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グローバル(秘密)結社の存在理由とは

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画像はことらからお借りしました(リンク [1]
13兆円事件」以来、改めて闇の支配勢力に関する情報がたくさん出ていますね。(リンク [2]
いろいろな情報が飛び交い、どれが本当のところなのか迷ってしまう…という感もあります。
核心情報というのはなかなか得難いものですから、今回は少し違うアプローチで考察してみようと思います。
まずは秘密結社と呼ばれる存在があるものとして、彼らが結集するに至った理由は何?という視点から歴史を概観しながら考察してみます。
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最近、頻繁に取り上げられる欧米系の組織・結社として以下のものがあげられます。
 ・フリーメーソン(テンプル騎士団が起源という説もあり)
 ・イルミナティ(欧州貴族と想定)
 ・国際金融資本(ロスチャ、ロック)
 ・バチカン

これらを念頭に置きながら、歴史を概観すると大まかに以下のような勢力の存在が想定できそうです。
 ①王侯・貴族
 ②教会(ローマカトリック→バチカン)
 ③商人・資本家

①王侯・貴族 
 ・ゲルマン人によるヨーロッパ侵略で大きく支配層が入れ替わった。
 ・476年:西ローマ帝国滅亡
 ・800年:フランク王国により、西ローマ帝国再興(ローマ・カトリック教会が後押し)
 ・出自が互いに知れているから王を名乗っても権威性は弱く、支配層同士の勢力争いが続く。
  結果、諸侯が並立する封建体制へ
 ・12C〜:ローマ教皇の呼びかけで始まった十字軍に参加したのは新しい領土の獲得が目的
  (1118年:フランスでテンプル騎士団結成)
 ・14C〜15C:百年戦争などで諸侯が疲弊し王権が拡大
  力をつけ始めていた商人たちと手を結び、カネの力も利用して国王たちが勢力を伸ばした
  1348年ペスト流行(ヨーロッパの1/4〜1/3の人口が死んだ) 
 ・16C〜18C:絶対王政の確立期で、現代に繋がる階層がほぼ固定化されたとみなせる
 
 ※各国王家の後継者が途絶えると、後継者争いによる内乱が生じるのを回避して他国の名門出身
  者を迎え入れることが繰り返された。
 
 ※現在、ヨーロッパの王家が相互の血縁関係が複雑に交わっているのはその結果であり、
   彼らが支配階層としてのネットワーク(結社)を結成してもなんら不思議ではない。

②教会(ローマ・カトリック→バチカン) 
 ・ゲルマン人の侵略によって西ローマ帝国がガタガタになり、当初は東ローマ皇帝を後ろ盾にした。
 ・800年:フランク王国が力をつけ、西ヨーロッパの秩序を確立したことから、西ローマ帝国を再興。
       ローマ・カトリック教会の後ろ盾にした。
 ・教会は次第に世俗化
 ・1096年:東ローマ教会の統合を目論んで十字軍を起こす。
 ・その後も教会は世俗化したまま、王権と教会との覇権闘争が続く
 ・1309〜77年:バビロン捕囚(フランス国王によって南フランスに教皇が軟禁)
  教会大分裂と呼ばれる状態が1418年まで続く
 ・1517年〜:宗教改革が始まる(ルター)
 ※以降、勢力衰弱傾向が続き、いまや商人・資本家たちと結託しないと組織を維持できない状況
 ・1929年:ムッソリーニとの条約締結でバチカン市国成立
 ※大衆に対して俗世を超越した存在である体裁が必要だから、実態をあからさまにはできない。
  そこに、闇の勢力の一翼になる必然性があると考えられる。

③商人・資本家 
 ・当初、支配階級に取り入って蓄財を重ねる。
 ・1096年〜:十字軍に協力したのは、もちろん商圏の拡大を狙ってのこと。
 ・13C〜:国王などと提携しながら、自治都市を結成。(ハンザ同盟など)
  カネの力によって、支配階層との戦いにも勝利するほどになっていった。
 ・宗教的な権威を利用するため、教会にも取り入っていった。→教会を世俗化させていった
 ・14C〜:中世石工職人集団がフリーメーソン(ロッジ)を結成 
 ・16C〜:宗教改革を望み、賛同したのは商人・資本家階級
  →カルバン派(ピューリタン)
 
 ・17C:イギリスでピューリタン革命
 ・18C〜:イギリスで産業革命
  1717年近代フリーメーソンがイギリスで結成(新興ブルジョワジーたち)
  1776年:アメリカ独立宣言…フリーメーソンのメンバーが多数いた
  1789年:フランス革命…フリーメーソンメンバーが中心にいた
 ※フリーメーソンはオープンになっている組織で厳密には秘密結社ではないが、当時の身分制度や
  教会の縛りを否定して「自由」を唱えるために結集していったとみなせる。
 ※その後の欧米近代国家はことごとく商人・資本家が支配するものになっていった。
  そのことを大衆に対してあからさまにはできないから、闇勢力化する必然性がある。
 ※資本は放っておけば集中していくから、ロスチャ、ロックといった大勢力が形成された。

改めて、整理してみると

●王侯・貴族勢力
…ヨーロッパでは、血族関係を結んだネットワークによる(裏の)支配体制を維持することが必要
 (商人・資本家たちにやられ放しのままきているから結束する必要性は高い)
●教会(バチカン)
 …宗教的権威性を維持するための体裁をとりながら、裏で蓄財に励むことが必要
●商人・資本家
 …近代の市場形成期からのロスチャ、その下から新興国アメリカで力をつけたロックの2大勢力
  空きあらば出し抜くというの彼らの本性だからこそ、上記の2大勢力以外の者たちも何らかの絆を
  糧に結社をつくるという必然性もありそう

以上、おおまかな仮説ですが、冒頭にあげた組織・結社が存在する必然性はありそうです。
byわっと

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