2012-04-29

近代市場の成立過程(2)〜近代市場の誕生前夜・富豪の台頭⇒現代通貨制度の原型が形成される〜

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「近代市場の成立過程」シリーズ第二弾です。
 
近代市場の成立過程(1)プロローグより
>歴史上、近代市場の主舞台は言うまでも無く西欧。その原点は、十字軍の遠征によってイスラム世界とヨーロッパ世界の力関係が逆転し、ルネサンスが興った11〜15世紀頃にあると考えられます。
 
これを踏まえ、今回は、十字軍遠征の前後の状況を押さえ、その過程でどのような変化が起こったのかを明らかにしていきたいと思います。
 
 
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  投稿者 nishi | 2012-04-29 | Posted in 未分類 | No Comments » 

【戦国時代の権力需要と市場】 〜鉄砲伝来の背後にいた勢力〜

「堺が商人の起源である」という前回のプロローグからだいぶ間が空いてしまいましたが、今回から数回に亘って、「戦国時代の権力需要と市場」テーマの皮切りとして、鉄砲伝来シリーズをお送りします。
「江戸時代とは商人がつくった時代」でもお伝えしたように、歴史的に表舞台に立つ徳川家の裏で、商人が暗躍していたという背景があります。本シリーズでは、それより以前の戦国時代、その中でも鉄砲伝来という史実に着目してエントリーをお送りします。

※写真は種子島 こちら よりお借りしました
歴史の教科書で習う鉄砲伝来は、(諸説あるようですが)1543年の種子島にその起源があると言われます。それは、江戸時代に書かれた「鉄炮記」(てっぽうき)の記述(種子島当主の種子島時堯が、鉄砲を入手した方法とその後の生産について書かれている)を拠り所にしています。

この鉄砲伝来を契機として、戦国時代下の日本では、鉄砲の生産(供給)と需要が急激に拡大していきます。また戦場での鉄砲の使用は、戦況も一変させ、それまで主力部隊だった騎馬武者は、鉄砲の標的になりやすいため影を潜め、鉄砲隊をふくむ足軽隊へと戦術の変化をもたらしました。1575年・長篠の戦いにて織田信長が勝利したのも、この鉄砲の獲得と無縁ではありません。
本エントリーでは、(一つの伝来ルートとして)種子島に鉄砲が入ってきたという史実、その後の鉄砲拡散の背後にあった構造を明らかにすることで、歴史事象の持つ新たな意味・捉え方を見出していきたいと思います

※長篠合戦図屏風(部分) 堺市ホームページ からお借りしました
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るいネット
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  投稿者 pipi38 | 2012-04-24 | Posted in 02.日本の金貸したちNo Comments » 

脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(14)江戸期の経済理論家その1(二宮尊徳)

前回は、イスラームの経済システムを扱いました。神の代理人としての所有権、労働の奨励と促進(浪費や不労所得の禁止)、財の社会的還流など、神の教えによって自分発の考えを諭し、とことん集団発の思考で経済システムを構築していることが分かります。

脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(13)イスラム経済(ムハンマド・バーキルッ=サドル)その2

今回と次回で、江戸期の経済理論家として、注目できる経済学者(思想家)を扱ってみます。

一人は、江戸後期の農政家・実践思想家の二宮尊徳です。もう一人は、農村共同体への回帰を理想とし、時の特権階級(武士、学者、僧侶・神官)と支配思想(仏教、儒教、神道)を徹底的に批判し、東北の片隅で、農民指導を行った安藤昌益です。

まずは、二宮尊徳についてです。江戸後期の冷害と生産力衰退に対して、至誠・勤労・分度・推譲という行動指針(報徳仕法)を指し示し、農村復興を指導した二宮尊徳。その実践思想は、東北・関東から東海にかけて、影響力を持ち、明治前半の富国の基盤をつくり上げていきました。

1.江戸期の経済の動き、前半の高度成長期と後半の停滞期
2.江戸期の経済思想家達は何を論じていたか
3.疲弊した農村復興を実践的に指導した二宮尊徳と報徳仕法
4.幕末・明治初期の報徳運動

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  投稿者 leonrosa | 2012-04-22 | Posted in 07.新・世界秩序とは?No Comments » 

『日本国債暴落の可能性は?』【2】国債って何?:基礎知識の整理①

先週からスタートした『日本国債暴落の可能性は?』シリーズですが、今回は「国債って何?:基礎知識の整理①」と題して、国債の基本から整理していきたいと思います。

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こちらからお借りしました

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  投稿者 fujita | 2012-04-20 | Posted in 03.国の借金どうなる?No Comments » 

脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(13)イスラム経済(ムハンマド・バーキルッ=サドル)その2

現代は市場原理に基づく経済システムが実体経済から遊離(バブル化)して、経済は崩壊の危機に陥っています。この経済システムに、過去〜現在に至るまで異議を唱えてきた経済理論家たちがいます。このシリーズではそれらの理論家の思想や学説を改めて見つめなおし、次代の経済システムのヒントを見つけていきたいと思います。
前回はイスラム経済を捉えるために不可欠なイスラーム(≒イスラム教)の基本構造を、ムハンマド・バーキルッ=サドル氏の『イスラーム経済論』からの引用を中心に取り上げました。
脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(12)イスラム経済(ムハンマド・バーキルッ=サドル)
今回はイスラームの経済システムについて以下の5つの特徴に着目し、サドル氏の『イスラーム経済論』を引用しながら学んでいきたいと思います。
①神の代理人としての所有
②労働=信仰の奨励〜働かざるもの祈るべからず〜
③浪費の禁止
④リバー(利子付貸付行為)の禁止と現物取引の原則
⑤財の社会的還流

(イスラム圏のキャラバン)
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  投稿者 staff | 2012-04-18 | Posted in 07.新・世界秩序とは?No Comments » 

世界を操る支配者たち 〜プロローグ〜

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みなさん、こんばんは
 
当ブログ「金貸しは、国家を相手に金を貸す」では、新年度を迎えて『日本国債暴落の可能性は?』 『近代市場の成立過程』と新シリーズが立ち上がっていますが、もう一つ新しいシリーズを始めます。題して、
 
『世界を操る支配者たち』
です。
 

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  投稿者 watami | 2012-04-17 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

近代市場の成立過程(1)プロローグ

現在進行中の世界的な市場の縮小と金融バブルの崩壊は、100年に1度の恐慌と言われています。しかし、現在の事態はそれにとどまらず、300年以上続いた近代市場が終焉を迎えているのだと考えられます。
 
市場の“終わりの始まり”は、1970年前後。日本では貧困がほぼ消滅し、物的欠乏が衰弱しました。そのため、需要が実質的に減退し、その需要減を埋め合わせるために、金貸したち支配下の国家は膨大な国債を発行し、その資金を市場に注入して見せ掛けの市場拡大を演出してきました。この構造は程度の差はあれ先進国ではどこも共通です。
 
つまり、人々の意識が根底から変化したことが、金貸しの力でも押し留められない現在の世界大不況の事態を生み出したのであり、この変化は不可逆です。
 
それでは、これまで近代市場を成立させてきた人々の意識とは、なんだったのでしょうか?そして、金貸したちは人々の意識をどう利用し、開花させ、近代市場を生み出し、拡大させてきたのでしょうか?

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今回のシリーズでは、近代市場の黎明期から現代まで、各時代にどのような思想が生み出され、それがどのような意識潮流を生み出し、近代市場が拡大していったのかを探っていきます。
 
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  投稿者 s.tanaka | 2012-04-07 | Posted in 08.金融資本家の戦略No Comments » 

『日本国債暴落の可能性は?』【1】プロローグ

今週から新シリーズ『日本国債暴落の可能性は?』が始まります。今日はその初弾としてプロローグをお届けします。
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<画像はこちらからお借りしました>
このところ、国債の売買が気になる動きを見せています。
去年あたりから外資が買っているらしい。その狙いは?
海外メディアが日本国債暴落の危機を報道。その背後の金貸しの思惑は?
日本の大手BKも危機管理を強めているらしい?
今なぜ消費税増税なのか?その関連も気になるところ。

国債が暴落するとどうなるのか?私たちの暮らしにも影響が大きい問題です。
追求していけば、一見バラバラに見える現象が線で繋がってくるかも知れません。
国債って何?という基礎知識から金貸しの戦略分析まで幅広く追求してみたいと思います。お楽しみに!
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  投稿者 yukitake | 2012-04-06 | Posted in 04.狙われる国の資産No Comments » 

脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(12)イスラム経済(ムハンマド・バーキルッ=サドル)

現代は市場原理に基づく経済システムが実体経済から遊離(バブル化)して、経済の崩壊の危機に陥っています。この経済システムに、過去〜現在に至るまで異議を唱えてきた経済理論家たちがいます。このシリーズではそれらの理論家の思想や学説を改めて見つめなおし、次代の経済システムのヒントを見つけていきたいと思います。
前回は貧困問題を社会に本当に必要な事業を提示することによって解決してきたムハマド・ユヌス氏を取り上げました。
脱金貸し支配・脱市場原理の経済理論家たち(11)ムハマド・ユヌス
今回は崩壊間近のバクチ経済を横目に拡大しつつある無利子銀行で有名なイスラム経済を、体系化した第一人者であるムハンマド・バーキルッ=サドル氏の『イスラーム経済論』からの引用を中心にご紹介します。

(ムハンマド・バーキルッ=サドル氏(左)とその著書「iイスラーム経済論」(右))
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  投稿者 staff | 2012-04-04 | Posted in 07.新・世界秩序とは?No Comments »