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8/10なんでや劇場レポート(2)世界経済かく乱の真犯人はロスチャイルド〜既にロックフェラーは生殺与奪権を握られた

8/10なんで屋劇場レポート 「金貸しとその手先(特権階級)たちの思惑は?」からのお話です。
前記事で最近40年間のアメリカ:D・ロックフェラーvs欧州貴族+ロスチャイルド連合の暗闘の歴史をおさえました。本記事では、支配勢力研究家らによる諸説の分析と、欧州貴族の動きを見ながら現在の力関係について分析します。 😀
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               D・ロックフェラー        VS         欧州勢
  
応援よろしくお願いします。


●40年の長期戦略を持ってEU統合と世界の多極化を進めてきた欧州貴族 [1]

 以上を通じて「新自由主義」を推し進めた「力の原理主義者」としてのロックフェラー、「金融資本主義者」としてのロスチャイルド勢という構図が見えてきた。では、欧州貴族たちはこの日米における金貸し2大勢力の覇権闘争を横目で見ながら、どのような戦略を練ってきたのだろうか。
ここで、「新自由主義」が台頭する以前の欧州は、社会民主主義路線あるいは福祉主義路線であったことを押さえておく必要がある。支配の歴史の浅い、ロックフェラー勢に対して、ロスチャイルドで200年、欧州貴族は400年の歴史を持つ。ロックフェラー勢が支配者としては未熟で野蛮であるのに比して、欧州には永い支配の歴史があり、欧州貴族は福祉という飴玉を与えることで支配の安定化を図るという成熟した高等戦略をとる。つまり支配の歴史がある分、欧州貴族の方が「長期の戦略家」としては一日の長があると見るべきであろう。
事実、欧州勢は石油ショックに引き続いて、’90年東西ドイツ統合、’91年ソ連邦崩壊、’93年EU発足と、欧州統合に向けて着々と足場固めに入っている。欧州勢は、80年代初頭には、アメリカの落日を認識し、一方では欧州統合を進めつつ、BRICSの市場化戦略(世界の多極化戦略)を進めて来たとみていいだろう。(鳩山由紀夫がいうところの「友愛」路線である。)
ただし欧州貴族は自らが金融に手を出すわけではなく、金融資本主義の実務はロスチャイルド勢に任せているため、ロスチャイルド勢のバクチ体質が仇となって、戦略は常に安定せず、各地でバブルとその崩壊が引き起こされることになる。ここに欧州貴族+ロスチャイルド連合の構造的な弱点がある。 

 引用終わり
ここで、闇の支配勢力の抗争史を整理しておきます。
●闇の支配勢力の抗争史

欧州貴族はローマ時代から掠奪によって財を溜め込んでいる。とりわけ200年以上に亘る十字軍遠征により、富の大半を領有する貴族や騎士の大半が交易に関わり、商人(投機)貴族化した。その末裔が欧州貴族である。更に、“大航海時代”にアメリカ大陸や南アジアから略奪した財が原資となって、産業資本の時代へと移行して行く。この財をほぼ独占していたのが、現代まで続く欧州貴族でもある。
近代までは、金貸しは欧州貴族(金主)から金(gold)や財宝を借りて運用する番頭にすぎなかった。欧州貴族→金貸しに対する金(gold)の預り証が紙幣の起源。
ところが、近代以降、市場拡大に伴い、18世紀からロスチャイルドが覇権を握る。
第一次世界大戦までは、(米)ロックフェラーも田舎の新興財閥にすぎなかった。
ところが第二次世界大戦の前〜戦後にかけて、石油をはじめとする物的生産の拡大に伴い、(米)ロックフェラーが勢力を伸ばし、ニューヨーク株式大暴落→大恐慌等を通じて力関係はロックフェラー>ロスチャイルドに逆転した。
第二次世界大戦後から一貫して、(欧)ロスチャイルドは(米)ロックフェラーに対する巻き返しを画策してきた。その第一弾が’73年石油ショックである。その次が、東西ドイツの統合、EU統合(ユーロ)である。最終的にはロシアも含めた全欧州の統合を狙っており、そのための’91年ソ連崩壊である。
それに対して、’85年プラザ合意以降のD.ロックフェラーの戦略は、唯一の命綱である日本に閉じこもろうとするものである。D.ロックフェラーの動きがはっきりするのは’90年代〜’00年代以降、つまり日本支配の強化である。直近では検察・マスコミを使った小沢潰しだが、これはほとんど偏執狂と言うべき異常さであり、その異常さはD.ロックフェラーが追い詰められた果ての姿であることを暗示している。逆に言うと、欧州勢がEU統合体制という40年に亙る明確な戦略をもって動いているのに対して、D.ロックフェラーが日本にしがみつくしかなかったのは、それしか生き残る道がなかったからである。
そして、日本しか逃げ込む道がなかったからこそ、そこは完全に固める必要がある。だからこそ、D.ロックフェラーは’80年代官僚組織の手先化→’90年代マスコミの手先化を進め、’01年小泉フィーバー→郵政民営化と執拗なまでに日本再占領を進めてきたのである。
その隙に、ロスチャイルドが’80年代後半の日本バブルとその崩壊を仕掛けたのである。実際、バブル崩壊によって、日産をはじめとする多くの大企業がロスチャイルド系金融機関によって支配されている。
(日銀もロスチャイルドが押えている)
さらに、’95年以降のNYダウをはじめとする世界バブルを仕掛けたのもロスチャイルドであり、これはロックフェラーに対する最終決戦である。実際、’08年リーマンショック以降、ロスチャイルド系のゴールドマンサックスが一人勝ち状態であり、D.ロックフェラーのシティバンクはボロボロである。しかも、ゴールドマン出身のポールソンはリーマンのみ潰して他のロスチャイルド系の金融機関はことごとく救済している。
さらに、’10年成立した米金融規制法案ではロスチャイルドの本丸FRBの規制権限が強化されている。これは、どの金融機関を生かしてどこを潰すか、生殺与奪をFRBが握ったということであり、いずれD.ロックフェラーのシティバンクを潰すことを狙っていると考えられる。
このように、石油ショックも日本のバブルも世界のバブルもロスチャイルドの仕業であって、世界の経済的混乱の真犯人はロスチャイルドであったと言える。
(欧)ロスチャイルドVS(米)ロックフェラーの覇権闘争という視点を抜きに世界経済を語ることはできない(マルクスやケインズらの経済理論によって経済が動いているのではない)。
 

●闇の支配勢力研究家の諸説をどう読むか。 [2]

 以上、この40年を振り返ることで「力の原理主義者」としてのロックフェラー勢、「金融資本主義者」としてのロスチャイルド勢、「金主で戦略家」としての欧州貴族勢、という3大勢力の特徴がはっきりと見えてきたが、現在の諸勢力の力関係はどうなっているのか。ここで闇の支配勢力研究家の諸説との整合を図っておこう。
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鬼塚英昭
まず、典型的ロスチャイルド陰謀論の系譜を踏まえた鬼塚英昭氏の説によれば、この間の世界経済の混乱の主要因をなしているのは「ロスチャイルド勢の暗躍」であるとしており、とりわけリーマンショック以降の経済を「八百長恐慌」と見る視点は、事態を正確に捉えているといえるだろう。しかしながら、ロックフェラーをロスチャイルドの手下、広報担当としてしかみていないのは、事態の半分を見誤っているのではないだろうか。イスラエルを巡る一連の不安定な政治情勢においては、明らかに欧米の路線の対立は際立っており、また日本における民主党と自民党を巡る仁義なき戦いの様相から見ても、「ロックフェラー勢はロスチャイルド勢の下で動いており両者は一枚岩である」とはとてもいえないだろう。
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副島隆彦
そこで、ロックフェラーVSロスチャイルド説を主張している副島隆彦氏の説が注目されることになる。しかしながら副島説はデビッドロックフェラーを「世界皇帝」と持ち上げすぎている点に問題がある。どうやら、副島氏はデビッドロックフェラー1人に全ての諸悪を押し付けることで、世界経済の混乱の真の犯人ともいえる「ロスチャイルド隠し」を行っているとみるべきであろう。事実、副島氏自身が、自身の掲示板において「欧州資本勢VSロックフェラー勢の対立において、欧州資本勢が勝利することが、長期的には日本にとってプラスである」という態度を表明している。
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ベンジャミン・フルフォード
欧州勢力の研究という点では、ベンジャミン・フルフォード氏の説も検討しておく必要がある。ベンジャミン・フルフォード氏は現在の闇の勢力分布を、バチカン勢、ブッシュ勢、英国王室、ロスチャイルド勢、ロックフェラー勢の5派に分けて分析する。そして、バチカン勢、ブッシュ勢、英国王室を強硬派、ロスチャイルド勢、ロックフェラー勢を穏健派に分類し、ベンジャミン氏自身は、アジア系の闇の勢力の連合である白龍会の一員として、現在、穏健路線実現に向けて交渉中であるとしている。
ここで、ロックフェラー勢を穏健派に分類しているのは、ベンジャミン氏は既にデビッドロックフェラー氏は引退しており、軍産複合体の主導権を握っているのはブッシュ一派であるという見方に立つからである。従って、ベンジャミン氏がいうところのロックフェラー勢とはロスチャイルドと連合を組んでいるジェイロックフェラー一派のことである。
こうしたベンジャミン氏の分析の背景には、数年前デビッドロックフェラー氏と対談した際に、手打ちを行ったことが影響しているものと見ることが出来るだろう。つまり、ブッシュ一族を軍産複合体の中核人物として大きくクローズアップすることで、軍産複合体の本当の中核人物であるデビッドロックフェラー氏との対立を回避したということだ。ロスチャイルドを悪く書かず、欧州系の闇の勢力の中核をイルミナティといった曖昧な概念でぼかしてしまうのも、同様の構図であろう。
副島氏、ベンジャミン氏に限らず、闇の支配研究家の諸説は、一方で情報ソースを得るため、と同時に、敵対勢力からの暗殺等の危機を避けるため、巧妙に真犯人隠しを行う傾向を持っていることを念頭において読み解かなければならない。
以上、主だった3氏の説を取り上げたが、概ね、ロックフェラーの劣勢、欧州勢とロスチャイルド連合の優勢と見て問題ないだろう。 
引用終わり
戦後アメリカを世界を凌駕したロックフェラー勢力は、余命幾ばくもないD.ロックフェラーとともに消え去るのだろうか・・・
以下に参考になる投稿を、るいネットと「金貸しは、国家を相手に金を貸す」からお借りしました。
(欧)ロスチャイルドVS(米)ロックフェラーの死闘がより具体的に理解出来ると思います。
【欧州貴族関連】
●欧州貴族の源流1 十字軍遠征 [3]
●欧州貴族の源流2 宗教騎士団の誕生 [4]
●欧州貴族の源流3 スイス都市国家の成立 [5]
●欧州貴族の源流4 ハプスブルグ家と共に大貴族となったタクシス家、サヴォイ家 [6]
【ロスチャイルド関連】
金貸しは、国家を相手に金を貸す
「今も脈々と受け継がれる欧州貴族たちの資金力」

【ロックフェラー関連】
●ロックフェラーメモ①1859〜1914:石油産業独占→アメリカ支配へ [7]
●ロックフェラーメモ②1919〜1944年:世界運営に乗り出す、イギリス→アメリカへの覇権交代期 [8]
●ロックフェラー メモ③1945年〜1970年 ドル基軸体制の確立と冷戦の構築 [9]
●ロックフェラー メモ④1971年〜1980年: ドル基軸体制の動揺、金融略奪の開始 [10]

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