2008-08-31

エネルギー経済3  石油の価格決定権の変遷 (泣く子も黙るOPECの支配はごく短期間)

ニューヨーク、マーカンタイル市場の原油価格は、8月28日現在115.46ドル/バレルと、7月11日に付けた最高値の1バレル=147.27ドルから、約1カ月半で31ドル以上、率にして20%強下落したことになりますが、そもそも原油価格はどうやって決まっているのか、その価格決定機構の歴史的変遷を追って見ました。 
 
出典はみづほ総研論文集2006年Ⅲ号世界的な原油争奪の構造と行方 
 
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<肖像は最初に原油を発掘したドレーク大佐> 
 
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  投稿者 ryujin | 2008-08-31 | Posted in 06.現物市場の舞台裏, 08.金融資本家の戦略No Comments » 

「ドル防衛 秘密合意」の報道に関して。

旧知になってしまいましたが、8月28日付日経トップ見出し。
「ドル防衛秘密合意」
この記事、ご覧になられた方大勢いらっしゃると思いますが、
なぜ、今? 3月時のドル防衛の協調介入合意の記事を日経はもちだしてきたんだろうか?って思いません?
トップに載せる記事、たまたま薄かった? そんなわけないですよねぇ?
で、素朴な質問になりますが、こういった「秘密」のつく合意形成って「だれが、だれに一報をいれるんだろうか?」
政府要人のどの範囲で話し合われるんだろうか?
で、これは秘密にしておこうと誰が決めたんだろうか?
マスコミだって、どの範囲まで知っていたのか?
いつまで「秘密にしておこう」って決めていたのか?
どこかでリークして、市場操作のツール?(アナウンス効果狙い)になっていたのではないか?
知って得した人と、知らなくて損した人、多分いるはず?
われわれ庶民レベルじゃ新聞報道くらいしか、経済情報って取得できませんが、儲けられる人って、たぶん報道以外のチャネルもっているんだろうな?って思う。
サイトでの情報ってどれくらい信憑性があるか、それは情報の読み手の「素養」次第だろうけど、「秘密」であったことを時間が経過して「みんなが知ってしまった事」を読むのは、なんか「オレ、愚か?」って思ってしまうんですが皆さん如何でしょうか?

  投稿者 mablive | 2008-08-30 | Posted in 01.世界恐慌、日本は?9 Comments » 

戦後日本の高度経済成長を検証する NO.6 〜世界銀行を通した融資でドル需要を拡大〜

今回はNO.4に引き続き、「世界銀行」からの融資の実態について調べていきたいと思います。
まず、世界銀行の組織と沿革について「ウィキペディア」で調べてみます。

◆◇世界銀行◇◆
世界銀行(せかいぎんこう、WB; World Bank)は、各国の中央政府または同政府から債務保証を受けた機関に対し融資を行う、国際連合の専門機関。当初は国際復興開発銀行を指したが、1960年に設立された国際開発協会とあわせて世界銀行と呼ぶ。国際通貨基金と共に、第二次世界大戦後の金融秩序制度の中心を担う。本部は米国のワシントンD.C.加盟国は184カ国。
1944年7月、ブレトン・ウッズ会議において国際通貨基金とともに国際復興開発銀行の設立が決定され、国際復興開発銀行は1946年6月から業務を開始した。設立当初、国際通貨基金は国際収支の危機に際しての短期資金供給、世界銀行は第二次世界大戦後の先進国の復興と発展途上国の開発を目的として、主に社会インフラ建設など開発プロジェクトごとに長期資金の供給を行う機関とされ、両者は相互に補完しあうよう設立された。

現在、日本は世界銀行グループ各機関において第2位の出資・搬出国であり、積極的な資金提供を行なっているようです。 🙂
しかし、戦後の外貨不足に苦しむなかにおいては、当時の日本はむしろ借入れ側。世界銀行からの融資を盛んに利用して復興に役立てていました。
その中身はというと…続きはポチッとお願いします。

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  投稿者 wabisawa | 2008-08-28 | Posted in 02.日本の金貸したち, 08.金融資本家の戦略155 Comments » 

世界は多極化する? 〜ドル安懸念から各国は通貨供給量を増加させている?その3〜

 これまでの投稿で、世界の主要商品の価格を形成している米ドルの供給量が急増し、ドル安が進行している事と、そのドル安を食い止める為にドルペック制を採っている国々が自国通貨を増発し、ドルを買い支える事が世界的なインフレ状況を招いていることが扱われてきました。
 
 
 この悪循環から抜け出す方策として思考されているのが、世界経済の多極化。
 世界経済の多極化は、どんな形で、どんな風に進んで行くのか?
 
 その取っ掛かりとして、思いつくままではありますが、多極化する目的をいくつか上げてみたいと思います。
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↓押してください
    
 

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  投稿者 minezo | 2008-08-26 | Posted in 07.新・世界秩序とは?4 Comments » 

借金まみれの地方財政は、道州制によって救われるの?

superbook_s_pre.jpg 道州制.com からお借りしました
http://www.doshusei.com/
Orisay2さんが『地方経済がどうして破綻してきたか』で、その歴史経緯を紹介してくれました。
これを受けて、「地方経済はどうすれば健全化されるのか」の1つの答えである、地方そのものの活力UPに向けて、議論されている道州制。最近の動向を探ってみました。
そもそも道州制って何?という人も、そうでない人もまずクリックしてからね。
 

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  投稿者 genkin | 2008-08-23 | Posted in 03.国の借金どうなる?4 Comments » 

着々と進められている日本改造プロジェクト

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自民党の実権を森派が手にして以降、特に酷くなったように見える対米追従姿勢ですが、その背後には国際金融資本が介在していることは間違い無いようです。
サブプライム問題に端を発した経済動乱がこれからさらに拡大しつつある状況でもあり、その背後に介在している動きを見極めてゆくことが必要だと考えています。
既に多くの報告がネット上で発信されていますが、金融資本による侵略の手口を明らかにするという視点から、日本国内におけるこれまでの経過を改めて整理してみたいと思います。
続きはポチットしてからお願いします。
        

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  投稿者 wyama | 2008-08-22 | Posted in 08.金融資本家の戦略1 Comment » 

<食料価格の高騰はなぜ起こるの?>その6 穀物メジャーの対抗勢力、全農グレイン

世界の穀物を中心とする食料市場におけるメジャーの支配力は圧倒的なものがあることが、このシリーズで解明されてきました。あまりの強大さに打ちひしがれてしまいそうなくらいです。(冷汗+笑) 
 
しかし、我々日本人は彼らの言いなりにならなければならないのでしょうか?それとも、彼ら穀物メジャーに対抗する勢力が存在するのでしょうか? 
 
調べてみましょう。 
 
身近すぎて、ちょっと忘れがちですが、日本には“農協”という組織が存在します。 
 
●農協は、戦後の農地改革とともに農家の経済組織として誕生した 
 
農協は全国に約千九百組合、組合員九百十一万人、農協職員三十七万人、貯金高六八兆円、購買取扱高五兆円、農産物販売高五兆九千億円というマンモス組織である。 
 
都会に暮らす人々にとって、農協は、八百屋や果物屋の店先で段ボール箱に印刷された産地名で目にする以外は、縁遠いかも知れない。が、これも農協の一つの側面にすぎない。都会には生活協同組合があるが、これは消費者の協同組合であり、農業生産者の協同組合が農協なのである。 
 
生協と違って、農協は購買、販売、信用(金融)、共済(保険)など事業分野が広いのが特徴である。日本の農協の歴史は、戦前の「産業組合」にさかのぼる。 
 
明治維新後、「地租改正」(明治六年)が行われ、年貢(物納)から貨幣で納める税制に変わったが、徳川時代と変わらぬほどの重税であった。そのため、自作農民が小作人に転落したり、あるいは都市に出て労働者になる者が続出した。また不在地主や高利貸が増え、農村の社会不安が増大した。 
 
こうした実情の中で、政府の要職にあった品川弥二郎らは、このままでは国そのものが危うくなると考え、農民の没落を防ぐため、ドイツの信用組合などを参考に協同組合をつくることを推進した。
こうして生まれたのが「産業組合法」(明治三十三年)で、昭和五年の昭和恐慌(農業恐慌)を経て産業組合は農村地域に大きな力を持つ存在となった。戦時体制に入ると同時に、「農業会」に改組され国家統制の代行機関となった。 
 
この農業会も、敗戦により解散させられ、「農業協同組合法」の制定(昭和二十二年)により、昭和二十三年から二十四年にかけて全国的に設立されていったのが農協である。戦後の民主化の中で土地所有制度が改められ、「農地改革」により農民は自作農となった。この農地改革の成果を守る農民の経済組織としての役割を農協は担ったのである。 
 
実は、そんな農協グループの全農グレインという会社が、なんと米国内に飼料原料基地を持っていたのです! 
 
写真は、全農グレインのニューオリンズの積出施設 
 
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  投稿者 katuko | 2008-08-21 | Posted in 06.現物市場の舞台裏6 Comments » 

日本・中国・韓国の関係を考える

北京オリンピック真っ最中です。オリンピックのメダル獲得数を確認してみると(14日現在ですが)、1位が中国(34個)、2位米国(33個)、3位韓国(16個)、以下イタリア、ドイツ、豪州と続き7位日本(11個)となっています。中国と韓国の強さが一際目を引きます。 
 
ところで、ブログ「桑原政則のひとこと」に、日本の(貿易相手)お得意様は大中華圏と韓国という記事が出ていました。日米関係という強い絆ばかりに目が偏っていたと気付かされました。 
 
桑原政則のひとこと日本のお得意様は大中華圏と韓国

2007年訪日外客 
 
  大中華圏 360万人 (うち、中国94万人、95年は22万人)
  韓  国  260万人
  アメリカ   82万人
*大中華圏とは陸の中国+海の中国(台湾+香港+シンガポール)を指します。
*円安のため、人民元は19%アップしました。ウォンは、32%、ロシアのルーブル20%アップしました。訪日観光客が増えるゆえんです。
*苗場プリンスの最良の部屋は、ロシア人が占領しています。
*オーストラリア通貨は円に対して、58%アップしました。このためタクシーの運転手の給与は、円換算で1500万円となっています。ニセコのマンション、別荘はオーストラリア人が買い続けており、日本一高騰しています。
*日本はホテルも安いし、買い物天国とというのが、海外の通説です。 
 
貿易もアメリカからアジアシフトへ 
日本の貿易量2007年
  対大中華圏 28%
  対中国    18%
  対アメリカ  16%
大中華圏との貿易量が全貿易量の3分の1に迫っています。
2050年にはアジアとの貿易量が半分を占めるようになります。 
 
日本海物流の時代へ 
 
2007年世界港湾ランキング 
 1位シンガポール、2位上海、3位香港、4位深セン、5位釜山
 釜山のコンテナ扱い量 釜山>東京+横浜+名古屋+神戸+大阪
世界港湾ランキングを見ると、世界はアジアの時代であることがわかります。
日本の物流は、日本海側(アジア側)へシフトしています。1995年から2005年までの伸び率は、全国4.6%に対して日本海側は13%です。日本海側が伸びているのは、釜山への中継港となっているからです。
日本海岸側の物産はいったん安くて便利で営業時間が長い釜山へ集められ、そこから太平洋へ、アジア、アフリカへ旅立ちます。
たとえば、函館のカニ缶は、釜山へ運ばれ、釜山から函館沖の津軽海峡を通ってアメリカへ輸出されています。
日本は、各県1港方式で、値段も高いので国際競争に太刀打ちできません。内航船の価格が高く、鹿児島から沖縄までの運賃とアメリカから沖縄までの価格が同じです。

 
この大中華圏という視点から見た統計結果は、通常我々が考えている以上に大きな数字となっていることが改めて認識できます。 
 
大中華圏という認識は具体的にどんなことでしょうか? 
 
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  投稿者 hassii | 2008-08-20 | Posted in 07.新・世界秩序とは?4 Comments » 

日本金融史6 〜三菱財閥躍進を裏から支えたアメリカ〜

iwasaki.jpg岩崎 弥太郎
 
今回は、先日の日本金融史5 〜三菱財閥はどのように誕生したのか?〜
に引き続き、その後新興三菱財閥が三井と肩を並べるまでに急成長した背景を探ってみました。
 
三菱財閥が大躍進したのは、1877年の西南の役の時です。西南の役を鎮圧するために政府軍に武器を供給したのが、三菱の前身である九十九商会なのです。この時九十九商会は、艦船から大砲、弾薬まで、戦争物資を一手に引き受けて明治政府に納品し、その年の国家予算のなんと1/3を受け取ったのです。
 
なぜそんなことが可能だったのか、実は、こんな背景があったのです。
 
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  投稿者 watami | 2008-08-18 | Posted in 02.日本の金貸したち7 Comments » 

日本金融史5 〜三菱財閥はどのように誕生したのか?〜


こんにちは 😀
皆さん、暑いさなかですが、いかがおすごしでしょうか?
本シリーズの前回記事『日本金融史4 〜明治政府と商人を結びつけたのは、結婚による縁結びだった!〜』では、明治時代に政財界の結びつきがどのようにして育まれたのか、という点に注目しました。今回は、政財界の結びつきを巧みに利用して誕生した巨大財閥である三菱財閥に、焦点を当てます 8)
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  投稿者 yaga | 2008-08-17 | Posted in 02.日本の金貸したち2 Comments »