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9/23なんでや劇場レポート3〜私権意識の成立と衰弱の構造☆+’

【第107回なんでや劇場】意識潮流(過去〜現在〜未来)のレポート第3弾☆
第1弾レポート:『人類社会の最基底部に位置する性・婚姻制度 [1]
第2弾レポート:『試験制度が生み出した否定的少数派の暴走 [2]
私権意識の成立と衰弱の構造について、新しい視点が提起されました
第3弾では、これに関しておススメブログ『日本を守るのに右も左もない』の記事『なんでや劇場レポート③「自我⇒否定⇒私権意識の成立構造〜自我の原点は個人自我ではなく集団自我」 [3]』でと〜っても分かりやすくまとめて下さっているので、引用しながらご紹介したいと思います 😀
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■『自我』・『否定意識』・『私権意識』はどういう関係にあるのか?
私権の衰弱過程は、下記の3段階で変化しています。
①’70年豊かさの実現
②’95年バブル崩壊発の私権意識の衰弱
③’08年経済危機 (or ’03年収束不全)
この『私権意識』の衰弱に伴い、『否定意識』、『自我』が順に“三位一体”で衰弱してきています。この『私権意識』→『否定意識』→『自我』の逆順で私権意識は成立したのではないかという仮説が立てられました。
衰弱 : 私権意識▼→否定意識▼→自我▼    ≪状況認識≫
成立 : 自我成立 →否定生起 →私権意識成立 ≪仮説≫

成立過程を歴史を遡って検証していきいます。
■遊牧の複層社会→集団間の相対意識→集団自我の成立

掠奪闘争は遊牧部族発だが、他の採集部族が単一集団=それそのものが社会であるのに対して、遊牧部族は羊を連れて小集団で独立して移動する生産様式であり、拠点集団とそれから離れて遠征する遊牧部隊から成る複層社会を形成する。複層社会の遊牧部族では、単一集団では生起しない集団間の相対比較→相対意識が生まれる(ex.あの集団には羊が多い)。この遊牧部族の集団間の相対意識が、集団自我→他集団否定の母胎(卵)となったと考えられる。
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そして、この相対意識が蓄積された上で、娘移籍の婚姻様式が始まる。遠征生活する遊牧部隊は男だけの集団で、かつ滅多に拠点集団に戻らないので、拠点集団から遊牧部隊に娘たちを移籍するようになり、人工的な父系集団が形成されたのだ(遊牧ではその生産様式が婚姻制度を規定している。)ここで移籍した女たちの性的自我→否定意識→私権意識が顕在化し、それが遊牧部族の男たちにただちに転写される。そうなると自集団を正当化する観念が形成され、集団全体がそれに収束する。そうなると、他集団否定(自集団のためなら、よそ者は殺してもいい)という理屈は簡単に成立する。
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これが遊牧部族の集団自我→否定意識→私権意識の登場過程であると考えられる。
自集団の正当化観念が掠奪→戦争の直接的原因ではあるが、複層集団の相対意識が母胎としてあってはじめて正当化観念も成立する。

複層社会→相対意識(集団自我の卵)—————————→自集団の正当化観念→他集団の否定
  ↓      ↓                            ↑
娘移籍 →性的自我→否定意識→私権意識→男達に転写—┘
■☆認識の転換☆ 自我の原点は、個人自我ではなく集団自我!

これまで自我は個人と一体であると考えてきたが、それは間違いではないか。
集団の自我(私権)こそ、自我(私権)の出発点ではないのか。
個人発の自我が集団に蔓延したのではなく、まず集団自我(私権)が生まれ、それが個人に転写され、個人の自我(私権)が生まれたのではないか。

■『集団自我→個人自我』の認識を元に、‘70年以降の私権の衰弱過程を捉え返す

以上を踏まえて、‘70年以降の私権の衰弱過程を捉え返すと次のようになる。
‘70年以前の貧困な時代には、国家(民族)挙げて豊かさ⇒私権獲得に邁進していたが、
‘70年豊かさが実現→国家(民族)私権が衰弱し、
バブル崩壊を契機とする‘95年企業私権の衰弱(企業は利益追求の主体だが、これ以上の利益追求を断念した)、
そして現在起こっているのは、最後の集団である家庭の私権の放棄(これ以上追求する気がなくなる)ではないか。だから「もったいない」節約意識が高まったのだと考えられる。
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そして、この流れは個人私権の崩壊→否定の空中分解→個人自我の衰弱に向かう。
☆個人自我の消滅はいつごろ、どのようにして実現するのか?
個人自我は前門の虎(私権の衰弱)と後門の狼(充足基調)に立ちふさがる。
最後、個人自我に止めを刺すのは、おそらく女たちによる充足基調ではないだろうか。

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女たちによる充足基調が周りの活力を生み、個人自我の活力を洗い流していく
これ、すごく充足イメージがわきます
それは、「『女共認』が集団を、社会を再生していく☆+゜ [4]」にもあるように、女共認が集団の活力を上げ、勝てる集団を再生していっているのを目の当たりにしているから(^^)v 対象が拡がれば、すぐに実現できそうな可能性を感じます

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