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世界を操るグローバリズム-3~本当にヒトラーの意思で第二次世界大戦が始まったのか~

 

ナチス・ドイツ [1]キッシンジャー [2]

ヒトラーが金貸しの支援を受けていたことは、当ブログでも紹介してきた。(以下)

(参考『金貸し勢力のスパイの証言(14)~ヒトラーはなぜ原爆を使用しなかったのか~』 [3]

 

しかし、なぜヒトラーが支援を受けていた金貸しの罠に嵌まって、戦争に巻き込まれたのかは、疑問のままのこっていた。

今回の記事でその疑問が解けた。

 

それが、金貸しから支援されることなしに、経済復興を遂げ、ドイツを急成長させたことが理由だった。つまり、負債を負わずに富国できるということを世に示したことは、金貸しにとっては死活問題。

即刻抹殺しなければならない対象となったのだ。

政府紙幣を発行したがために暗殺されたアメリカ・ケネディ大統領(当時)と同じく、バーター貿易という手法で経済発展させたヒトラーは、いとも簡単に戦争に巻き込まれてしまった。

 

ヒトラーはその戦争で死んだことになっているが、実際は密かに生き延びていたことは、当ブログでも紹介した。しかし、政権の座から下ろされ、表の世界に出て来れなくなったことからすると、彼も金貸しに抹殺されたことと同義である。

 

まだ疑問なのが、上段で紹介している記事にあるように、ヒトラーはなぜ原爆を使用しなかったのか?ということだが、そこにはイギリス・チャーチル首相(当時)が絡んでいる。ということはロスチャイルドが影で糸を引いていると見て良いだろう。

以下、『世界を操るグローバリズムの洗脳を解く(馬渕睦夫著) [4]

からの紹介です。

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■本当にヒトラーの意思で第二次世界大戦が始まったのか

教科書に書かれているように、ヒトラーの発意で第二次世界大戦が始まったと単純に言えるのかどうか、実は疑わしい点があります。第二次世界大戦のドイツの作戦については疑問がいくつも投げ掛けられているからです。

 

『キッシンジャー「最高機密」会話録』(毎日新聞社)によれば、キッシンジャーが訪中したときに、毛沢東はキッシンジャーに「なぜヒトラーはソ連としたときに、三か所に分けて攻撃したのか」と質問しています。レニングラード【サンクトペテルブルク】を落として一直戦にモスクワに向かえば、簡単にモスクワを落せたはず。ところがヒトラーはそうしませんでした。また、ダンケルクの戦いでイギリス軍が敗北したのに、ヒトラーはイギリスに上陸を敢行しなかったことも、毛沢東には解せないことでした。

 

毛沢東は不思議に思ってキッシンジャーに問いかけたのです。キッシンジャーの答えはいい加減なものでした。「ヒトラーは狂人だった」とか「ヒトラーは芸術的な戦略を取った」とか「大局的な構想が無かった」などと言ってごまかした。

 

毛沢東は、「それなら、なぜドイツ人はヒトラーに従ったのか」と追求しますと、「ドイツ人はロマンチックな民族だ」とか「ヒトラーには強烈な個性があった」などと、これまたいい加減な返事に終始しました。

 

これに対し、毛沢東は、

ドイツ人がヒトラーを支持した最大の理由は、「第一次世界大戦でドイツ人が恥辱を蒙ったからだ」とズバリ指摘し、キッシンジャーもこれを認めました。なぜ、このやり取りを長々と述べたかといいますと、この会話の中に第二次世界大戦の謎を解くヒントが隠されているからです。

この会話から推察できることは、ヒトラーは戦争を嗾けた勢力に踊らされていた可能性があるということです。だから、綿密な計画を立てずに戦争に突入してしまったのではないかと考えられるのです。

そうだとすれば、個々の戦略がチグハグで一貫性を欠いていたということも納得がゆきます。

では、どのような勢力がヒトラーを育てて、戦争へと誘導したのでしょうか。誤解を恐れずに言えば、ヒトラーに資金援助を行って政権をとらせたのは、実は米英の資本家たちであり、彼らと意を通じていたドイツの財閥であったのです。

たとえば、ブッシュ大統領(任1989~93年)の祖父のプレスコット・ブッシュは何と戦時中もヒトラーに資金援助をしていました。有名なユダヤ人銀行家ポール・ウォーバーグやヤコブ・シフなどもヒトラーを支援していたのです。ドイツにあっては、ポール・ウォーバーグの実兄のマックス・ワールブルックやオッペンハイム男爵などのユダヤ財閥がヒトラーを財政支援しました。さらにはドイツにおける化学産業や鉄鋼業の優であるIGファルベンのヘルマン・シュミッツ会長などが、スタンダード石油(ロックフェラー家)や帝国化学工業(イギリス・ロスチャイルド家)の援助を受けながら、ヒトラーを支援したのです。

 

このような支援が無ければ、ヒトラーが政権を取ることは困難だったでしょう。ヒトラーは極悪非道の人間であると私たちは教えられています。私はヒトラーのユダヤ人虐殺を弁護するつもりは毛頭ありませんが、ヒトラーがどのようにして政権を掌握するに至ったのか、また彼のユダヤ人政策はなんだったのか、そのあたりについてはさらに研究がなされるべきだと思います。そうしないと、第二次世界大戦は一体誰が、何の目的で引き起したかが明らかにならないからです。

 

ヒトラーをユダヤ財閥が支援していたなどとは、到底信じられない読者の方々が多いと思います。しかし、すでにピューリタン革命の項で見てきたように、クロムウェルをそそのかしてチャールズ一世を処刑させたが、その遺児(後のチャールズ二世)に資金援助して育ててきたのが、当のオランダのユダヤ人金融勢力であったのです。

 

このように、敵対勢力にも同時に援助するというのが、彼らの常套手段でした。「敵は敵」、「味方は味方」と区別する硬直した視点からでは、歴史の深部は見えてこないのです。

なお、現在に投射しますと、民主政治のお手本のように称賛されている二大政党制も、この手段の延長線上にあることがもうお分かりのことと思います。

 

私たちは、歴史教科書でヒトラーが高速自動車道路網(アウトバーン)をドイツ全土に張り巡らせたことを学んだはずです。しかし、ベルサイユ講和条約で天文学的な賠償金を課せられたドイツが、どうしてヒトラーの下でこのように目覚しい経済発展を遂げることができたのでしょうか。

その理由を誰も教えてくれません。しかし、その答えは簡単なのです。

 

ヒトラーはハイパー・インフレーションによって疲弊した経済を立て直すため、国際銀行家が発給する通貨を使用しないバーター貿易を行いました。互いの国家に必要な物資を交換することで、双方が債務を負うことなく貿易をすることができたのです。

このように、ヒトラーは国際銀行家から借金することなく、政府の強力な指導によってドイツ人の福利を向上させるプロジェクトに資金を提供して、短期間のうちにドイツをヨーロッパで最も豊かな国に躍進させました。だからこそ、ヒトラーはドイツ国民の強い支持を得たのです。

 

ここでお分かりのように、このようなドイツを決して許せないと考えた勢力がいました。

かつて、南北戦争のときに戦費を政府通貨の発給で賄ったために、国際金融勢力によって暗殺されたリンカーン大統領の故事を思い出してください。

 

このようなヒトラー独自の経済システムは、国際金融勢力が営々をして築き上げた「負債によって機能する金融制度」の終焉を意味するものでした。だから、世界のメディアによってドイツは「国家社会主義の独裁国家」や「ファシズム」などのレッテルを貼られ、ヒトラーは世界制覇を目論む極悪人に仕立て上げられて、第二次世界大戦へと誘導されていった、そういう側面があったと私は思うのです。

 

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