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政府紙幣の可能性を探る〜番外編:金利差を利用した儲けの手口

%E9%87%91%E5%88%A9%E5%B7%AE%E6%97%A5%E9%8A%80.jpgwabisawaさんの記事 [1]を拝見し 金 利 について、調べてみると興味深い構造が見えてきました。金貸したちは 金利差 を巧みに利用して儲けているのです。いや儲かるように上手く操作している、と言った方がいいでしょう。このことは資産運用について取組んでいる人には当たり前のことかもしれません。その巧みさ、ずうずうしさにはあきれます。モテナイもののひがみ?ではありません。その手口を一緒に見ていきましょう。
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まずは
1.日本の公定歩合が存在していたときの構造です。
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①経済大国というより消費大国であるアメリカは、国債(=借金)によって資金調達しています。
②したがってこの国債は買ってもらわなければなりません。
③そのためには利率を高くすることが必要ですが、返す事を考えれば利率が高すぎても困るわけです。

④そこでアメリカは、自国の国債利率より日本の国債利率を低く設定するように、日本に圧力をかけてくるのです。そうすれば日本から見ても利率のいいアメリカ国債を大量購入する大義名分ができ、また他国からしても、日本の国債を買うより、利率のいいアメリカ国債を買う方を選択するのです。
⑤そうなると利率の低い日本の国債を購入するのは主に日本の金融機関に限定されます。
政府にすれば、金融機関に日本の国債を購入してもらわなければならないので、日銀から民間銀行に貸し出す公定歩合は、当然国債利率よりも低く設定されます。これなら民間銀行が公定歩合で日銀から借りた資金を使って国債を購入しても、民間銀行は得するわけです。

⑥さらに民間銀行から企業などへの貸し出す市場金利は、公定歩合よりも高くなります。公定歩合で集めた資金を企業に貸し出すからです。

*こうして日本の金利はアメリカ国債利率→日本の国際利率→日本の公定歩合→市場金利という連動の中で決まっていったのです。
と ・ こ ・ ろ ・ が、
2.金利自由化になったとき の構造です。
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①金利自由化になった途端、民間銀行の資金調達は日銀から離脱し、独自の市場で行えるようになりました。これも金融ビックバンの力です。
②その結果貸し出し市場金利は、日銀金利連動の縛りから解き放たれ、無担保コール翌日物金利市場により決定されるようになりました。結果として日銀金利(旧公定歩合)よりも低いものになっています。(むしろ日銀金利が上限の役割を果たしています。)
③これにより、日本の金融市場は、世界の金貸しの資金調達市場になったのです。

日本はアメリカ国債を買わされる一方で、資金を「金貸し」に融資し、「金貸し」が投機で儲けることに低金利で協力していたというわけです。

これまでは政府という壁によって守られていた金融機関は金融ビックバンにより、その壁から外に放り出され、百戦錬磨の外資系金融機関に好きなように弄ばれているのです。

ところでこの仕組みの中で抜けていることが一つあります。何でしょう?
“ 金 利 ”ともう一つ「金貸し」の大きな武器といえる、そう “ 為 替 ” です。
お金が動けばそこに付随する金利によって儲かり、さらにお金が国家間を動けば、為替によってまた儲かる。「お金が動く=金貸しが儲かる」という仕組みは、この“金利”と“為替”というシステムが生み出しているのです。

では次のorimexさんに、この 為 替 について調べてもらいましょう。

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