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2011年を振り返る①

早いもので、今年ももうすぐ終わりですね。
今年は本当にいろいろなことが起こりましたが、激動の時代になっていることをひしひしと感じます。
そこで、毎年恒例ですが、当ブログでも今年1年を振り返って世界情勢を整理し、来年はどうなるか?を考えていきたいと思います。
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<福島原発の惨状:画像はこちら [1]からお借りしました>

来年がみなさんにとって、いい年でありますように!
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●中東民主化
昨年末から今年の初めにかけて入ってきた大きなニュースは、やはり中東の民主化でしょう。
日本のマスコミは、表面的なことを断片的にしか伝えていないので、何が事の本質なのかがよく分かりませんでした。そこで、チュニジア、エジプト、リビア、イスラエル周辺諸国などの歴史や欧米との関係を調べてみたのですが、おぼろげながら「なぜ今なのか?」ということが見えてきました。
下記の記事のまとめを要約すると、見えてきたのは以下の点です。

・中東は歴史的に欧州の植民地だったが、戦後は米国が石油利権を握った。
・欧州は奪われた植民地の利権を奪回しようとし、欧州VS米国のし烈な覇権権争いが繰り広げられてきた。(ex.’73年のオイルショックはロックフェラーに対するロスチャイルド=欧州貴族の反撃の一手。)
・’80年代ぐらいから米国覇権の衰弱が明らかになっていき、米国は中東での石油利権のシェアを失っていった。
・追い詰められて焦った米国が中東の民主化を仕掛けた。
・仕掛けたのは米国だが、根本的には中東の人々の民族意識の高まり→反米感情があり、結局は、米国一極支配から多極化を志向する欧州に主導権を奪われる可能性もある。

『なぜ今、中東民主化が起きているのか?』【10】まとめ(1)金貸し支配との関係はどうなっているのか? [2]
『なぜ今、中東民主化が起きているのか?』【11】まとめ(2)日本との関係? [3]

その後の情勢は、予想どおり民族派が勢力を伸ばしています。エジプトではムスリム同胞団が最大与党となり、イスラエルとも融和を図ろうとしています。
一方、目下の最大の注目点はイラン情勢となっています。イランの核問題を巡ってイランとイスラエルの緊張が高まっています。米英ともにイランに圧力をかけているようですが、これも焦った米国戦争屋(ロックフェラー)が主導して仕掛けている可能性があります。今後も中東情勢からは目が離せません。

●大震災
今年最大の出来事は、何と言っても3.11の東日本大震災でしょう。日本人として考えなくてはならないことは山ほどありますが、当ブログの視点として重要なのは、やはり金貸しとの関係です。
下記の記事から見えてきた金貸しとの関係は以下の点です。

・そもそも原発を推進してきた親玉は欧米の金貸し。欧米はエネルギーでも覇権を争っていたが、米国の石油優勢に対して、欧州が原発で攻勢に出た。CO2温暖化説は原発推進のために仕組まれたウソ。
・日本の特権階級は、金貸しの戦略に乗っかって安全神話を捏造し、原発利権ペンタゴンで原発推進の暴走を続けてきたが、3.11でそのウソ・ゴマカシが明らかになった。
・実は原発なんかなくてもやっていける。日本再生の突破口は「金貸し支配」からの脱却。

『脱原発・脱市場 不屈の日本再生!』−4〜原発推進のために仕組まれたCO2温暖化説!〜 [4]
「脱原発・脱市場 不屈の日本再生!」5 〜原発安全?! PA戦略って何?〜 [5]
『脱原発・脱市場 不屈の日本再生!』−7〜原発利権ペンタゴン〜 [6]
「脱原発・脱市場 不屈の日本再生!」−8〜原発なくてもいけるやん!〜 [7]
『脱原発・脱市場 不屈の日本再生!』最終回 〜みんなで日本再生〜 [8]

大地震が起こった原因を調べていくうちにトンデモナイことがわかってきました。

・米国戦争屋は密かに地震兵器(HAARP)を開発し、実践に移しているらしい。
・断言はできないが、地震兵器(HAARP)によって地震を人為的に引き起こすことは十分あり得る。(超巨大地震クラスは?)
・そうだとすれば、考えられる目的は以下の点が挙げられる。
1.滅亡に瀕している国際金融資本家による、日本への脅し
2.米国デフォルトによる反米感情の矛先を変えるため
3.米国による六ヶ所村の核兵器生産の破壊

人工地震の可能性!?〜プロローグ:3.11大震災は人工地震なのか? [9]
人工地震の可能性!?〜2:人工地震の目的は? [10]
人工地震の可能性!?〜3:新聞記事から見る人工地震史 [11]
人工地震の可能性!?〜4:HAARPとは? [12]
人工地震の可能性!?〜5:HAARPのメカニズム [13]
人工地震の可能性!?〜6.可能か?不可能か? [14]

●米債危機
今年は、いよいよ米国債暴落か?というニュースも差し迫った問題としてありました。

今年の8月には米国債のデフォルトの危機が迫っていました。結果的には8月危機は回避されましたが、デフォルトリスクがなくなったわけではありません。
金融資本主義の崩壊、その実相追求 5.暫定合意でしのいだ米国デフォルト [15]
米国債務問題の今後を読み解く 1.予算削減が州政府、自治体に打撃を与える [16]

危機的状況を踏まえて当ブログでも下記の関連記事がアップされましたが、その要点は以下です。

・金貸し勢は、世界中の国債暴落=旧紙幣価値の崩壊を計画している。米国債暴落を皮切りとする経済破局の時期が迫っていると見て、まちがいないだろう。
・旧紙幣を紙屑化させ、世界中で一斉に新紙幣が発行される。新紙幣によって金融経済(=国債経済)をリセットして、実物経済に再転換させ、それによって市場を延命させようとする計画だろう。
・経済破局の下で秩序は維持できるかどうかは各国の民族の共同体性による。日本は秩序が維持される可能性が高い。

『実現論:序』米国債デフォルト:金融勢力の狙いは旧紙幣の廃棄 [17]
『実現論:序』国債暴落後の世界経済はどうなる? [18]
『実現論:序』 経済破局の下で秩序は維持できるのか? [19]

●2011年前半の整理
以上、ざっと今年前半の出来事と当ブログの主要論点を整理してみましたが、こうやって振り返ってみると、世界情勢は米国覇権の終焉に伴って、パラダイムが大きく転換してきていることがわかります。
大きくは、中東民主化にしろ、地震兵器の仕掛けにしろ、米国債デフォルトにしろ、米国が追い詰められて悪あがきをしている姿が浮かび上がってきますが、まだまだ予断は許しません。
今年後半は、米国債デフォルトの危機はあまり叫ばれなくなり、むしろ欧州の金融危機の方がクローズアップされてきています。その他、TPPや北朝鮮問題など、気になる動きも見逃せません。
米国VS欧州の金融戦争はどうなるのか?アジア・日本はどうなっていくのか?を占うため、次回は今年後半の出来事を振り返ります。乞うご期待!

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