2010-07-31

シリーズ「市場は環境を守れない、社会を統合できない」8〜“官”僚から“民”衆へ〜

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本シリーズもいよいよ佳境に入ってきました〜 😛
前回は、市場絶対論、市場主義の根本的矛盾を鋭く暴きましたが、今回は、市場主義を切り裂く第二弾
「官から民へ」というフレーズの誤魔化しを暴きます。
小泉政権の頃に良く叫ばれたこのフレーズ、新自由主義者の合い言葉となり、今も、「みんなの党」の渡辺氏がアジェンダ?として掲げています。
この耳障りの良い言葉の正体とは
それでは、本文に入る前にクリックをどうぞ。

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  投稿者 vaio | 2010-07-31 | Posted in 09.反金融支配の潮流3 Comments » 

『ユーロ発国家財政危機の行方』8 崩壊に向かう金融市場

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(画像はこちらからお借りしました)
『ユーロ発国家財政危機の行方』第8回目です。
最近アメリカ・EUで金融規制が強化され始めています。
・米金融規制改革法案成立 FRBの権限を大きく強化
・ユーロ暴落の流れを最大限に活用して、脱金融⇒輸出主導型の立て直しを図るドイツ
金融規制が強化されたものの、今までのサブプライムローン・世界金融危機等で国家は多大な負債額があり、受けきる事が出来ずに崩壊過程へ入ったとも言われている。
今回の記事では、アメリカ・EUの現状を押さえながら、金融市場は今後どうなるのか?突破口はあるのか?について追求していきたいと思います。
これまでのユーロ発国家財政危機の行方』シリーズ記事。
0.プロローグ
1.ギリシャ問題・PIIGS問題とは?
2.小国ギリシャの危機がなぜユーロ危機につながったか?
3.地域共通通貨「ユーロ」の弱点構造
4.ギリシャ暴動とその他の国の状況から国家・市場の統合限界が見えてくる
5.世界バブル崩壊が資本主義の総本山、欧州を襲う
6.【英米(金貸し勢)が作ったアメリカに対抗して作られたEU】
7.世界を牛耳る、支配勢力・闇勢力の暗闘はどうなっているのか?
本文にいく前に、応援よろしくお願いします。

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  投稿者 kyohei | 2010-07-30 | Posted in 未分類 | 3 Comments » 

日本の税システムを考える−12 新時代にふさわしい税システムとは?(3)

私権原理・序列原理から共認原理へ向かう、新たな時代にふさわしい税システムのあり方を提案する第3回。前々回の(1)では、来るべき時代の姿を概観し、そこで求められる5つの課題

1.バラバラになってしまった個人⇒課題・役割・評価・充足を共有出来る集団(共同体)の再生
2.大量消費⇒自然の摂理に則った循環型経済
3.市場原理によって脇に追いやられたが、本当に必要とされる仕事・産業の活性化
  (ex.農業、介護系など)
4.マスコミ支配からの脱却⇒マスコミに変わる共認形成の場と社会統合機構
5.米・金貸し支配からの脱却

を提示した。
同記事では、1.の集団(共同体)再生に向けて、企業の共同体化を促進する税制の導入を、(2)では、2.大量消費⇒自然循環型経済への転換、3.農業を始めとする必要な産業の活性化に向けた税制の検討を行った。
今回は、

4.マスコミ支配からの脱却
5.米・金貸し支配からの脱却

について検討してみる。
本来、このマスコミ支配、アメリカ・金貸し支配といった現代社会病理の根幹を成す問題には、税システムよりむしろ、法律、場合によっては憲法のレベルで強力に対処すべきであろう。極論すれば、「マスコミは解体」してしまえば良いのであり、「銀行がつぶれても誰も困らない」。中央銀行制度の見直しや政府紙幣まで視野に入れれば、“税”という概念自体が根底から変わってしまうかも知れない。
しかし、一足飛びにそこまで法制度の転換が成されることは考え難いし、税法を改正しさえすれば今すぐにでも導入可能な、現実性の高い手を考えておくことも必要だろう。
では、現在の国家が国内経済から徴収する税という枠組みの中で、マスコミ支配、米・金貸し支配に対して、どのような方策が考えられるだろうか?
いつも応援ありがとうございます♪

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  投稿者 s.tanaka | 2010-07-29 | Posted in 03.国の借金どうなる?10 Comments » 

BRICs徹底分析〜ブラジル編その2:農業大国への道、セラード開発とは

前回はオリンピックやワールドカップの招致に沸き、驚異的な経済成長を遂げるブラジルをみてみました。 
 
今回は、農業大国といわれるブラジル。その歴史と展望を扱ってみます。
特に、セラード(見通しの効かない潅木の荒野)開発について、その潜在力も含めみていきます。 
 
セラードは、現在でこそ世界の穀倉地帯と言われていますが、1970年頃までは、雨季と乾季の厳しい自然環境に曝された不毛の地で誰もが現在の姿を予想することが出来なかったようです。 
 
1.ブラジル農業の歴史
・奴隷制による大型プランテーション開発
・欧州移民・アジア移民による更なる展開
・現在のブラジル農業の実力 
 
2.カンポ・セラードとは
・セラードって何
・どんな原風景、どのあたりに位置するの 
 
3.セラード開発の現状と課題
・ブラジル企業・団体の主導権はどこまでとれているか
・セラード開発への穀物メジャーの関与
・日本のODA協力、日本へ輸出しているのか 
 
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  ブラジル大豆生産の半分を占めるセラードの大豆畑
  リンクから 
 
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  投稿者 aruih | 2010-07-28 | Posted in 07.新・世界秩序とは?No Comments » 

新しい潮流8 現実を対象化するための概念装置

前回扱った新しい潮流7「同類圧力は新しい認識によって生み出される」では、
・同類圧力に転換した現代においても、「新しい認識」の必要に気付くことによって、
本来の同類圧力=同類圧力上昇に向かう。
・人収束も、新しい認識があって初めて、課題を軸としたNWへ脱皮する。

ということが分かりました。
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  投稿者 shijimi | 2010-07-27 | Posted in 未分類 | 3 Comments » 

『ユーロ発国家財政危機の行方』7.世界を牛耳る、支配勢力・闇勢力の暗闘はどうなっているのか?

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22日、オバマ政権は「米金融規制改革法」に調印しました。この金融規制改革法は「大恐慌後の1930年以来、約80年ぶりの大改革」と大統領自ら発言しています。
この改革法の中で、注目すべきは、金融規制の他「FRBの権限が強化」されたことです。今後、各金融機関の監督と消費者保護をFRBが担うとのこと。
一方、欧州では既に金融規制への具体的な動きが始まっていました。5月中のギリシャ危機の一次回避後、ドイツのメルケル首相による「国債空売り規制」、その後のフランスの同調。そしてG20では、ヘッジファンドや格付け会社、デリバティブ(金融派生商品)への規制強化等の共同声明が出されました。
この間、金融市場(金貸し達)は、住宅ローンや国債等の「借金」をネタに金儲けを仕掛けてきました。その結果が08年金融危機であり、今回のギリシャ・ユーロ危機です。そしてその損失は、FRB(米国)やECB(欧州)が引き取り、そのツケは各国の国民に廻されています。
現在は、国家・国民VS金融市場(金貸し)の闘いが進み、国家は金融市場(金貸し)への規制を強化したように見えまが、果たしてどうなのか??
今回は、これまでの状況を整理すると共に「世界を牛耳る、支配勢力・闇勢力の暗闘はどうなっているのか?」について、大胆に切り込んでみようと思います。
これまでのユーロ発国家財政危機の行方』シリーズ記事。
0.プロローグ
1.ギリシャ問題・PIIGS問題とは?
2.小国ギリシャの危機がなぜユーロ危機につながったか?
3.地域共通通貨「ユーロ」の弱点構造
4.ギリシャ暴動とその他の国の状況から国家・市場の統合限界が見えてくる
5.『ユーロ発国家財政危機の行方』 5.世界バブル崩壊が資本主義の総本山、欧州を襲う
6.『ユーロ発国家財政危機の行方』6  【英米(金貸し勢)が作ったアメリカに対抗して作られたEU】
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  投稿者 yooten | 2010-07-26 | Posted in 未分類 | 15 Comments » 

CO2排出権市場ってどうなっている??5〜EUに追従しようとする日本の排出権市場〜

「CO2排出権市場ってどうなっている?」シリーズの第5回。
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画像はこちらからお借りしました
今回は、日本国内における排出権市場の歴史や今後の見通しを、環境省作成資料「キャップ&トレード方式による国内排出量取引制度について」を参照しながら、纏めていきます。
前回までの記事はこちら
1.プロローグ
2.排出権取引の仕組み
3.排出権には種類がある
4.排出権市場をリードするEUの試み
1997年京都議定書によって、参加する国それぞれに対して、CO2の削減目標が定められていますが、日本は2012年までに1990年比で-6%達成することを約束しています。
2.排出権取引の仕組みより引用

附属書Ⅰ国は、2008年〜2012年の5年間(第一約束期間)の温室効果ガス排出量の上限を設定しています。各国の初期割当量は下式で計算されます。
各国の初期割当量=基準年排出量×排出削減数値目標×5年
ここで基準年排出量とは1990年の温室効果ガスの排出量のこと、排出削減数値目標は日本の場合、−6%です。

ちなみに、目標を達成できなかった場合は…
1.過剰に排出した量を1.3倍し、第2約束期間の総排出枠から差引く
2.遵守行動計画を作成する
3.国際排出量取引によって京都ユニットを移転する資格を停止する
と、なかなか厳しい罰則が課せられているようです
では、この状況下で日本政府はどのような手を打ってきているのでしょうか?
続きは、ポチッとご協力をお願いします

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  投稿者 wabisawa | 2010-07-25 | Posted in 未分類 | 1 Comment » 

シリーズ「市場は環境を守れない、社会を統合できない」7〜市場主義者たちの詭弁〜

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こんにちは。
本シリーズではこれまで6つの記事の中で「環境保護主義」の名の下に市場が行ってきた環境破壊と、その奥に「私有」という根深い闇が潜んでいることをお伝えしてきました。
シリーズ7回目となる今回は、市場を礼賛してきた市場絶対論がいかに矛盾と欺瞞に満ちたものであるかを解き明かす事で、市場が社会を統合できないその根本原因に迫っていきたいと思います。
それでは、本文に入る前にクリックをお願いします。
ありがとうございます! 😀
それではまず関連したるいネットの記事からご紹介していきたいと思います。

市場絶対論の矛盾市場はわかりやすいシステムだが、それは絶対ではない。それでは社会は統合できないからだ。その点が認識されずに市場絶対論(市場原理礼賛)をマスコミetcが流布するから国家は政策を誤る。
市場システムは国家からの補填なしには成立できないと考えたほうがいい。
>自由の主体は個人なのである。社会において成功すれば個人におおきな利得と名誉が入ってくる。しかし、失敗すればそれもまた個人の責任なのである。

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しかし民主主義の社会では、個人の責任は緩和される仕組みになっている。生存保障や社会保障制度がそれ。このような制度は各個人が均一に投票を持つため時には大きな政治的な要求として現れたりする。市場システムを貫徹すれば、このような制度は不要なものだ。しかし、この制度がなければ、貧富の差が激しくなりすぎる、そして需要層が減ることで大恐慌を起こしやすい欠点がある。公共事業に代表されるケインズ政策も需要層を増やす手段として存在する。
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これは国家からの補填がなければ、市場はしぼんでしまい社会は統合できないことを示している。市場の維持にはコストがかかるということ。なによりも`80年代以降の市場成長の鈍化と財政赤字の急拡大は、市場成長の維持のために国家財政がつぎ込まれてきたことの結果である。
マスコミや財界はいつも“景気が回復したら税収が増えるから、公共事業など景気刺激を”と要求ばかり繰り返してきた。その結果が膨大な赤字であり、市場絶対論の誤りの証拠だ。
また一方で市場原理と叫びながら他方で国家に景気刺激をねだるというのも、矛盾だらけ。“自由である”という近代的価値は矛盾にも鈍感らしい。

「自分の好き勝手に行動する代わりに何が起こっても責任は自分自身で取る」という市場主義者達の言葉は一見もっともらしく聞こえたりもしますが、いざ本当に困った時には社会に保障を要求しなければならなくなり、これでは全く責任が取れているとは言えません。
また、「弱肉強食」の様に一見して自然の摂理に則しているかのような口ぶりで語られる市場原理主義論も、貧富格差の拡がりにより需要者が減少して景気が悪くなると国家に公共事業を要求しなければならなくなるという矛盾を抱えています。
社会保障も公共事業も、みんなが支払う税金から賄われていることを考えれば、彼らの口にする「自己責任」や「弱肉強食」がいかに現実と乖離したデタラメな論理であるかがよく分かります。
そして、そのデタラメな論理を世間に向けて吹聴し続けてきたのがマスコミであり、彼らはある時は「市場絶対論」を唱えたかと思えば、別のある時には「社会保障」や「公共投資」を叫んでいたりと二枚舌どころの話ではありません。
結局は「自己責任」も「弱肉強食」も国家の補填無しには成り立たない詭弁であり、みんなの税金をみんなが認めた社会保障や公共事業に使っていかなければ社会は統合出来ないということなのでしょう。
次回は「官から民へ」のゴマカシについて追求していきたいと思います。

  投稿者 01180118 | 2010-07-24 | Posted in 未分類 | 2 Comments » 

日本の税システムを考える−11 新時代にふさわしい税システムとは?(2)

現在は、これまでの序列原理によって統合された社会が終焉し、新たな社会の秩序構築に向かう大きな転換点にある。実現すべきことは、私権原理に基づいた序列圧力の社会から、共認原理に基づいた同類圧力によって統合される社会への転換である。税システムも、この新たな時代状況に適合し、あるいはこれを導くものでなければならない。
前回の記事では、この新たな社会の実現に向けて大きく5つの課題を挙げた。

1.バラバラになってしまった個人 ⇒ 課題・役割・評価・充足を共有出来る集団(共同体)の再生
2.大量消費 ⇒ 自然(の摂理)循環型経済
3.市場原理によって、脇に追いやられたが、本当に必要とされている仕事・産業の活性化(ex.農業、介護系など)
4.マスコミ支配からの脱却 ⇒ マスコミに代わる変わる共認形成の場と社会統合機構
5.米・金貸し支配からの脱却

の5点である。
これらの課題を貫く主題は、戦後以降に急速に根付いた市場原理に基づく生産や生活を強いられるシステムとその背後の支配構造、その中で人々の共認形成と充足の場が奪われ、多方面で行き詰った社会を突き抜けていくことである。現在、その機運は十分に高まっている。
前回は、この来たるべき共認社会の土台とも言える『共同体の再生』に焦点をあてて、考えられる税システムのあり方について述べた。
今回は、

2.大量消費 ⇒ 自然(の摂理)循環型経済
3.市場原理によって、脇に追いやられたが、本当に必要とされている仕事・産業の活性化

の2点について、触れてみたい。
いつも応援ありがとうございます。

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  投稿者 heineken | 2010-07-22 | Posted in 03.国の借金どうなる?1 Comment » 

BRICs徹底分析〜ブラジル編その1:『新世紀ブラジル』

BRICs各国を中国、インドと扱ってきました。今回からブラジルを数回に分けて扱っていきます。
ブラジルは2008年に、日本からのブラジル移住100周年を迎えました。
プロレスのアントニオ猪木さんが日本からのブラジル移民だったことは良く知られています。その他に皆さんはブラジルのどんな事をご存知ですか?
 
 ・英雄ペレ選手を生んだサッカー大国
 ・リオのカーニバル
 ・コーヒー豆の生産が世界一
 ・世界最大の熱帯雨林アマゾンが広がっている
 ・日本とは地球の裏側の位置にある 
 
上記以外に他の特徴をすぐさま挙げられる人は少ないのではないでしょうか?
知っているようで意外と知らないブラジルですね。 
 
今回は第1回として、『新世紀ブラジル』と銘打って、今世界で最も活力に溢れているブラジルの側面をいくつか紹介したいと思います。
1.世界のスポーツの祭典が立て続けにブラジルで開催 
(1)2014年サッカーワールドカップの開催が決定している。
(2)2016年リオデジャネイロでのオリンピック開催が決定している。
 
 
2.経済大国への道を歩むブラジル  
(1)世界一を目指す農業大国
(2)鉄鉱石は生産量世界1位
(3)2008年に埋蔵量3位とも言われる海底油田発見
 
 
3.ブラジルを牽引してきた、優れた指導者ルラ大統領とその路線 
 
その前に応援を 
 
  
 

(さらに…)

  投稿者 shigeo | 2010-07-21 | Posted in 07.新・世界秩序とは?1 Comment »