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止まらない円高=世界通貨競争どうなる?7〜現在通貨高/通貨安の国とは?〜

こんにちは  
 
前回の記事『止まらない円高=世界通貨戦争どうなる?〜ブレトン・ウッズ体制後の円ドル推移〜』 [1]はもう読んでいただけましたか? 
 
戦後のブレトンウッズ体制時代(1ドル=360円)から現在(1ドル=80円前後)までの40年間で、円に対してドルの価値は1/4にまで下がってきました。貿易有利誘導の点もありますが、サブプライムショックやリーマンショックなどからアメリカへの信用不振の高まりが、円買い→円高ドル安の背景にあったことがよく分かりました 😀 今後更に円高は進んでいくのでしょうか?戦後最高値を更新するのでしょうか?気になるところですね。
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さて、今回は、日本以外の各国通貨対ドル相場の動き(1990〜現在まで)を見ていきながら、現在の通貨高/通貨安になってる通貨はどこなのか?円以外の通貨安競争の状況をおさえていきたいと思います。
 
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■まずは経済発展が著しいBRICsからみてみましょう
 
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ちなみに、BRICsという言葉は、ゴールドマン・サックスのエコノミストであるジム・オニールが01年11月に発表した『Building Better Global Economic BRICs』レポートによって初めて用いられ世界中に広まり、新興国(エマージング)投資のきっかけとなりました。(参考 [5]
レポート発表前まではどんどん通貨安になっていってますが、発表以降はブラジル・レアルやインド・ルピー、ロシア・ルーブルの通貨が上がっています。
サブプライムショックを機に各国通貨安になりましたが、現在、直近1年くらいは通貨高に動いています。
*元は切り上げて元安のまま固定相場制にしていますが、’05管理フロート制へ移行してからは元高に動いています。
 
 
■豊富な資源を誇るカナダ&オーストラリア
 
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カナダドル、オーストラリアドルの動きはほぼ同じですね。’00’〜02年に最安値を記録、その後は通貨高に動くが金融危機時に通貨安に。しかし直近1年でもとの水準に戻っています。
 
 
■ヨーロッパ圏のEU&スイス
 
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’07サブプライム問題発のアメリカ信用不安からドルからユーロに資金が大量に流入。しかし’08リーマンショックの影響で一転ユーロ安に。’10欧州ソブリン危機で通貨安になったが直近では持ち直しかけていますね。
スイス・フランはもともと信用の高い通貨で、何か起こった時に買われる『非難通貨』と呼ばれているほど。’01同時多発テロ、’08サブプライム問題、’10ギリシャ危機にグラフでも分かるようにスイス・フランが買われていますね。
 
 
■イギリスと植民地から返還された香港
 
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イギリス・ポンドはヨーロッパ圏のユーロ同じく、サブプライムショックなどの金融危機の影響で、アメリカへの信用不安の高まり、イギリス・ポンドにも資金が流入。しかしリーマンショックによって大打撃をうけ通貨安に。
香港ドルは返還の影響はほどんどみられず、固定相場でずっと動きがありません。’05目標相場制に変わってからは、決められた範囲内で多少の動きがある程度ですね。
 
 

 
 
以上のデータを、20年で見て、ここ1年で見ての、通貨高/通貨安の国を整理します
 
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さて、次回はこの現状のデータをもとに、「世界通貨戦争」の構造を分析してみたいと思います 😀 お楽しみに〜
  
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過去の記事 インデックス
 
止まらない円高=世界通貨安戦争どうなる? プロローグ [10]
止まらない円高=世界通貨安戦争どうなる?2 〜『通貨クライシス・・・世界が落ちた罠』より疑問抽出〜 [11]
止まらない円高=世界通貨安戦争どうなる?3〜外国為替市場の仕組み〜 [12]
止まらない円高=世界通貨安戦争どうなる?4〜為替変動の影響☆円高(円安)になるとどんな影響があるの??〜 [13]
止まらない円高=世界通貨戦争どうなる?〜coffee break〜 [14]
止まらない円高=世界通貨戦争どうなる?〜ブレトン・ウッズ体制後の円ドル推移〜 [1]

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