ロシア制裁の裏で強烈に進む中国の通貨政策 [2]

>ロシアが西側諸国のSWIFT制限制裁を受けているなかで、中国が独自の送金システムCIPSを提供することで、ロシアを助けようとしているのではないかという記事をすでにお送りしています。そして、この数週間で中国の通貨政策は驚くほど先に進みました。ややもすれば10年しないうちに、米国が基軸通貨の座を引きずり降ろされる可能性も出始めています。

>ロシアが主導するユーラシア経済連合(EAEU)の加盟国は、中国とともに、自由な国際通貨・財政システムを構築するため「単一通貨」の導入プロジェクトを検討しているという報道でした。

>こうした仕組みができあがりますと、そもそも中国やロシアは外貨準備のために米国債などを買う必要がまったくなくなります。そうなれば、なんでも脅かされて買いまくる日本以外には大口需要者がほとんどいなくなる可能性もあります。

バイデン政権のバラまきでは、この先2024年までに連邦債務の合計が5,000兆円を超えると言われているだけに、「米ドルもいらないから米債も買いません!」と言う国がほとんどになった場合、債券価格と米ドル水準に重大が問題が発生する可能性もありそうです。

>将来的には米ドルが基軸通貨の座を追われる日がやってくるかもしれない、といった漠然的な不安を感じる市場参加者は多いと思いますが、これは10年かからずに現実のものになる可能性も想定しておく必要がありそうです。
=引用終わり=

Business Journal世界のドル離れ加速、揺らぐ基軸通貨…リーマンショック級の経済危機再来に警戒 [3]

>米国の金融市場に流動性を供給してきたのは海外勢、特にオイルマネーだ。産油国が毎年石油収入を元手に多額の米国債を購入することで基軸通貨ドルの価値が保たれてきたから、現在の国際通貨システムは「ペトロダラー体制」と呼ばれることが多い。
だが、米国がロシア中央銀行が保有するドル資産を凍結したことで動揺が広がっている。ドルを決済に使えなくなったことで事実上デフォルトに追い込まれつつあるロシアの惨状を見て、「明日は我が身」と捉え、米国との関係が良好ではない国々の間で米ドルへの依存を減らす動きが活発化するとの憶測が出ている。

1974年以来、ドル建てで石油取引を行ってきたサウジアラビアの1月の米国債保有額は1190億ドルとなり、2020年2月の1850億ドルから大幅に減少した。原油価格の高騰で潤っているのにかかわらず、米国債を買い増す動きを示していない。

米国政府はドルを経済的な兵器として使う傾向が強まったことが災いして、世界の中央銀行の外貨準備高に占めるドルの割合は1999年の71%から昨年59%に減少した。ドルは現在でも世界第1位の準備通貨だが、今回のロシアに対する制裁で多くの国々がドル以外の通貨への分散投資を加速させてしまうのではないか。
=引用終わり=

そしてついに、プーチン大統領が金本位制の復活を検討。
大国ロシア・中国=ユーラシアから、新しい経済システムが稼働していきます。
世界の通過システムはこれからどうなっていくのか、更に追求を深めます。

By mochi

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