2015-06-05

天皇という力の正体とは?(15)~アメリカの利益のために日本国民を騙してきたエリート官僚~

引き続き、『天皇財閥 皇室による経済支配の構造』から抜粋→転載します。

池田勇人 岸信介 中曽根

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◆現代日本の支配階級

戦前の支配階級であった皇族たちは、現在においても一定の勢力を持っていると考えられる。

日本の支配階級の研究家である佐藤朝泰は、『日本のロイヤルファミリー』という本のなかで、現代の名家名族の条件として、天皇家はどれだけ近い位置にある家系なのかが、いまだに不変の尺度であると述べている。

 名門・名家の条件は、単に資産家であるということではなく、さらに、政治権力を保有している、ということでもない。やはり、連綿と続いた血脈のリレーを保持してきた家系であると同時に、皇室との繋がり、いいかえれば、天皇家との距離が近い家系、ということにいきつく。(『日本のロイヤルファミリー』14ページ)

佐藤氏によれば、戦前の日本には、天皇を中心にした身分制度である華族制度や宮中席次、そして一握りの財閥家族を核とする、確固とした「支配階級」が存在した。戦後になってそうした社会序列が崩壊したが、旧華族を中心とする「閨閥」(けいばつ)は今でも重要であるという。

 

支配階級とは、「富(財力)、権力(政治権力)、名誉」の三つを有する人たちのことである。

富を有するのは、かつては三菱の岩崎家や三井家といった財閥家族であったが、戦後の財閥解体により離散した。現在は、旧財閥企業の番頭を務めていた経営者の一族や、戦後生まれた産業資本の支配者達が「財界人」として財力を有している。そして政治権力を有しているのは、かつて元老や重臣として宮中に支配力を持っていた政治家たちや軍人に代わって、現在では高級官僚、及び官僚上がりの政治家たちである。

 

この、新しい財界人と政治権力者たちが、名誉を求めて旧華族との姻戚関係を結び、閨閥を作った。これが佐藤氏のいう、現在の日本の支配階級、すなわち「ニュー・エスタブリッシュメント」である。  (さらに…)

  投稿者 tasog | 2015-06-05 | Posted in 02.日本の金貸したちNo Comments »